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【全文無料】Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kを迎え定まった、自分が撮る映像のスタイル
この記事はバックスペースリスナーdizさんによる寄稿記事です。
こんにちは初めましてdiz(@diz_twit)と申します。
サンフランシスコ方面から「寄稿しろ」との圧がかかったのでMacBookのキーボードを叩いている次第です。
BS Magazineに課金してない僕が寄稿するのは如何なものかと思いますがご一読いただきますと幸いでございます。
【追記:2019年10月12日購読開始】
初めての寄稿ですので軽く自己紹介
福岡在住のデザイナーで、drikinさんとの出会いをきっかけに映像作品を作るようになり、backspace.fmを聞き始め今じゃ立派なグルドン民です。
最近ではAdobe Xd関連コミュニティでも活動しており、近々開催のワークショップなどでゲスト講師として呼ばれています。頃合いを見てYouTubeや動画に役立つ(?)Adobe Xd関連の記事も寄稿させて頂きたいと思います。
本題
backspaceをお聞きの皆さんなら恐らくご存知かと思いますが、とあるプロジェクトがきっかけでBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K(以下BMPCC4K)を頂けることになりました。
今回はBMPCC4Kを受け取ってからのお話と、それで撮った3本の動画に関する軽い解説(宣伝)をしていきたいと思います。
3本の動画で使用機材は以下になります。
BMPCC4Kが届いてから購入した物
話には聞いていましたが、撮影するまでの準備で軽く散財することになります。
まず初めに買う物は記録メディアですね。drikinさんから口酸っぱく「絶対に外部SSDよりCFast2.0!」言われてたので、そのつもりでいざAmazonの金額を見るとちょっと(SDカードの金額イメージだと)引くくらいの値段……。
恐らくdrikinさんのCFast2.0ゴリ押しは、外部SSD使ってたことに起因する「撮れてない事件」で、その失敗の轍を踏んで欲しくないという優しさからだと思い、128GBのCFast2.0カードを購入。
大体のカメラは記録メディアを入れている状態でカメラ本体とMac/PCを接続するとマウントしてデータの転送もできますが、BMPCC4Kはこの機能がないです。ということでカードリーダーも購入。
バッテリーがとにかく持たないという話を聞いてたので恐れをなして追加で4本購入。
可変NDフィルタも手頃なやつをとりあえず。
あとはあのバカでかい液晶モニタを守る為に液晶フィルムを購入。
とはいえ、散財と言えどカメラとレンズ自体は賞品で頂いてるのでこの位は全て実質無料。
1本目 世界文化遺産 三池炭鉱 万田坑
早速BMPCC4Kが届いてから一本目の動画のご紹介。
こちらのロケ地は熊本県荒尾市にある「三池炭鉱 万田坑」。
実は前々から好きで写真撮影に来ていました。いつかここを映像で収めたいなと思っていた場所でしたのでBMPCC4Kで初めて撮影するにはピッタリだなと思ってました。
ユネスコ世界文化遺産に登録されている場所ですので、事前に撮影許可が必要になります。
タイトルはIllustratorで制作。フォントを少しいじって「A」に斜線とかつけてカッコつけちゃったりしてます。
ディテールの表現を重視したカラグレをしてます。シャープネス強めが好きなんです。
ん? カラグレ前からちょっと違和感を覚えてましたが、赤ランプの色がおかしい??
ここ、建屋内で無風だったのでふーっと息吹きかけて水を揺らしました。
壁に生える植物を見上げるアングルで撮影。お気に入りカット。
当日はガイドの方の付き添いもあり、とても丁寧な対応をしていただきました。
昔実際にこの炭鉱で働かれていた方がボランティアガイドをされているので貴重なお話もきけます。
映画「るろうに剣心 京都大火編」のロケ地ににもなっている影響なのか、コスプレ写真撮影なども多いらしい。
「雨で濡れた廃坑」を撮りたかったので天気予報で雨の日を選んで撮影許可を申請。ですが当日はものすごい快晴。希望のシチュエーションとはならなかったですが、また次も行く理由が見つかったこととして考えてます。
2本目 くじゅう連山 長者原登山ルート
撮影を通して登山が趣味になった経緯もありよくここには来ています。連山ですので様々な登山口とコースがあり九州で1番バラエティ豊かな山々だと思います。
コースタイムや活動ログこちらにまとめております。
ロゴはIllustratorで九重連山の三俣山をイメージして作成。
早朝、うまいこと霞んでくれて良い雰囲気で撮れたと思います。
雫や葉のディテールもDaVinci Resolveでこれでもかというほど引き出せました。BRAWのおかげですかね。
樹林帯の暗い雰囲気。
お昼に近づくにつれ晴れてきました。この辺から可変NDを使用してます。
そしてお昼過ぎから再び曇る。霞んでる山が好きなのでテンション上がる。
周りに全く人が居なく電波も通じず。天候悪いと恐怖感さえ感じる場所。でも好きなんですよね。
うん。デス・ストランディングのフィールドっぽい。
この時の撮影は天候も味方してくれて、1日でかなりの数の画が撮れたと思います。
しかし登山のしながらの撮影はほんと大変。
歩いて登ってポイント絞って荷物取り出して三脚セッティングして撮影しての繰り返し。
山岳写真家・映像家の皆さんホント尊敬です。
3本目 くじゅう連山 牧ノ戸登山ルート
前回と同じく、くじゅう連山で撮ってきました。
前回とコースが違うので、山々の雰囲気も変わってます。日本百名山の久住山も納めましたよ。
BMPCC4Kで動画を撮影するのはもちろんの事、iPhone 11 Proで超広角、RX100M7では標準から望遠までの写真を同時に撮影するという結構大変な予定で撮影に臨みました。しかも、翌日1日で写真の現像と動画の編集を短時間で完了しその日にアップすると言う謎の縛りをつけて…
コースタイムや活動ログ、あと写真もこちらにまとめております。
タイトルデザインは前回流用です。
この日は快晴で登山にはもってこいですが、動画撮影には鬼門。
減光しすぎてディテールが甘くなってしまった気がします。
日本百名山の久住山。
タイトルロゴのモチーフ「三俣山」。
ND付け替えるの面倒だったので暗い避難小屋内でもそのまま撮影してノイズが目立った。
お気に入りのカット。避難小屋から見えるのは九州本島最高峰の「中岳」。
逆に山頂から避難小屋を撮る。
雲の間から光の筋。DaVinciでより目立たせた。
今回は以下の2点でミスを犯しました……。
可変NDフィルタで減光しすぎて解像感が落ちてる。
動画に帯ができている(この記事書いてる時に判明)。
DaVinciで動画の読み込み時に設定ミスったかなぁ……。
撮影から公開までスピード重視で動いてたのでまぁ仕方ないと言うことにしてます。
さいごに
なんか後半は登山レポートみたいになってしまいました。しかも解説というよりほぼ宣伝ですが……。今回ご紹介させて頂きました動画3本を見ていただくと、なんとなく私の映像の好みなど分かってもらえたのではないかと思います。
写真もそうですが、私はデザイナーという職の影響なのかどうしても自分で撮った「動画(クリップ)」は「素材」として見てしまいます、それはつまり加工ありきのモノという認識です。ですので今回頂きましたBMPCC4Kで残せるBRAWが加工耐性にも強く、撮影後からより自分好みの表現がより出来るようになったので楽しくて仕方有りません。
撮影スタイルとしては手持ちだと手ブレするという当たり前の問題を解決するため、素直に三脚固定で撮影。三脚固定ではどうしても映像の幅が広がらないと思いますが、マイナス点を逆手にとってアングルを工夫したりシネマグラフ的な表現を行ったり別の角度で映像作品を制作しています。
いつしかこれが自分の撮る映像作品の個性となればいいな……。
あくまでも素人の趣味なんですがそう思っています。
プロフィール
diz
福岡在住のデザイナー。
2003年よりデザイナーとしてキャリアをスタートし、出版社・印刷会社・ 通信販売会社・受託Web制作会社など渡り歩き様々な制作を担当。現在は福岡のベンチャー企業に所属。diz.worksでは個人活動としてグラフィック、Web、UIデザイン、映像作品を公開。
YouTube : https://www.youtube.com/c/dizvideo
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