拝啓、あの日のキミへ
-2020/12/11
誰からも嫌われたくなかった。
本当に、誰一人として。
理由はわからないけれど、とにかく嫌われることが怖かった。嫌われないために僕が無意識のうちに行き着いた答え。
それは、
「自分を殺すこと」
でした。
今日は僕の過去のお話をしてみたいと思います。
過去を乗り越えコンプレックスを抱きしめ、自分を愛せるようになった僕が、これまで何をしてきたのかすべて包み隠さず公開します。
誰かの心を少しでも軽くできたら嬉しいな。
よかったら、しばらくの間お付き合いください!
さて。
今では素敵な人たちに囲まれ、「人と関わるのうまいよね」なんて言葉をよく言ってもらえる僕ですが、昔はびっくりするぐらいコミュニケーションが苦手でした。
高校生までの自分は、自信なんてまるでなくて、どこにいても何をしててもコンプレックスが付き纏ってくる毎日の中、愛想笑いと幾らかばかりの優しさだけを武器にどうにかこうにか嫌われないように生きていました。
苦しかったなあ。
誰に聞いても僕の長所は“優しい”か“頭がいい”に集約されるし、残念ながら自分でもそれ以外の魅力を見出すことができなかったんです。
もちろん、当時も友達のことは大好きだったし、一緒に楽しく笑っている時もたくさんありました。
だからこそ、苦しかったんです。
自分と友達の間に勝手に作ってしまう壁をどうにか壊したくて、もがいて。
「俺も、あいつらと一緒に心から笑ってふざけ合いたい。」
何度か自分を変えることに挑戦しては失敗を繰り返し、気づけば高校3年生に差し掛かる時期になりました。
何年ももがいた結果、やっとわかったこと。
それは、勝手に作ってしまっていた壁の名前が“嫌われる恐怖”だったということです。
「そうか!嫌われたくないという思い込みを無くせばいいのか!!」
というもっとも単純で難しい問いに答えるため、スマホで検索をかけてみました。
「嫌われない 方法」「嫌われる 怖い」
詳細はあまり覚えてないですが、少ない語彙とあまりにも世界を知らない僕の精一杯を指先にのせて情報を探します。
ようやく見つけた心に響いた言葉はたしか
「人は、何かを一つ手に入れれば、何かを失う」
だったと思います。
これまで嫌われることで失うことばかり恐れていた僕でしたが、これからの人生で、“何かを手に入れて何かを失う”ことを繰り返していくのであれば。
“ありのままの自分”を手に入れたい!!
そう強く思いました。
とはいえ、世の中の情報には具体的な方法が書いてないことばかりです。今回の問いは、特に。
色々考えた結果、行き着いた答えは「THE・精神論!!!」でした。
持ち歩けるサイズの小さいノートに「嫌われたっていい」の文字を書き、たとえ世界が自分のことを嫌ったとしても好きでいてくれる人を数えその名前を記しました。
もちろん世界から嫌われるなんて怖くてしょうがない。
だけど、そのノートを毎朝みて、何度も自分に言い聞かせながら学校に向かいました。
もう義務教育もあと1年だから「ここで変われなかったら一生俺はこのままだ」という焦りと「どうせあと1年だからどうにでもなれ!」という“時”の後押しも受けながら。
人前で変顔すらできなかった僕が、まだ同じ高校生活という環境も変わらない中で本当の自分を表現することは、本当に怖かったです。
真面目でただのいいやつだった人間が、急に馴れ馴れしくなって冗談を言いながらふざけるようになったら、やっぱりみんな驚きますよね。
だけど、だから、少しずつ、少しずつ。
運よくそのタイミングで、親友と呼べるほど心の内を曝け出せる友達が2人できたことや、クラスのみんなが優しく受け入れてくれたこともあり、3ヶ月ほど経つ頃にはかなり、ありのままの自分でいられるようになっていきました。
そっからはスムーズに...!
というわけにはいきませんでしたが、うまくいったりいかなかったりを繰り返しながら、大学2年生ぐらいまでの時間をかけて本当の自分と向き合い表現し続けました。
もともと話すのが得意じゃなかったので、聴く技術を徹底的に磨いたり、人のいいところを見つけるのは得意なのに恥ずかしくて伝えられないことが多かったので、頭と口を一直線に繋げる訓練をしたり。
コミュニケーションに悩みまくって、一つ一つ乗り越えてきた僕だからこそ、今の自分への絶対的な自信がありますし、同じような境遇にある人たちの痛みが少しはわかると信じています。
嫌われる恐怖。
もちろん今も、少しはあります。
だけど嫌われてもいいやって思える自分もたくさんいます。
だから。
今、同じような悩みを抱えているあなたへ。
僕は、なんだか遠回りをしたような気もしています。
だって、精神論しか思いつかなかったんだもん。
だから、本当の自分を表現したいあなたにまずオススメしたいのは、
“たくさんのセーフティネットを持つ”こと!!!
なんだかんだ大学に入ってからも悩みまくっていた僕ですが、大学3年生になって旅をし始めたことがきっかけとなって、
本当に霧が晴れたかのようにくっきりと解決の道筋が見えてきたんです。
家庭や高校、大学といったコミュニティに加えて、旅・ボランティア・エンタメ・教育、とたくさんのコミュニティと出会えた時に、「あ、俺もしここで嫌われたとしても、あのグループがあるしなぁ。じゃあ、ありのままでいいや!」と思えたからです。
コミュニティの数が増えれば増えるほど安心感も大きくなりました。
今あなたがいる場所は、もしかしたら、あなたに合っていないだけかもしれません。
それは、あなたもその場所にいる誰もわるくなんかなくて、単にマッチしなかっただけ。
勇気を少しばかり振り絞って、一歩外に踏み出してみてください!
あなたのことを待っている人が、場所が、必ずあります。
あなたの声を必要としている人が、あなたという希望に照らされるべき人が必ずいます。
大丈夫。
ありのままのあなたが1番素晴らしいです。
そしてそして実は、嫌われないように隠す自分よりも、ありのままの自分の方がずっとずっと好きでいてもらえるんです。
これは僕が一歩踏み出して感じたこと。
だから、大丈夫。
僕はいつでもあなたを応援しています。
一緒にワクワク生きようね!!!
ここまで読んでくれて、ありがとう。
最後に。
今日のお話の内容や、今あなたに伝えたいメッセージを『あの日のキミへ』という歌にしています。
よかったら、聴いてみてね!
宣伝かよぉぉぉってなった人もいるかもしれませんが宣伝です。(笑)
だって、届けたいんだよ!!
僕は残念ながら1人しかいないから、ずっと大切なあなたのそばにいられるわけじゃないけど、だからこそ想いを歌に乗せています。
この歌を通して、
あなたの必要な時に
いつでもそばにいられますように。
大好きです。
それでは、また。