映画「空気人形」
今年1本目の映画です。アマプラで「空気人形」を観ました。
なんか、ずーっと観ててフワフワしてる感じ。どこかに行けそうで、どこにも居場所がない感じ。最終的に辿り着く場所も切ない。けど、美しい。
主演のぺ・ドゥナの能年玲奈と真木よう子を足して2で割った感じの可愛さ。終始、おかしくて、愛しくて、美しくて。そして、切ない。
板尾釧路・井浦新・岩松了・柄本佑・オダギリジョーとか脇役が豪華。しかも、「ピンポン」のスマイルみたいな井浦新を見れて最高。やっぱ、井浦新すげーなーって思う。オダギリジョーは、出てくるだけで「オダジョーじゃん!」ってなる。映画が引き締まるというか、少ない出演でもオダジョーの香りを濃く残してく。
内容はトイストーリーの大人版みたいな感じ。かなりざっくりだけど。あとは、いろんなキャラクターが衝突する感じ。日常の出来事や、もやもやしたものに。そして、そのキャラクター達にも色んな一面があって、空っぽじゃない。
みーんな生きるのが辛いし、イライラするし、自分のことを空っぽだと思ってる。ただ、他者から見た自分はきっと面白い。ましてや、空っぽなわけがない。世界はカラフルなのに、自分が何色にも染まってないわけがない。
チャップリンが「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。」と名言を残してる。まさに、そんな映画。ラストシーンとか、まさにそう。
是枝裕和監督が撮った、めっちゃ変な映画。だけど、心温まるし、この世は生きる価値があると思う映画。僕は大好きです。
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