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順風満帆だったワタシが突然仕事を辞めた話。②

もえぴです。

前回の続きになります。

②入職

新生児病棟に配属された私は、
毎日勉強しなければいけないながらも
夢であった小児分野で
看護師として働いてる状況が嬉しくて
仕事を頑張れていました。
研修、シャドーイング、1人受け持ち、2人受け持ち……とレベルアップしていき、
6月には先輩と同じく3人受け持ちになりました。
その頃から漠然とした不安と焦燥感が
常に付き纏うようになりました。
働いている時だけではなく、休日もです。
初めての手技や疾患と毎日出会うので、
毎日勉強しなければならない。
勉強しなければ、
患者をみることが出来ないどころか
殺してしまうかもしれない。
そう思っていたので、
家に帰ってからはもちろん、
休日も勉強していました。
1日でも勉強しない日があると、
罪悪感で押し潰されそうになりました。
何をするにも、
「わたしは看護師なのにこんなことをしてていいのか?」
と思ってしまい、
看護師であることが
呪縛のようになっていました。
また、同期が次々と
3人受け持ちを1人で回せるようになっていくのに
私はいつまでも1人では回すことができませんでした。
先輩は
「まだ出来なくても仕方ない、
回数をこなしていけばできるようになる」
と言ってくれましたが、
私にはそんな未来は見えませんでした。
マルチタスクとスケジュール調整が苦手で
常に頭はフル回転で焦っていて、
スケジュールを立てて動いているというより
とにかく今やらなきやいけないことを
急いでやっているという感覚でした。
そして何より割り込み業務がストレスで。
1つでも予定外の出来事があると、
その後の予定を組み直すことができず、
とにかく急ぐけどできなくて、
リーダーやペアの先輩に助けてもらっていました。


そんな中、心が折れるきっかけとなったことが。
いつ看取りになってもおかしくない状態の
患者が病棟に来たことです。
そこで初めて、
看取りの場合はどうするのかの
カンファレンスに参加しました。
病院である以上、
このような患者はいるって頭では分かっていても
想像以上に心へのダメージが大きくて。
新人の私が実際に受け持つことは無くても、
ペアの先輩の受け持ちだったり、
隣のベッドだったりすることはあるので、
私に関係ない訳ではもちろんなくて。
急に呼吸が止まってSpO2が下がっていく様子、
アラームが鳴り、先輩達が駆け寄ってきて、
アンビューバッグで蘇生する様子、
この様子を見る度に
私しかいなかったらどうなっちゃうのだろう、
アラームが鳴った時に私がいちばん近くにいたら
ちゃんと対応できるだろうか、
色々考えて怖くなりました。

7月に入ると、
心疾患の患者も受け持つようになり
重症度がまたひとつあがりました。
もちろん、受け持つ前に勉強はしますが、
100%その疾患のことが理解出来た実感はなくて。
そんな中で受け持った時に、
いつか殺してしまうのではないか
という恐怖に襲われました。
今振り返ると、
全体像が把握しきれてない状態に
不安を感じていたのかもしれません。

始めは、慣れない環境や新人であることが
原因だと思っていました。
しかし、日が経つにつれて
この不安は落ち着くどころか
どんどん大きくなっていきました。

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