【琉球コラソン 伊藤峻選手】〜「小さい」を武器にする〜
今回は琉球コラソンで活躍されるゴールキーパー
伊藤峻選手の第2作目になります。
本投稿では、身長が小さいながらも活躍できるキーパーになるためのトレーニング方法を解説いただきました。
自分の身長に不利を感じながら努力しているプレーヤーばかりかと思いますが、伊藤選手のトレーニングを取り入れて、1ランク上のゴールキーパーを目指しましょう!
今回は、185cm以下のキーパーがどのようにすれば止められる確率を上げられるか、また、その前準備として何が必要かについて触れていきたいと思います。
GKをする上で意識することは人それぞれだと思います。
その中で私が一番意識していることは位置取りです。なぜ位置取りを意識しているかと言うと、位置取りでその後セーブできるかできないかが大きく変わってくるからです。特に小さいGKでは、この位置取りの段階でうまくいかないと、シュートに届かなくなってしまうため、止められる確率が格段に下がってしまいます。逆に位置取りが最適の場所で出来ていれば、ある程度のシュートは触るところまで持っていくことができます。だから、まずは位置取りを意識しましょう。
位置取りの具体例
位置の取り方については色々な方法がありますが、私が行なっているのは7:3くらいでどちらかを空ける方法です。
対45
例えば、左45(右利き)であるならば近めを7割分空けます。なぜなら、小さい身長で均等に空けてしまうとどうしても遠目のシュートに対して届かなくなってしまったり、逆に遠目を意識しすぎてしまい近めのシュートに対して対応できなくなるからです。ではなぜ近めを7割空けるかというと、右利きの左45は、流し方向にシュートを打つ時には引っ張り方向に打つよりもシュートリリースが早くなります。なので、低身長のGKはそこをまずカバーしなければいけないからです。
逆に引っ張り方向のシュートは、流し方向よりもシュートリリースが遅くなるので待つことができます。なので、どちらもカバーするために右左が5:5で均等の場所に位置取りを取るのではなく、あえて7:3で位置を取ることにより流しと引っ張りどちらにも対応できるようにしています。この止め方については、人それぞれ対比は違うので、自分に合った対比で空けるように意識できると良いと思います。対比を決める1つの基準として、位置取っている場所から近めのバーに1歩〜1.5歩程度で行ける位置を基準にすると分かりやすいと思いますので、是非1つの基準としてやってみてください。その位置で練習してみて、近目に入れられすぎるようであれば近目に少し寄ってみたり、逆に遠目が入るようであれば遠目に位置を変えるなどをして自分の身長、能力にあった位置取りを探しましょう。これは左45に視点を向けた位置取りですが、右45の相手にもおおよそこの考えで私自身は位置をとっています。しかし、左利きが少ない日本にとって右45に左利きが必ずしもいるとは限らないので、右利きだった場合、先ほどの流しの方がシュートリリースは早いことを考慮して位置を変えることが大切なのです。
対センター
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