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大腿骨頚部骨折に対する手術治療

皆さん、こんにちは。Dr.ひざくんです。

本日は後期研修医の先生向けの記事になります。

整形外科の分野では、基本の手術(若手のうちに身につけておくべき手術)から応用の手術まで、手術の難易度にかなり幅があります。

その中でも若手のうちによく執刀する大腿骨頚部骨折についてお話したいと思います。

超高齢者社会に突入した日本社会では、大腿骨頚部骨折は増加の一途を辿っている骨折の一つです。最近の流れでは早期手術、早期リハビリの観点が重要視され、受傷後48時間以内の手術では保険点数が上乗せされるようになりました。また、若手が執刀するチャンスをもらえる手術の一つです。
若手時代は上司の手術は助手で入り、自分が執刀できる手術が回ってくると気合を入れて勉強していました。(上司の手術の予習はほどほどに。。) 

特に最近では、人工骨頭挿入術が選択されることが多くなってきているように感じます。後療法が簡便で、再手術のリスクも低いからです。

人工骨頭挿入術では、さまざまなアプローチがあります。
前方系アプローチ、後方系アプローチに大別されます。
術後合併症の一つである、脱臼を防ぐために、レジデント時代のうちに、ぜひ前方系アプローチを習得して欲しいと思っています。

前方系アプローチの中でも難易度とメリットのバランスが良い、OCMアプローチ(Mini-Watson Jones approach)について解説したいと思います。


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