自分を見失うな 情熱大陸:イチロー
忘れもしない、私が小学6年生の時にイチロー選手がオリックスブルーウェーブでブレイクして、急に三ツ矢サイダーなどイチロー選手のCMが多くなったのを覚えています。日本国内のプロ野球だけでもどんどん前人未踏のヒットの数を積み上げ伝説となり、メジャーに行っても同様にヒットの数を積み上げ、伝説となる。WBCの2連覇にも貢献。そんなイチロー選手は私にとってずっと憧れであり(サッカーやってましたが)、どうやったら彼みたいになれるのかと考えた日本人、いやアメリカ人も多かったのではないのでしょうか。
その証拠に、数十年前にNHKでイチロー選手が毎日カレーを食べると発言したドキュメンタリーが流れると、真似する人が増えたといいます。(12/22放送の情熱大陸内のイチロー選手の発言によると実際は、年間多くて80食だったそうです。)
私も同様に若いころは特にうまくいかないことが多く、イチロー選手の書籍や、ドキュメント、Numberなどを購入して読み漁っていました。もちろん、読んで真似しただけでイチロー選手のようになれるなら苦労しないのです。。
そんなイチロー選手が引退され、何をやっているのか気になっていたので、2夜連続の情熱大陸(2024/12/22-23)を楽しみにしていました。放送を見て、いまだに野球を全力で楽しみ、トレーニングを欠かさないイチロー選手を見て、相変わらず"少年の自分を忘れない人"だなと思いました。
満面の笑みで子供のように未だに甲子園の智弁和歌山を応援したり、セーフコフィールドで球拾いをしたり、インストラクターをしているシアトルマリナーズの若手の有望株にアドバイスを求められ、「自分を見失うな」とアドバイスしたり、とにかく少年のように未だに野球を楽しんでいます。
普通、多くのメジャーで成功したスター選手は日本に戻り古巣に戻ってプレーしたり指導者になったりしますが、イチロー選手の哲学は違うようです。番組の中でなんで監督やらないのかと聞く場面はありませんでしたが、シンプルに「少年の頃好きだった野球をいつまでやりたいから」と答えるような気がしました。
自分の価値観に沿って道を極め続ける人は、ゴールがないので燃え尽きたりしない。目的が明確なのでうつ病にもならないと聞いたことがあります。
イチロー選手の価値観はただただ、野球がうまくなりたい、野球をやりたい、なのではないでしょうか。そこに指導者としての観点とか、名誉などはいらない。ただ少年の頃憧れた野球をずっとプレーしたい、楽しみたい。なのでしょう。
やりたいことが見つからない、という若者に対してイチロー選手は、「本当に小さい頃好きだったもの、ないの?」と聞くのかなあ。
情熱大陸を見た昨晩は、自分が少年の頃に好きだったものを改めて考えました。サッカー、ロック、他にもあった気がして、今も思い出しています。
情熱大陸 イチロースペシャル
-やらずの後悔が嫌い。
-表題の手書きの"イチロー"という文字にこだわり、20枚ぐらい書いてしまう。
-シアトルの自宅の暖炉の前にトレーニング機材がずらりと並んでおり、朝食後に毎日トレーニングしている。
-"星の王子 ニューヨークへいく"を何回も観ている。
-甲子園をみるのが好きで、智弁和歌山のファン(特に応援団が好きらしい。)
-相変わらず道具の手入れは怠らない。
-シアトルマリナーズの若手選手へのアドバイスは、”自分を見失っていない。”
-引退しても、野球を極める道に終わりはない。
-シアトルの自宅は湖に面した家で、桟橋がある。
-野球は自分の頭で考えてこそ、面白い。メジャーリーグのデータ管理主義は遠くない将来に日本野球にもくると思われ、警鐘を鳴らしている。
-いまも時速138km の速球を投げる。
-練習の最後は、その日1番良いホームランで終える。
-イチローも松井も、最近のメジャーリーグが退屈だという。理由は、データ至上主義で感性を大事にしないスポーツになってきているから。
https://www.mbs.jp/jounetsu/2024/12_23.shtml