古美術SARONフリークス
『Never say know (何度もやり直した者が一番上達が早い)/コンスタンススプライ』
デッドストックカンパニー
人気のあるアンティークでデッドストックに興味があるのは私的にはスージー・クーパー。
若い世代にもファンが多い英国の人気作家の陶器だけど、たとえば優雅なアフタヌーンティーを習慣にしたいとかそういうのじゃない。
たぶん、これは多くの
インスタグラムなどで見かける趣味人と違うと思う。
私にとってはファッションとおなじ考え方で、その日の洋服のスタイリングって一部だけを見ない。
トータルで見てどうなのか。
だからたぶん陶器のあるいは古美術としての価値観にそれほど興味がわくことはない。
だけど
その年代に起こった時代の背景を映し出すことはトータルで飾るにはものすごく必要だと思っている。
20年代禁酒法時代のモダンガール
私のアンティーク遍歴は
西洋ならアメリカ村がはじまり。
大阪の三角公園近くのアメリカ村という地帯は今はどうか知らないけど西洋アンティーク店が蚤の市のように広がっていた。
20年代のまるで禁酒法時代を感じさせる
グリーンのラインストーンのイヤリングを買ったことがある。後ろの耳たぶにあたる真鍮が腐蝕しているたぶん夜のパーティーなどに使われたような華やかな、ほとんどどの服にもあわない大きめなイヤリングだった。何度かグリーン系のツィードスーツにあわせてコーディネートしたけどぜんぜんダメ。
あれはやっぱりその時代を感じさせるようなモダンガール的なドレスでないと難しい。
これは不思議なことだけどそのイヤリングをつけるとすごく気持ちが沈む感じがした。
もとの持ち主はあまりハッピーな人ではなかったのかも?
イヤリングを通して(でも2万ぐらいした!)わかったのは古美術アンティークにはわりと前の持ち主の“気“が残っているかもしれない。
間に仲介でお金が入るから大丈夫だという説もあるけれど。
刻印のカタルシス
スージー・クーパーについては
現代のインテリア様式でもじゅうぶん収まる。それほど難しくないアイテムで他の陶器ブランドと比べても庶民的で物語がいいと思う。初期のスージー・クーパーのカップとソーサーの裏側にはバンビ(小鹿)のスタンプが押されているのが特徴で(カワイイ)
そのせいか、私はアンティークを見る時
刻印を見るクセがある。(西洋物に限り)
とりあえず価値よりもいつの時代を経た物かを知りたい、
私にとってはそれがアールドヴィーブル(生活芸術)になる。
汐留にステキなサロンをもっている鬼頭郁子先生が主宰するテーブルコーディネートサロンは鬼頭郁子さんの多様性のある集大成のサロン。
「先生はどの先生方も素晴らしい。」
最初に言っておこう!
とにかく、鬼頭郁子さんのすすめで
アンティークの講座のある日をどうですか?とすすめてくださったので行ってみることに。その時はあまりピンとこなくて後になってあれはよかった!と思う。
鬼頭郁子さんはフランスの高級食器ブランドの日本総代理店をされていて、アビランドは確かにリモージュも最高にいいと思うけど扱っているのは現在のコレクションなのでアンティークの先生が持ってきてくださった(重いのに大変な思いをして持ってきてくださった!)貴重な数少ないアンティークは
2度は見れない機会になった。
これは美術館の展覧会とも似ていてあと何年後、何十年後でないともう日本に来ないとか現地まで行かないと見れないとかそれににている。
特に現在は世界中がコロナになってから
すごくそう思うし、いろんな事が出会いだと思う。
見れる時に見ておくべき。
憧れはエドワード8世ロイヤルセット
シンプソン夫人とエドワード8世のロマンスはマドンナ主演の映画ではゴシップ婚みたいだけど英国ではいろんなところで祝福されている。婚礼のブーケをつくったのはコンスタンススプライ。私がインスタグラムでフォローしている英国のフラワーアーティストは英国最古のフラワースクールのコンスタンススプライ出身。
ウェッジウッドもスージー・クーパーからロイヤルセットを作っているし。
写真でしか見たことがないけどロイヤルセットは見てみたい!
無料のSNS(ソーシャルメディア)はどこまでも私のような一般人に新たな可能性を与えてくれる気がする。それは「表現の場の心理」でインスタグラムにしてもFacebookにしてもtwitterもそれが叶う。
その英国のフラワーアーティストがある日
エーデルワイスをアレンジメントした写真をインスタグラムに乗せた。
高山植物で夢のような雪の結晶みたいな神秘的なエーデルワイスを見た時
デジタルとアナログ、両方の同時的な魅力を今を生きるニーズとしてハッキリと感じた。
mayaya/Tuesday