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「毒蛾から蝶へ」(2024/01/26の日記)
■ 2024/01/26の日記
・ごめん今日はずっと移動しながら隙を見て書いてたからこんな時間になってしまいました。
・読者諸兄「インターネットエンジェル 🎀超絶最かわ🎀てんしちゃん」というキャラクターを知っていますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1706322254920-R7fZMllMji.jpg?width=1200)
・「NEEDY GIRL OVERDOSE」というゲームの主人公?ヒロイン?で配信者。同タイトルはこの女の子を、超人気のネットアイドルへとプロデュースするゲームだ。
・超てんちゃんというのは上の画像では右側のキャラクターの事を指し、その実態は左側のいわゆる地雷っぽい女の子「あめちゃん」のネット上での活動の姿である。
・「あめちゃん」はそのみかけに違わず現実に病んでおり、主人公はその「ピ」としてうまくメンタルなどをコントロールしながらプロデュースする必要がある。
・「ニディガ」は2年前にsteamでリリースされてから、あっという間に人気を博し、今や150万本を売り上げた人気タイトルとなった。伴って超てんちゃんも人気キャラクターであり、先日は中国でのファンイベント、日本でも2周年記念配信が大々的な公式イベントとして行われ、現在はニディガ展2も開催されている。
・超てんちゃん、またはあめちゃん、はゲームのシナリオライターであり作者である「にゃるら」氏の個性を色濃く反映したキャラクターである。
・にゃるら氏はオタク文化の造詣に非常に深く、独特の経歴、価値観を活かした数々の著作を持ち、シナリオライターとしても活躍している「オタクの星」みたいな人物だ。
・決して陽の者ではなく、陰に生き、オタクとして羨んでしまうような不思議なカリスマ性による輝きを放っている。この世の生き辛さを謳いながら、インターネットの毒を知りながら、それでもここでしか生きられないような人達の救いになるようなそんな人物の様に見える。
・ニディガは友人にギフトで頂いたので、私もライブ配信で実況したが、私の場合はニディガよりにゃるら氏が先行していたので、超てんちゃんはそんなにゃるら氏の価値観や考え方のスピーカーの様に思えるキャラクターだった。
・もし、ニディガが先だったら、あの考え方をあの美少女の側が発してるわけだから、それはもう、な病めるオタクたちの救いの天使の様に映るのかもしれない。
・というところで、カジュアルに見てもビジュアル面でサブカルに響きがよくキャッチーで萌えであり、キャラクター性で見てもそういう理由で非常に深みがあり、様々な面からオタク達に支持されている。
・それが超てんちゃんというキャラだ。
・昨年の今頃、ちょうどニディガの1周年イベントがあり、ゲーム内でのビジュアルと同じくドット打ちされた超てんちゃんが、Youtubeの生放送でゲームの中と同じ表情をリアルタイムで見せるという2.5次元イベントがあったのだが、先日の2周年イベントでは更にパペット化し、声優も付いてリアルタイムにコメントに反応するという位にまで表現の幅が広がった。
・前置きが長くなってしまったのだが、今回の日記で話したいのはここだ。「キャラクターの表現手法が変わることによるイメージの変化」
・これは別に良いとか悪いとかいう話ではなくて感想なんだけど、超てんちゃんがパペットになった事も、声優がついた事も、本人や作者が表明する通り、他コンテンツとのコラボレーションや、ゲーム以外で出来ること幅を広げようという意図である。
・本人はそれを商業主義に走ったと先回りして自虐していたが、その事自体には特に言いたい事もないんだけど、そうやって自由に動いて「声優の演技」がキャラクターにのっかることによって、リアルから、寧ろ「二次元キャラクター」に近づいて、私にはある種の「余裕」みたいなものが生まれた様に見えてしまったのだ。
・今までの超てんちゃんの「な病める人」に対する言葉や、本人もまた病んでいる事が一気に「そういうもの」として切り離されたものになったというか、そういう風に作られたものであって「真」みたいなものが抜けてしまった様に感じてしまい、自分の悩みとダブらせることに気が引ける様になってしまうというか…いわゆる「中の人」が、逆に寧ろいなくなってしまった感じがする。
・漫画やラノベがアニメ化した時に、イメージと声が違うってのはよくある事だが、それでキャラが逸脱することはそうそうない。今回の事は表現の幅が広がったからこそのことであり、今までこういう経験は無かったな〜って思った。
・どんな悪態も、自虐も、インターネットに対する思いも、自身を支持するオタクたちを見る視線も、もうキラキラした声から発せられる、キャラクターのものでしかない。あのにゃるら氏が拘りを語った(パペットでもその拘りについて話していたけど)ピクセルアートから発せられる毒電波の象徴の様なピコピコ音はその羽ばたきの為に失われてしまったのだ。
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