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温故知新:クッキー型から歴史が見える


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出典:The Springerle Baker, 'Angel' 2022

こんにちは。
画像の出し方を まだまだ学び中のフードアーティストの
Teatraです。

初めましての方は、こちらから(自己紹介):

今回は、クッキー型から歴史も学べる、というお話しです。
まず、↑のクッキーをご覧ください。14世紀から続く由緒あるシュプリンゲールクッキーです。

子どもに字を教える、という目的で作られたこのボード。
アルファベットボードと呼ばれています。

じっと文字をご覧ください。何かに気づかれませんか






はい、お答えです。
JとUがないんです。

その理由は、1500年代には、それらの文字はあまり使われていなかったのだそうです。面白いですね。

日本語のあいうえお。。。と逆ですね。
日本語の場合には、昔は、発音が違い、それぞれの音を表わすために
ひらがながありました。しかし、だんだん二つの音を区別する人がいなくなり、それに伴って、文字も減っていった、という背景がありました。

。。。ということは、↑の型は、16世紀ぐらいの物だということが、推測できますね。ただ単にきれいというだけでなく、歴史も学べるのが、面白い所です。

当時の人々の生活ぶりや、昔話、神話なども型になっているので、
歴史を知る人と見てみると、面白いです。ここは歴史を知る、部分です。

さて 今回のタイトルは、温故知新とつけました。
昔を顧みて、現代に生かす、という意味です。

私は、いつか、日本語版のかなの型を作ってみたいと
思って居るのです。デザインは自分で決めて、
それを自分で彫るのか、専門家にやっていただくのかは、
その時に 考えてみようと思います。こちらは、古い物を現代に生かす、部分です。

日本語で、金太郎飴式に。。。という意味と同じで、
英語で クッキー型のように。。。という表現があります。
同じ物を(工夫もなく)量産する、という意味です。

自分で デザインした型ならば、世界で一つの 創造的な物になると
私は思います。なので、それで何個 クッキーを作っても、それはそれで
私の創造性の発露となるのでは、と思っています。

では、今日はここまで、です。
お読みいただいた方、ありがとうございました。

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