PVから得点を量産する!決定率を上げる方法を解説
福井永平寺ブルーサンダーの主力ピヴォット(PV、ポスト) 落田駿兵選手の第9作目です。
今回は、JHL最重量級PVで高い決定率を誇る落田選手に、ポストシュートの決定率を上げる方法を解説いただきました。
PV からのシュートはフリーシュートのように確実な得点チャンスとして見られがちですが、実は非常に難易度の高いシュートです。
指導者によっては
「フリーシュートじゃないか!」「空いてるところの打てば入る!」などと理解のない指導をされているところも見受けられ、実際にどんなことを意識すれば良いのか分からない!と困っている方も多いです。
今回はそんな悩める皆様に、何を意識すればいいか、系統立てて解説いただきました、
ぜひ普段の練習から取り入れてみてください!
また落田選手は、連携サービス「Handball United」に講師として登録されています。
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はじめに
ハンドボールはバスケットボールのように3点一気に入ったりする事はありません。1回のゴールで1点しか入らないからこそシュートの決定率は高いに越した事はありません。しかし当然ながら相手は点を取られないようにディフェンスを行い、ゴールキーパーがシュートを待ち構えます。カテゴリーが上がるにつれ、シュートを決めると言う事は簡単ではなくなっていきます。僕自身もシュートが得意なわけではないですが、できる範囲でポイントの説明を行なっていこうと思います。
決定率を上げる一番の要素は〇〇
まずシュートを決めるために必要な要素を1つ挙げてくれと言われた場合、何を挙げますか?
球速・コントロール・判断力・テクニック
色々な要素が出てくると思いますが、僕が思うシュートを決めるための1番の要素はタイミングです。
当然、タイミングだけではないですが1つと絞られるとタイミングを挙げます。
ハンドボールは3秒以上止まっている事は出来ません。ジャンプしていられる時間も良くて1秒程度でしょう。その限られた時間の中でキーパーとの駆け引きを行う必要があります。
駆け引きの中でシューターはキーパーの位置、体勢、動きの予測を行い、すでに空いているスペース、もしくは動きの中で空くであろうスペースにシュートを打ちます。
キーパーはシューターの体勢、腕の位置、目線、飛んでいる角度などをみて判断して止めに行ったり、わざと空けたスペースに打たせて止める(カモると言われる)といった駆け引きが行われています。
これらを踏まえた上でタイミングを考えてみましょう。
単純な話にするとキーパーの予測と違うタイミングでシュートを打つ事でキーパーの反応を遅らせる事ができます。JHLレベルの選手は平均でも100キロを超えるようなシュートを打ってくるので少しでも反応が遅れるとキーパーが後手に回ってしまい、駆け引きの上で不利な状況になります。その状態でシューターは確実なポイントを狙ってシュートを狙うという事になります。タイミングをずらす事で簡単にキーパーとのズレを引き起こす事ができるのです。
さらに決定率を上げるには
タイミングをずらす事の重要性は理解してもらえたかと思いますが、それだけでは中々シュートが決まらないのが現実ですよね。
こちらがタイミングをずらそうと思っても、必ずしもキーパーのタイミングをずらす事ができるわけではありません。
キーパーも当然止めるために動くので簡単にタイミングをずらされるわけにはいきません。最悪のケースだとキーパーにこちらがタイミングをずらされ、自分自身が不利な状態での駆け引きが起こります。そういった局面を打開するために様々なテクニックがあります。
球速をずらす
そこで大事になるのがテクニックや球速などのプラスアルファの要素です。キーパーが反応できないタイミングで球速の速いシュートを打ったり、タイミングをしっかりとずらした上で抜きのようなテクニックシュート(ハーフループ、チェンジアップのようなシュート)を打つ事で、よりシュートの決定率を上げることができます。
シュートを打つタイミングを変化させることに加えて、球速そのものを変化させることで決定率が上がります。
位置をずらす
そして(これはピヴォットだけではありませんが)キーパーとの位置をずらしましょう。
シュートが得意だったり、上手い選手はキーパーの正面に飛んでも高確率でシュートを決めれるかもしれませんが、自信の無い選手は少しでも横に飛んだり高く上に飛んだりしてキーパーとの位置をずらしましょう。そうする事で正面では見えなかったスペースが見えてきます。その上でタイミングを外してシュートを打つ事で格段にシュート決定率が上がると思います。
そのほか
また、狙ったところに投げる事ができるコントロール力やキーパーの動きをしっかりと予測する判断力などシュートを決めるために必要な要素はとても多くあります。
ループシュート・スピンシュート・抜き・しゃくり・バックシュートなどパッと思いつくだけでもこんなに選択肢があります。キーパーはこれらの選択肢の全てを止められるようなキーピングをしますが、どこかしらにスペースは存在します。
極端な話をするとどんなシュートでも入ればOKなんです。全く練習していないようなシュートでも、ゴロのようなシュートでも入ってしまえば同じ1点ですから。ただ外した場合は怒られるかもしれませんが(笑)
PVシュート決定率を上げる方法【まとめ】
PV力全体を底上げする最強の要素
PV(ピヴォット)シュートの決定率を上げるために、タイミングが重要なこと、その上でテクニックや判断力が必要なことは分かって頂けたかと思います。
これは「このPVにシュートを打たれたら確実に1点とられる」と思わせる、決定力を上げる方法です。
ここでさらに加えて、PV全体としての存在感を底上げする方法をご紹介します。
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