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天使のような貴方への秋の賛辞。
貴方は、とても綺麗だ。
一目見た時、作り込まれた名画に魅入るように、私は引き込まれて、呆然とした。
貴方の存在は不思議だ。芸術作品みたいに、完璧で美しい。
どこか脆くて、繊細で、消えてしまいそうで。でもキラリと輝いていて、手を伸ばしてしまう。
色褪せてしまいそうな淡い花びらとか、すぐ消えてしまう眩しい流れ星とか、綺麗な人が流す涙とか。
そんな一瞬の宝物が似合うような人。
これは、一目惚れなのだ。きっと。
物語の書き出しだったら、こんなのはどうだろう。飾りが多すぎて鬱陶しいとか、遠回しすぎるとか、あるかもしれないけど。
まあ、いずれにしても彼に「全米が涙した、ユン・ジョンハンの美しさ」みたいなチープなタイトルは似合わない。
詩的で感傷的で、ストーリー性のある綺麗な言葉が一番彼に似合う。
とにかく私は、その彼が好き。
そう、好きだ。とても綺麗な彼が好きだ。
溶けていくような柔らかくて繊細な歌声と癖のないしなやかなダンス。
花が咲いたような、眩しい笑顔。
誰よりもメンバーのことを想って、メンバーのことを何よりも楽しそうに、大切そうに話す姿。
そんな彼は、グループでいることに重きを置いているような気がする。
つまり、アイドルのジョンハンじゃなくて、「SEVENTEENのジョンハン」で有り続けたい人なんだと思う。
そんな事を考えていると、
「まるで俺たちしか世界にいないみたいな話し方をするんだよ」と言った、愛おしくて、可愛らしくて、隙間がないくらい愛が詰まってる彼を思い出す。
彼の全てはSEVENTEENで、彼の全てと共にいるのはメンバー達。
あたたかくて単純な言葉なのに、周りと比べて少し悲観的な私は何故か、少しだけ心の底がザラザラした気がした。
直したい癖の質問に「自己肯定感が低い」と答える彼も、「俺にとってはチームが全てなのに簡単に言わないで欲しい」と言った彼も、意外と自信が持てなくて、メンバーに愛の言葉を求める彼も。
そんな彼を見る度に心の底がザラザラする。ザラザラの正体はわからないけど、違和感をおぼえるような、変な感じが、たまらなくあった。
謙虚すぎるぐらい謙虚な彼。
優しすぎるぐらい優しくて、健気すぎるぐらい健気な彼。
絶対に大丈夫じゃないのに、無理やり大丈夫だと笑顔を作る彼。
ステージに対するプロ意識とか、ファンへの愛とか、メンバーへの申し訳なさとか、そんな譲れないものを抱える彼。
そんな彼が好きで、愛おしいけど。だけど、
見ていて苦しかった。早く止まって休んで欲しかった。と言っても、いいだろうか。
私が辛くなる資格なんて何処にもないこと。
私が出来ることなんて何もないこと。
結局はただのファンで、きっと彼もそう思って欲しくはないこと。
そんなことは承知の上だけど、だからこそ、
彼の、天使の羽が折れてしまわないか。
私が推してる彼は、推されてることに、重苦しい枷になっているのかも知れない。
あの脆くて繊細な羽が、私の知らない内に折れているかも知れない。
そんなどうしようもない馬鹿みたいな不安から押しつぶされそうになることが度々あったのは、紛れもない事実で。
本当に馬鹿な私は、彼の笑顔を見る度に泣いてしまいそうになっていた。
でも、そんなことはなかった。
ただそんなことはない、と思いたいだけなのかもしれないけど。
あのいつかのHTRのインタビューの時、
「『ただ水が流れるように生きる』から『水が流れるように生きるけど、頑張って生きよう』に変わった」
と彼は言った。
その言葉を彼が発したことを聞いたとき、私の中で堰き止めていたものがようやく壊れて、涙が止まらなくなった。泣いてしまった。
私には彼の全てを知ることは出来ないけど、この言葉から一つ言えることは、私が思ってる以上に彼は、前を向いていた。
彼らしい強さ、を持っていた。
強くて、芯があって、しなやかな人だった。
それをようやく、何年もの時間をかけて気付いた。いや、気付かされた。しっかりと前を向いて、穏やかな目で話す、その一言に。10秒スキップをしたら、すぐ見逃してしまうような、その一言に。
きっと彼も何気ない変化として出した言葉のつもりだったけど、私には光のような言葉で、それだけで私の心の底のザラザラは救われた。
最後に、
私が画面を通して見る彼はきっと100%の内の1%に届くか届かないぐらいのもの。だから、一言だけで全てを判断してしまうのはナンセンスなことだと思う。
それでも、私は彼の優しさと、しなやかさは絶対的だと思わずにはいられない。
そうして彼は水が流れるように頑張って生きて行くだろうし、私はその美しい川の流れを目で追いかけていく。
彼は私にとって、春の光だ。
少し寂しいけど、私は彼がとても誇らしい。
こんな特別な日は一年に一度しかないから、貴方のことを少しだけ綴ってみました。
実際、私は貴方の1パーセントも知ることが出来ない人間です。だけど、届かないと知っていても、手を伸ばしたいから。この言葉を贈ります。
お誕生日おめでとう。
いつもの貴方でいてください。「いつも」が少しだけ苦しいのであれば、少しだけ無理をしないようにしてください。「いつも」が幸せなら、そのままでいてください。切実な願いです。
そして、今までの一年間、いつもの貴方でいてくれて有難う。これからも、いやほんの少しだけでも傍にいてくれたら、嬉しいです。
優しすぎる貴方が、大好きです。
天使ジョンハンへ。秋の賛辞。
#가을의찬사_천사정한아_생일축하해
#OurAngelJEONGHANday