RTLシミュレータ DSimを使ってみる
背景
Gowinのツールの公式扱いRTLシミュレーターはDSimというものを使用するらしい。実は今まではiverilogを使用していて、DSim未使用でした。余った時間(図書館での空き時間とかにノートPCで)でDSimツールの環境を構築してみた。
DSimとは
フリーのRTLシミュレータです。VSCode上で実行するエクステンションになっています。インストール方法は下記。5分でインストールできるよ?と書いてますが、私は空いた時間で試行錯誤して半日かかりました。
公式サイトは下記
日本語で書かれたインストール作業記事はこの辺のを(私のHPより)参考になるでしょう。
インストールしてみた
Win11にインストールしてみました。
インストール後のキャプチャ画像はこんな感じ。
私が実行したインストール手順は
VSCodeをインストール(もとからインストールしてました)
DSimのエクステンションをインストール
ライセンス申請
公式サイトのチュートリアルZIPをダウンロード
ライブラリのSystemVerilogの設計データをコンパイル(▷ボタンを押すだけ)
Sim実行の▷ボタンを押す
現状での問題点
一つは最新Verではコンパイルすら動かない
→古いVerならうまくいきます。
もう一つは、どのVerでも波形ビューワーが起動しない。
波形データはmxd拡張子のファイルに保存されていますが、mxdファイルをクリックするとOSが対応していないとのエラーになりました。
→下記の手順で対応
VCDもダンプできるようです。
Sim 1を右クリック
→Configure Simlation
-top work.carry_lookahead_adder_tb -L dut +acc+b -waves waves.mxd
これを
-top work.carry_lookahead_adder_tb -L dut +acc+b -waves waves.vcd
これでVCDファイルをダンプできるようになりました。
Gtkwaveで波形を見ることにします。
その他調べたこと
cocotbはDSimには対応していない。
1メールアドレスにつき1ライセンス。
MacOSには対応していない。
Gowinの公式シミュレータ扱いなのでGowinのIPもSIMできるのでしょうね
所感
これでSystemVerilogをVerilogに変換する必要がなくシミュレーションできる。(SystemVerilogは経験少ないが)
カナダの会社らしいが何年先まで営業してくれるのだろうか、
(家庭の事情でNoteを休んでました・・・)