最短で免許を取得したなら合宿免許

自動車運転免許の取得を目指して自動車学校に通うのは、計画性がある人にとってもなかなか難易度が高いものです。自分本位の計画ではなく、あくまでも教習所の予定に合わせなければならないからです。教習生が多く混雑している時期は、教習車の予約を入れるのもスムーズに行かないことが多いでしょう。もし、自動車学校に通うための所要時間をなるべく短くし早いうちに免許を取りたい、という希望があるなら、合宿免許も選択肢に入れてはいかがでしょうか?教習所によって日数は多少異なりますが、普通車だとATは14日間~、MTは16日間~で卒業が可能です。できるだけ短い期間で免許を取得するための具体的な方法やコツについて詳しく説明します。

まずは知っておくべき!技能教習の上限

自動車学校で学習するのは「学科」と「技能」です。学科は、自動車を運転するうえで欠かせない道路交通法の知識、守るべきルールやマナーなどについて講義形式で座学で勉強します。技能は、1台の自動車に指導教官と教習生のマンツーマンで運転技能を学習します。技能教習は1日に受講可能な時間が法律で制限されているため、事前にそれを頭に入れてスケジュールを考える必要があります。

自動車学校での技能教習は、ATとMTがあります。ATはオートマチック限定免許取得を目指すコースで、運転のギアチェンジは自動で行われる仕組みです。対してMTは、変速機を手動で操作しギアチェンジを行う必要があり、両手両足の操作が必要な車です。MTコースのほうが必要な操作が多いため技能教習時間は多くなっています。それぞれに決められた技能教習の時限数と、1日に受けられる技能教習の制限時間は以下のとおりです。

■普通免許AT
・第1段階 12時限(1日2時限が上限なので最短でも6日間)
・第2段階 19時限(1日3時限が上限なので最短でも7日間)
■普通免許MT
・第1段階 15時限(1日2時限が上限なので最短でも8日間)
・第2段階 19時限(1日3時限が上限なので最短でも7日間)

まずは自動車学校内に設置された教習コースで基本的な運転技能を練習するのが第一段階の技能教習です。教習コース内でのひと通りの技能が身についたことを確認(みきわめ)し、仮免許試験を受けます。
仮免許試験の合格後からの技能教習が第二段階です。一般の道路で危険予測や流れに乗った走行などを意識した応用練習を重ねます。規定のレベルに達したら卒業検定を行い合格したら卒業です。正式な自動車運転免許証を取得するには、都道府県が指定する免許センターや免許試験場で学科試験と視力や色彩識別能力などの適性試験を受験します。合格したらその場で運転免許証が交付されます。

各都道府県の公安委員会公認の指定自動車教習所の卒業生は、免許センターや免許試験場で行われる厳しいと定評のある技能試験が免除されるのです。そのため、自動車学校では卒業前に徹底した技能教習が行われます。技能教習において身に付けなければならない技能の詳細が細かく法律で決められています。それら全てを習得するためにはかなりの時間を要するでしょう。1つずつ確実にステップアップしながら進める必要があり、教習時間内に技能の習得が不十分だった場合は、再度同じ内容の技能教習を追加で受けて確実に身に付けなければなりません。

1日に受けられる技能教習時間は法律によって制限されており、全国共通で段階に応じて2時間または3時間が上限です。つまり最短日数での卒業を目指したとしても、普通免許ATコースなら13日、普通免許MTコースなら15日はかかる計算になります。それも、毎日確実に技能教習の予約が取れた場合、技能の追加教習がなくスムーズにステップアップできた場合に限られます。ただし、使用できる教習車は台数が決まっているため、学生が長期休みになる春や夏はかなり混雑して思うように予約が取れないこともあるものです。自分のスケジュールと調整しながら予約を入れることになるため、さらに教習期間が延びることが予想されます。

最短で免許を取得したいなら通学よりも合宿免許がおすすめ

自宅から自動車学校に通学して免許取得を目指す場合は、第1段階10時限、第2段階16時限の必修の学科教程を漏れなく受ける必要があります。自動車学校では学科の時間割があり、効率よく受講できるようにスケジュールを組み立てたうえで、予約を取れた時間に技能教習を上限で受けることになります。自分の予定と調整しながらマイペースに進めることができるのがメリットですが、人気校や混みあう時期など、学科教習のスケジュールは希望通り受けられたが技能教習の予約が取れない、キャンセル待ちなどしていて数ヶ月かかってしまう、という場合もあります。なるべく短い期間で免許を取得したいと思って通いますが、実際には早くて1カ月、通常は2~3カ月はかかるものと思った方が無難です。

それに比べて合宿の場合は、最短日数で卒業できるように教習が組んであるので、予約が取れなくて延びるということはありません。検定が不合格になり、再検定になった場合などは日数が延びてくることもありますが、スムーズに進んだ場合は予定通りの卒業日で終えることができます。合宿免許とは、免許取得を目指す仲間が宿泊施設に滞在して、運転に必要な技能や知識を集中して最短期間で習得できるシステムです。普通免許ATの合宿免許なら、最短14日での卒業を目指すところが多いです。

自動車学校へ通学して免許を取得する場合、学科教習は、最初に受講しなければならない決められた教程以外は、順番に関係なく各段階の中で無制限で自由に受講できます。内容によっては予約が必要なものもあることに注意が必要です。自動車学校の規模や教室の定員にもよりますが、受けそこねた教程は数日後でないと受けられないという可能性もあります。 受講できなかった教程は次回に必ず受けるよう留意し、その合間に技能教習の予約を取ることになるでしょう。毎日連続して自動車学校に通学したくても、休校日ではどうしようもありません。また、高校生が卒業を控えて家庭学習に入った時期や夏休み前後は、集中して込み合います。自動車学校の教習車の台数には限りがあるため、いつでも自分の都合の良い時間に予約が取れるわけではありません。
キャンセル待ちをして当日に予約が取れることもありますが、それだけのために通うことになると効率よく受講していることにはならず、最短での免許取得は難しいでしょう。そのため、効率よく免許取得まで進みたい方は、合宿免許がおすすめです。何としても最短での卒業と免許取得を目指したいなら「合宿免許」一択となるのは、多くの人が認めるところではないでしょうか。

免許合宿を最短で卒業するためにかかる日数は?

実際に免許合宿に参加して卒業するまでどれくらいの日数がかかるかご紹介しましょう。教習所によっては春休みや夏休みなどの期間は長めの期間を設定している場合もありますが、基本的に普通車ATは13泊14日、普通車MTは15泊16日です。この日数の組み方は、第一段階の技能実習がATは12時限、MTは15時限、学科教習が10時限。第二段階の技能実習が19時限、学科教習が16時限ある中、1日に受講できる技能教習が第一段階は2時限まで、2段階は3時限と決まっているので、最短でも2週間程度はかかるという仕組みになっています。

ただし免許合宿だからといってすべての方が最短日数で予定通り卒業できる訳ではありません。教習を休まず受けることはもちろんですが、各項目をクリアした後にある技能検定や学科試験に合格しなければ先には進めません。何かで不合格になると、必ず日数は延びてきます。運転がとても苦手な方は、技能教習や検定で何度も落ちてしまうということもありますが、延びてしまった多くの方は学科試験でつまずいています。仮免学科試験は50問中45問以上正解しないといけないので、試験前にしっかりと復習をし、どれだけ多くの練習問題を解いたかがポイントになってきます。免許合宿は友達と参加したり現地で同世代の友達ができたりと楽しいことが沢山ありますが、試験前には切り替えてしっかりと勉強をしましょう。また生活環境も変わり、慣れない運転に緊張して疲れたり、自分住んでいるエリアと気候が違ったりと体調を崩しやすいので、体調管理をしっかりしながら臨んでいくことが大切です。

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※情報引用元 I.S.免許センター 免許の匠

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