留学したい中高生必見!!【AFS交換留学】って何?派遣中の留学生が教えます
みなさんこんにちは。ベルギーの高校に1年間留学中のけんけんです!今回は、「留学してみたい」と考えている中高生や、「子供が留学したがっているけどよくわからない」という保護者の方々に向けてに向けてAFSの高校生長期交換留学について派遣生の視点で体験も交えて詳しく紹介します!
AFSってどんな留学?
AFSは高校生交換留学を提供している国際的なボランティア団体です。プログラムでは1年間現地の高等学校に通い、ホストファミリーと生活を共にします。私費留学などと違い語学学習ではなく異文化生活体験を目的にしています。語学学校や有償のホストファミリーの斡旋をする留学エージェントのような会社とは異なる営利を目的としない公益財団法人です。
希望できる国が多いことや、奨学金が充実していることも特徴です。また、海外への学生の派遣だけでなく、日本への留学生の受け入れも行っています。
どんな国に行けるの?
AFSでは各国に定員があるため、選考試験の際に派遣国を複数希望してその中で内定した国に行くことができます。なお、その国のどの都市に派遣されるか、どのファミリーと生活できるかは現地のAFSが決定するため、こちらで希望することはできません。
希望できる国は英語圏であれば、アメリカ・カナダ・ニュージーランドの三カ国。その他非英語圏はアイスランド・アルゼンチン・イタリア・インド・インドネシア・エクアドル・オーストリア・コスタリカ・スイス・スペイン・タイ・チェコ・中国・チリ・デンマーク・ドイツ・トルコ・ノルウェー・パナマ・パラグアイ・ハンガリー・フィリピン・フィンランド・ブラジル・フランス・ベルギー・ポーランド・ボリビア・ポルトガル・マレーシア・メキシコ・ラトビアと全部で35カ国あります。(2025年1月時点の情報)異文化体験を目的としているため、非英語圏の国が多いことがAFSの特徴と言えます。各国の定員については毎年やや変わるため、AFSのホームページで最新の情報に注意してください。なお、1期で全国で約300人ほどが内定し派遣されます。
選考試験の内容は?倍率は?
2025年1月時点の最新の情報では、74期(2026年派遣)試験の内容は①英検のスコア提出、②オンラインでの個人面接の二つに変更されたようです。アメリカ派遣希望者は英検2級、欧州・カナダ・ニュージーランド希望は準2級、その他アジア中南米希望者は3級のスコア提出が必須になるようです。そのため選考の締め切りまでに英検を受けておく必要がありますね。
なお、私たち(71期)の選考の際の面接では主に「留学したい動機」や「もしホストファミリーとの間でトラブルがあった場合、あなたならどのように解決するか」といった内容のことを聞かれたように記憶しています。個人的な見解ではありますが、面接ではホストファミリーと1年間生活できる適正があるのか、留学についてどれだけ真剣に(自分自信で)考えているかをみられているのではないかなと思います!
AFSでは派遣国を複数希望できるため、第一希望の国に受からなかった場合でも第二、第三、で内定する可能性が大いにあります。倍率はその年にもよるとは全体の応募者数からすると2倍ぐらいだと聞いたことがあります。
費用は?
やはり留学となると気になるのは費用だと思います。AFSでは往復航空運賃や保険料、国内、現地オリエンテーション費用などを合わせて「プログラム参加費」と呼んでいます。このプログラム参加費は以下のとおりです、
アジア 125万円
ヨーロッパ・カナダ 160万円
アメリカ 198万円
ニュージーランド 190万円
中南米 130万円
※このプログラム参加費の他にビザ取得費用や任意海外留学保険、留学中の小遣いなどの諸費用で国によりますが30~60万円ほどかかると見積もっておく必要があります。そのため国によって総額としては150~250万円ほどかかるということです。私費による語学留学では1年間で400~800万円ほどかかると言われているのでそれに比べるとかなり費用は抑えられます。
奨学金は?
「いや!そうとは言えどやっぱりうちには無理だ!!!」と思ったみなさん、ご安心ください。AFSの良いところは、「プログラム参加費」を全額免除してくれる返済不要の奨学金が約100名に用意されています。実際に僕の場合も大学生の兄弟が二人いて、奨学金なしでの留学は困難な状況でした。そのうちの一つである三菱商事奨学金に合格することができたので、現在こうして留学することができています。
奨学金は希望する場合、選考試験の応募と同時に書類を提出して応募することができます。家計基準書や小論文による選考だったと記憶しております。もし奨学金に受からなかった場合は内定を辞退することも可能です。
ここだけの話、他にもYFUやEILといった高校生交換留学の派遣団体はあるのですが、ここまで奨学金が充実しているのはAFSだけですよ!僕のように費用面で留学を諦めようとしているそこのあなた、まだチャンスがありますよ!!
安全性は?
女性や保護者の方でもう一つ気になるのが「安全面」ではないでしょうか。これは現在実際にベルギーに留学している僕から言わせていただくと、最高レベルに安全性は高いと言えると思います。もちろん国や場所によって治安は異なります。しかし先ほども申し上げたとおり、AFSは世界中に法人をもつ国際ボランティア組織です。そのため派遣される国には必ず現地のAFS法人があり、ホストファミリーに関しても現地のAFSが面談や家庭訪問などで審査が通った人々に限られているのでサポート体制は万全です。また留学生一人一人にLPという自由に相談でき、サポートをしてくれるボランティアがついています。もし何か災害や事件などが発生した場合でも各国のAFSと日本のAFSが常に連携しているので、迅速に連絡を受け取ることができると思います。
内定から留学までの流れは?
AFSでは内定が決まった年の翌年に現地に飛び立ち1年間の留学生活がスタートします。つまり、受かってから行くまでに最長で1年以上の期間があるということです。この期間に何をするのかと言うと、簡単に言えば留学の準備期間です。内定後に一回、出発直前に一回日本国内でオリエンテーションがあります。具体的な内容は派遣生だけの秘密なので言うことはできませんが、留学への心構えや留学生活のコツなどを過去に留学していた帰国生のボランティアと楽しく学びます。このオリエンテーションでは他の派遣国の内定生たちとも交流でき、たくさん友達もできます。ここで出会った友達とはSNSで繋がったり、留学中もコミュニケーションをとりあったり、お互いの支えになるので本当に大切です。私費留学と違い、留学仲間の国内でのコミュニティができるのもAFSの大きな魅力です。
具体的な留学生活は?
これに関しては本当に国や個人によって異なるので、一例として僕の留学生活を簡単に紹介します。
まず僕の派遣先はベルギーのゲンクという街で、美術系の高校で、建築を学ぶクラスに入っています。合格後の書類提出で「日本で建築を勉強している」と書いたためなのか、僕を受け入れてくれたホストファミリーはその学校の先生でした。
ママ、パパ、五個下のホストブラザー、犬(13)と生活していて、二個下のホストシスターはなんと現在AFSで日本に留学しています。
学校は8:30に始まるので、7時に起き、自転車で10分ほどかけて通学しています。月曜日から木曜日は16:30まで、金曜日は12:00まで授業があります。
言語はオランダ語で、授業などはもちろん全てオランダ語で受けています。週に一回現地の他のAFSの友達(タイ人、イタリア人)と一緒にオランダ語の授業を受けています。
部活動はありませんが、隣の市のハンドボールのクラブに入ったので毎週月・火・木・金の夜は練習へ行き、土日のどちらかにはリーグ戦があります。
何もない週末や長期休みにはファミリーや現地の友達と出かけたり、建築を見に行くことがあります。すでにお隣のドイツやオランダ、フランスには行くことができました。
このように非常に充実した生活を送ることができています。まさに「その国の現地人になる」生活を体験できています。
まとめ・注意事項
今回留学を考えている中高生や保護者の方々の少しもの助けになればと僕が留学しているAFSについて書かせてもらいました。4月になると74期の募集が始まると思うので、応募される方は頑張ってください!
また、このブログでの情報は主に2025年1月時点のものです。またあくまでAFSの一派遣生の主観もたくさん含まれているので、最新の情報、正確な情報はAFSのホームページから確認してください。
もし何か不明な点や留学中の僕に聞きたいことがあれば、できる範囲でお答えするので、気軽にコメントにお書きください。