【激震】「カウンター」に気をつけろ。アグロにも勝てるトリガードリームメイト解説【GP使用】
はじめに
こんにちは。初めましての方は初めまして。
札剣です。
今回は自分がDMGP2024-2ndのアドバンスフォーマットで使用した【光自然ドリームメイト】の解説になります。
結果は5-3で予選落ちと悔しいものになってしまいましたが、リストを公開したポストへの反応がそれなりにあったこと、筆者自身が久々に筆を取りたかったことなどから記事を書くことにしました。
アドバンスにおける従来の【光自然ドリームメイト】とは少し違ったアプローチを試みており、非常に面白く楽しいデッキとなっておりますのでぜひ使ってみていただけると幸いです。
筆者の実績
・DMGP2023-1st Day2 オリジナル 3位
・デュエルマスターズ全国大会2023 出場(ベスト16)
解説
解説のテンポを良くするため、以下常体。
また、カード名などについては判別がつく範囲で一部略称を使用する。
デッキリスト
デッキコンセプト
まず筆者の事前メタゲーム予想として、DMGPは
・バイク、バクオンソーといったビートデッキ
・上記のビートを狩る天門、逆アポロといった受けデッキ
・いつも通りの雑多
が多くなると考えていた。
そこで、高回転によるとこしえでのメタ+早期EXWINの押し付けで受けデッキや雑多に強い【光自然ドリームメイト】を受けに寄せ、ビート対面を一定の回数拾うことで勝ち上がりを狙ったのがこの構築である。
採用カード解説
【光自然ドリームメイト】はデザイナーズデッキである関係上確定枠が多いため、こだわった箇所だけ解説していく。
《トレジャー・マップ》
テンプレでは4投が多いこのカードだが、序盤にこれを起点に動くとメタカードなどを立てる余裕がなく、アドバンスのゲームスピードに置いていかれると判断したため今回は3枚の採用。3〜4マナ帯での小型クリーチャーとのくっつきで使用するパターンを主としている。
《料理犬のヴィヤンドゥ》《料理長のラビシェフ》
こちらもテンプレでは4投が多いカードたちだが、今回の構築では後述の受け札に枠を譲っている。
ヴィヤンドゥは高いパワーラインのメタ除去かつ展開札として強力だが、雑多環境を想定した際に全く使用しない対面があるため。
ラビシェフはシラハの多投でかさばる多色カードであることや、オリジナルよりは5000VTが少なく、除去とラビシェフがいたちごっこをする環境ではないため。
それぞれの理由で減らせる枠と判断したため、それぞれ3枚ずつの採用とした。
《プリンセス・パーティ 〜シラハの絆〜》
全ての受けトリガーの終着点。モーニンジョーを踏んだ場合も新グラッサを踏んだ場合も、大体プワソンを経由してここに着地すればほとんどの打点が止まる。また、イザナイの安着後に出されたボンキゴやガイアッシュ、ブロッカーに対してイザナイ効果で引っ張り出し除去を当てる動きも強力。シラハで埋めた盾はプワソンやイザナイの安全な攻撃先として機能するためデッキ単位での相性も良く、必要な時に確実にプレイしたいカードのため3枚採用。
《新世代龍覇 グレングラッサ》
ピン投だが、このデッキをこのデッキたらしめているカード。ボアロアックスを経由することでモーニンジョーの5枚目やシラハの4枚目として機能するほか、アンティハムトの手出しに貢献する赤単色マナとしても重宝する。また、この枠の入れ替え候補として挙げられる《最終龍覇 ロージア》とは一長一短の性能であると筆者は考えているため、以下にそれぞれのメリット・デメリットを記載しておく。
新グラッサ
長所
・色が本当に強い
・グラッサ自身がSAを持っているため、手からプレイした際にはボアロを即時2回起動する実質ネイチャーみたいな挙動ができる
短所
・コストがやや重く、プレイアブルなゲームが少ない
・デッドアックス下でもパワーが10000しかないため、制圧盤面に対しての切り返しとしては心もとない
ロージア
長所
・グラッサより1コスト軽いため、プレイアブルなゲームが多い
・レッドゾーンバスターを採用することで、ウェルキ+ゲンムのような詰み盤面や苦手なロッドゾージアに対して切り返しやすくなる
短所
・色が本当に弱い(白はどの多色を埋めても埋まるため、色マナとして不要になるケースが多い)
・盤面の切り返し以外で手出しした場合のカードパワーが、このデッキだとあまり高くない
今回のGPでは雑多環境という想定から、赤単色による自分の動きへの貢献度を高く評価したため、グラッサの方を採用。
対面ごとの相性・プレイング
vs【火水バクオンソー】有利
各種トリガー→シラハの受けが刺さりやすいため踏ませてカウンターで勝つ。
VT+フレアが一番多い負けパターン(ターンが返ってきても勝てない)になるため、それだけケアしながら計算して盤面を展開する。
トリガー多投構築のおかげでハイパー化トレス+ラビシェフの盤面が非常に強い。フレアのバトルでトレスを処理すればバクオンソーとトレスが相討ちでEXライフ消費、処理しなければトリガー+GSでマシンガントークも受かるという圧をかけられるため積極的に狙いたい。
また、伝説の逆転撃でラビシェフやプワソンを一気に処理する動きはよくされるため、食らっても動ける状態を整えておくこと。
vs【火闇バイク】有利
バクオンソー同様、ほとんどの場合は何を踏んでもバイクのリーサルを返せるため、踏ませてカウンターで勝つ。
相手がブラックゾーン+ドキンダムでコントロールを狙ってきた場合、シラハでドキンダムを処理して勝つことがある。禁断解放によるLOにだけ注意して盤面を展開すること。
ブラックゾーン1枚あたりの仕事量を減らすために、可能ならパワーラインを散らすことを意識する(トレス2体の盤面で片方だけハイパー化することでパワーを3000と6000にする、など)。
また、ピリオドがやや重いため、できる限りケアをしておいた方が良い。
vs【光水天門】微有利
ゲンムエンペラーの早期着地だけ割り切って、EXWINを通しに行くのが勝ち筋。
ゲンムエンペラー以外の大型ブロッカーはラビシェフのタップ効果とシラハを駆使すれば意外と苦戦せずに突破することが可能。特にシラハを用いてウェルキウスを拾えない場所に送る動きはよくするため、シラハの残り枚数は把握しておく必要がある。
インパルスをケアしようとして速度を落とすと結果的に天門側のペースになってしまうため、無理をしてまでケアはしない(無理なくケアが可能な場合はもちろんするべき)。
vs【モルトDREAM】微有利
この対面は多くの場合が速度勝負で、EXWINまたは殴り勝ちの両方が勝ち筋。
ゾージアなどのとこしえ除去+助けてモルトを1ターンのうちにくらわないように、とこしえは多めにキープ・プレイしておきたい。また、とこしえの枚数にかかわらずゾージアが当たった返しの動きは考えておく。マナ色を見てそもそもゾージアが出そうか、をチェックするのも大事。
ドラグハートの着地を咎められない時は、龍解したバトガイ銀河などの的にされるのを防ぐため、無闇に盤面を寝かせないで盾を殴らせることを意識する。
vs【闇単ゼナーク】微有利
「とこしえを立てる→盤面を形成する」の順で動き、削りきれない量の盤面と手札を抱えることがゴール。
ゼナーク側にもとこしえを越えるプランはあるが、重要なのは墓地を縛って動きを遅らせることなのでまずは何がなんでもとこしえ。とこしえが引けなかった場合も、高速で展開してゼナークの除去&ハンデスから逃げ切る勝ち筋が一応あるため諦めないこと。
1t目のお目覚めメイ様キャストは返しのターンのザンバリーが裏目になるため、他の手札を相談しながら慎重に行う。
また、秩序採用型が相手の場合はとこしえやイザナイへの封印をヴィルドテラで剥がす動きがあるため、マナ色が確保されていると理想的。
vs【火光闇ファイアー・バード】微不利
どこまで展開しても突撃インタビューが回答になってしまうため、押さえ込む、というよりも展開力とトリガーに頼りながら相手の下振れを拾うのが主な勝ち筋。
ハンプティの除去がもろに刺さるため、ハンドキープは常に気をつける。ラビシェフのドローも、この対面では最序盤から枚数を絞って引いた方が良いことがある。
また、練度が非常に高い相手の場合、ハイパー化したヴィヤンドゥに冠ラッキー+バルピアレスクで特攻することによって、ヴィヤンドゥの強制効果でこちらのLOを狙われることがある。要求値の高さやプレイ難度から多く起こるシチュエーションではないが、頭の片隅には入れておくこと。
おわりに
いかがだっただろうか。
持ち込んだ結果としては、あれだけ活躍していた受けデッキには一度も当たれず、アナマルルの先3マルルをとこしえで咎めガイアッシュ2面も処理したのに3枚目のガイアッシュを引かれていて負け→リースNEXT、バクオンソー共に1枚踏めば返せる盤面で3割のノートリを引いて負け、と残念極まりない形になった。
メタ読みとしては合っていた寄りで、実際に上位勢の中にも同様のアーキタイプを使用していたプレイヤーがいたことまで考えると、絶好の環境で勝ちきれなかったことが悔しくてならない。
しかし、
・予想以上に天門への意識が高く、マーシャルなどの一歩先を見たデッキもそれなりに多かった
・上位勢の【光自然ドリームメイト】はメタクリの多投が印象的であり、環境デッキに対するアプローチの部分で自分たちとは差異があった
など、反省・再検討できる点も多いため、この辺りは自分なりに振り返って今後のcsや大型大会に活かしていきたい。
ここまで感想文のようになってしまったが、最初に述べた通りこのデッキは強い上に使っていて面白く、立ち位置もまだまだ良いと思う。
この記事を読んだ皆さんが、使ってみてくれたら幸いだ。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
ご精読ありがとうございました。
札剣(@fudaken0724)