20220519 (Z世代事業創造部へ)稼ぐ事業と育てる事業を使い分ける(両利きの経営的な)
このマガジンは、中小企業診断士2022年2次受験組、大阪府枚方市をキーステーションに、全国展開する文化エヴァンジェリスト(伝道師)会社として独立することを考えている私が、お客様と話していて感じた所感や逆に「これはお客様に伝えないといけない」と思っている内容をまとめたものです。ただ、データの裏取りというよりは、事業計画作成の際のマーケットのあたりをつける感じに近いです。
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さて、今回のテーマは、「(同世代への話)成果を出す事業と将来のために投資する事業を分ける(両利きの経営的な)」です。
先ほど、このようなニュースがタイムライン上に出てきました。
味の素、Z世代事業創造部を廃止(22年6月30日付)https://www.advertimes.com/20220519/article384232/
このニュースで、味の素が「Z世代事業創造部」なるものを創設していたことを知ったのですが。
色々と調べていくと、「あぁ、何か、すごい勉強になる」と思い、文を認めようと思った次第です。
そもそもZ世代事業創造部とは?
味の素のこちらの組織は、2021年4月1日に創設されたようです。
食品事業本部下に配置され、部長は本部長であり執行理事の神谷歩氏が務めていたようです。ちょっと長いですが、上記記事より引用します。
当部新設に当たり、Z世代の価値観に寄り添い、生活動線に立脚した事業検討を進めるため、新事業検討チームのリーダーに30代の若手基幹職、チームメンバーには社内公募により選出された20代の若手人財3名を起用します。これらのメンバーにより、既存事業の枠組みに捉われることなく、Z世代視点・生活者視点で自由に発想し、新領域製品や新チャネルの開発、デジタル技術を活用した新ビジネスモデルなどの事業創出をスピーディーに行うことを目的とし、事業立案・事業開発・市場定着まで一貫して実施します。
また当部は、従来の社屋を飛び出し、渋谷スクランブルスクエア15階の共創施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」※をベースとして活動します。Z世代と繋がりの強いスポットを拠点に、スタートアップや大学等と新たな価値を共創することで事業化を推進し、2021年度中にZ世代向け新製品または新サービスを上市する予定です。
なるほど、長期的なミッションとしては、「Z世代を対象にした、新事業開発」、短期的なノルマとして、「2021年度中にZ世代向け新製品または新サービスを上市する」だったようです。
この事業部が入っている、渋谷のコワーキングスペースでのインタビューが今年の3月22日にリリースされています。
https://tomoruba.eiicon.net/articles/3368
ここでは事業の社内的な責任者である神谷歩さんと事業の実質的な責任者である山田裕介さんがインタビューに答えていますが、神谷さんから下記のように発言がありました。
――製品開発について具体的な成果はあったでしょうか。 味の素・神谷氏 : 具体的にこれというのは、現段階でははっきりとはお伝えできないところもあるのですが、これからの可能性や価値創造につながるアイデアやヒントは多くありました。Z世代事業創造部もまだ始まったばかりで試行錯誤の段階です。これから新規事業につなげていきたいと考えています。
この文章、読んだとき、私も大人になったなぁと思います。
この言葉からは、「成果が上がっていない」ということを間接的なメッセージとして受け取ってしまいます。
ここで大きな変動。グループの社長が2022年4月1日に交代します。
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