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全10回60万円!の価値はあったのか?Managing Complexity:ミネルバ大学式リーダーシッププログラムに参加してみた

割引あり

はじめに

こんにちは、アラフォーリーマン研究者ほにゃららダンナ@drhonyararaです。アラフォーになってもまだまだキャリアには悩み続けている。

本記事は、アラフォーの企業研究者である筆者が次のキャリアどうしよっかなーと考えていた時に偶然見つけたミネルバ大学のリーダーシッププログラムを受講した体験談である。

結論からいえば、かなりしんどかったものの、マネージャーを目指す方にはチャンスがあれば受講をお勧めできる内容だったと思う。

ミネルバ大学のリーダーシップ研修プログラム

会社の研修リストを見ていたら、気になる研修を発見した。
その名も「Managing Complexity」

とてもカッコよいwebサイト

このプログラムは企業向けに組織開発・人材開発をサポートしている合同会社こっからがミネルバ大学のリーダーシップ研修プログラムを導入したものだそうだ。

ミネルバ大学とは?

そもそも、皆さんはミネルバ大学という大学を聞いたことがあるだろうか?
正直私も最初は???だったが、以前にネットの記事で読んだことを思い出した。

キャンパスを持たずに全授業をオンラインで行い、4年間で7都市を移動しながら学ぶ全寮制の大学として注目を集めていた大学があります。それがミネルバ大学です。世界のエリートが入学を熱望し、合格率は2%未満。アメリカのハーバード大学やスタンフォード大学などよりも難関と言われています。

東洋経済ONLINE
「日本人が知らぬ超難関「ミネルバ大学」破壊的凄み 世界のエリートが熱視線、ハーバード蹴る人も」

全寮制!?
7都市を移動しながら!?
キャンパスがない!?
ハーバードより難しい!?

正直、謎だらけである。
でも、なんかカッコ良い・・
ハーバードより難しい大学の研修プログラム・・気になりすぎる・・!!

少しミーハーな動機がなかったといえば嘘になるが、まぁきっかけはそんなもので良いんじゃないでしょうか(適当)

Managing Complexityはどんなプログラムか?

とはいえ、ただでさえ忙しいので、どんなプログラムか知らずに応募するのは無謀だ。まずは簡単にリサーチ!

Managing Complexityはミネルバ大学が考える【これからの時代に必要なリーダーシップの素質】をビジネスリーダー向けにプログラム化したものだ。

これからの複雑な環境を切り拓く人材に必要な素質として“Adaptive Leadership(変化適応型リーダーシップ)”に焦点を当てたプログラム構成になっている。

プログラム概要:なんか凄そう

このプログラムの進め方は、日本企業(いわゆるJTC)で実施される退屈な社内研修とはだいぶ異なる。

・ 授業は週に1回2時間×10週間。(合計20時間)
・ 完全な反転学習方式を採用。
・ 毎回、英語の論文記事やケース3〜4本を事前に読み込み、課題を準備したうえで授業に参加(授業内資料は日英併記)。
・ 独自のシステムを使ったオンライン授業
・ 異業種混成クラス 各社4名×4社 計16名(※実際は各社2名x4社の8名でした。1社単独クラスもあり、内容は同じ。)
・ 費用は60.5万/人+α
・ 国内の優良企業が参加:カルビー、三井住友海上、三井物産、コニカミノルタ、ブリヂストン、NEC、電通、パナソニックなど

講師陣(Faculty)

完全な反転学習方式ということで、自分の予習と講義での発言がとても重要になる。講師の卓越したファシリテーション力がないと成立しないだろう。

Managing Complexityでは講師をFacultyと呼び、トレーニングを受けた複数の講師が交代で1つのクラスを担当する。いずれの方も企業の役員や代表取締役、大学教員だったりするようだ。今は26名が講師として参加しているそうだ。

Faculty一覧

こんな方にお勧め

本プログラムは下記のような方、特に管理職・リーダー層におすすめだそうである。

・ 過去の成功体験や経験則を軸にマネジメントしてきたものの、自身のリーダーシップに限界を感じている管理職層・現場リーダー
・ 課題解決の思考フレームやマネジメント手法を学んできたものの、実際の事業や組織に応用する場面で課題を感じている管理職層・現場リーダー
・ 事業や組織のマネジメントについて、基礎となる考え方や体系的な学びを求めている現場リーダー・次世代リーダー
・ 次世代経営人材を育成したいがどこから始めて良いか悩んでいる人財育成組織

私が参加を決断した理由

はじめに書いたように私はアラフォーの企業研究者である。役職としては管理職一歩手前の係長相当で、最近、数人の部下をマネジメントを始めている。

正直なところ、研究者として面白い研究だけやっていたい。部下のマネジメントや組織でのリーダーシップとかとても苦手というか嫌いである。モチベーションなんて自分次第なので、部下のモチベーションアップなんか知ったこっちゃない。それでも超天才科学者でないことを自覚し、組織で働く上でリーダーシップの発揮が求められてしまう現実を受け入れなければならない。

最近、部下を持つようになったものの、マネジメントスキルについて特に上司が教えてくれるわけでもないので、これまでの上司の真似をしてみたり、本を読んでみたり、簡単な社内研修を受けてなんとかく我流でやり過ごしていた。

大きな問題にはなってはいないものの、自分が直接研究をする時間がなくなってきている中で、もっとチームとして生産性は上げられないかと思うようになってきた。そういった課題意識もあって系統的にリーダーシップを学ぶ良い機会なのではないかと思ったのがManaging Complexity参加の動機だ。

オンラインとはいえ、合計20時間の授業に加えて、事前課題などもあるとなると結構大変そうで正直受講を迷うところである。ただ、今まで受けてきた研修とはかなり違いそうで興味があったのと、60万オーバーの超高額研修を会社負担で受講できる機会はなかなかないと思い、受講を決断した。

この記事を書くきっかけ

詳細についてはプログラムのwebサイト運営チームのnote記事も参照いただきたい。こちらにオフィシャルな体験談もある。「めちゃくちゃハードなエベレスト級の課題」とあって、受講前はびびっていたが、受講後の今なら良い酒が飲めそうな絶妙な表現だと思う・・笑

受講を検討していた時にぱっと調べたのだが、まだまだネット上に個人の体験談は少ないと感じた。個人的には受講してよかった思えたし、自分の復習も兼ねて感じたことを記事にすることで、受講を検討している人の参考になればと思い、本記事を執筆することにした。

極力プログラムのネタバレはせず、自分の学びや感想を中心に執筆する。期待はずれになったら申し訳ないが、今後の受講を検討する一助になれば幸いである。フィードバックも歓迎である。

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