ガロア表現とは?
背景
目的
では、ガロア表現とは?
(工学としては証明の詳細までは知らないでも、知らない単語があってはいけないでしょう。)
書籍
Amazonで購入しました。
感想
今まで購入した数学関連の本でベストの内容とわかりやすさと面白さ。1980円の数倍の価値があります。
ガロア群とは
この本に書いてある受け売りですが、二次方程式の解は対称群になります。
$$
x^2+ax+b=0
$$
の解は
$$
p+q\sqrt{D} もしくは、q-q\sqrt{D}
$$
ですよね。ルートの部分が交換可能ということです。こんな感じで3次方程式を考えていきます。
$$
x^3 + A_2 x^2 + A_1 x + A0 = 0
$$
をカルダノの方法で次の形に変形します。カルダノの方法は下のリンク。
これで、全ての3次方程式を変形していきます。
$$
x^3+A_2 x^2 + A_1 x + A_0 = 0 \\
y= x - \dfrac{A_2}{3} \\
とすると \\
\\
y^3+(A_1 -\dfrac{A_2^2}{x} ) y
+ ( A_0 - \dfrac{1}{3} A_1 A_2 + \dfrac{2}{27} A_2 ^3) =0
$$
見やすいように一次の係数を p, 定数項を q とし
$$
x^3+qx+q=0
$$
と書く
$$
ここで、y=u+v とおくと、 \\
u^3+v^3+q+(3uv+p)(u+v)=0
$$
この方程式が成り立つ十分条件は
$$
u^3+v^3+q=0 \\
3uv+p=0
$$
2次方程式の根と係数の関係より
$$
u^3,v^3を解とする二次方程式は \\
t^3+qt-\dfrac{p}{3}^3 = 0 \\
この解は \\
u^3,v^3=- \dfrac{q}{2} \pm \sqrt[3]{\left( \dfrac{q}{2} \right)^2
+ \left( \dfrac{p}{3} \right)^3}
$$
結果、
$$
x^3 = a
$$
の形になりました。
ここから、(この本に書いてある通りです。)で
「剰余群が巡回群になる」
巡回群であるとは、「この方程式が代数的に解ける」
「方程式のガロア群(ガロア表現)が可解群である」ということ。
所感
3次方程式が代数的に解けるのは知ってましたが、具体的な式変形はこうなるのですね。
次はモジュラー形式とはなんぞや?
ですね。
追記
この本もわかりやすい。