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最終回! カパラミㇷ゚日記

いよいよ最終回となりました。
カパラミㇷ゚日記。ここまで見ていただき本当にありがとうございます。

それでは、最後の工程をご紹介していきますね!

今回はイカラリという刺繍を施していきます。
私の参考にしている着物のイカラリは横にまっすぐ針を落としていきますが、今回教わったイカラリは斜めに螺旋状に縫っていくやり方でした。絡めていきながら縫っていくイメージです。

黒が縦糸、青が横糸です。

これは古いタイプのイカラリだそうです。
最近、二風谷のアイヌ文化博物館に訪れる機会があったので、
よく着物を見てみると今回教わったタイプのイカラリでした!
学びの復習ができて嬉しかったです(^^)

2025/01/25 二風谷アイヌ文化博物館にて撮影。
矢印の部分が少し斜めに縫われています。


主に前々回の時にまつり縫いをした白布の上から文様を描いて刺繍していきます。(前々回の記事はこちらから↓↓↓↓↓↓)

イカラリを施したところは、このようになります。
イカラリ用の糸はDMCのコットンパール8号ブラックを使いました。https://www.dmc.com/JP/ja/products/pearl-cotton-thread/pearl-cotton

これを、ひたすら進めていきます!!
大変だけど、どんどん完成に近づく姿を感じて楽しかったです☺️

下部の半分完成!!
ボコボコですが、上も下も周りも完成!

袖も合体させるとこんな感じです↓
前側の襟部分と袖のイカラリも進めていきます!

参考にしている着物を見ながら、チャコペンで文様を描いていきます。
※左 制作中の着物、右 参考にしている着物

そして最後は、白布の文様でスペースが開いているところに和柄や刺繍を入れていきます。

↑周りをオホカラ(チェーンステッチに似たもの)で囲み、
中をエタラカ(バッテン模様)で埋めたもの。
このエタラカというものは、蜘蛛の巣のような刺繍が有名なのですが、
私の参考にしている着物はなんと古いタイプのエタラカだそうで、バッテン模様をたくさん作りました。

他の部分のオホカラ、イカラリ、エタラカの刺繍

言い忘れていましたが、刺繍糸は、赤や黄色を使っています。
この刺繍が入ることによって着物全体が一気に華やかになっていきました。

↑背中の上部分に入る和柄。1番最後の刺繍工程となりました。
そうして出来上がった着物がこちら!

表側
裏側

初めての和裁、初めてのカパラミㇷ゚制作。
大変なこともありましたが、それ以上にとっても楽しかったです!

アイヌの衣服にはカパラミㇷ゚以外にもまだまだ種類がありますので、
今後の目標は、残りの衣服も全部製作することに決めました!

最終回ということもあり、この記事も長くなってしまいましたが、
最後まで見てくださった皆様。本当にありがとうございました!

ソンノ イヤイライケレ〜!☺️
(本当にありがとうございました!)

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