講演、研修の一部を公開します。松丸俊彦/元警視庁公安部外事課/ 海外安全アドバイザー /ノンマドファクトリー代表
こんにちは。松丸俊彦です。
先日、「講演や研修を依頼は、どのようにご相談すればよろしいですか」というご質問いただきました。
講演、研修、コンサルタントのご希望はお気軽に
info@nonmadofactory.net までご連絡ください。
日程、テーマはご依頼の際に主催者とご相談の上、決めていきます。
以下が私の講演の一部です。ご依頼の参考になさってください。
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危機管理コンサルタントが必要になる社会
日本で殺人事件が発生すると、ニュース番組で元警察官がコメンテーターとして呼ばれることがよくあります。その多くは「刑事警察」と呼ばれる部門で働いていた元警察官です。
「刑事警察」とは、警察組織の中で犯罪捜査を専門に担当する部門のことです。いわゆるテレビドラマでおなじみの「刑事」にあたります。
これまで私のような公安出身の元警察官がテレビに呼ばれることはほとんどありませんでした。しかし、最近では日本の犯罪が凶悪化し、外国並みの防犯対策が求められるようになったことで、呼ばれる機会が増えてきました。
たとえば、2023年1月、東京都狛江市で90歳の女性が自宅で殺害されるという事件が発生しました。この事件では、フィリピンにいた「ルフィ」と名乗る人物の指示で強盗が侵入し、犯行が行われました。そして、同年2月7日、「ルフィ」とされる人物たちがフィリピンから日本に移送され、その日に放送されたNHKの『クローズアップ現代』に私が出演しました。そこで、犯罪組織が利用する「闇名簿」について解説しました。
「闇名簿」とは、犯罪組織が詐欺や強盗のターゲットを選ぶ際に使う個人情報リストのことです。この名簿には、以下のような恐ろしい情報が含まれています。
氏名、住所、電話番号
職業や家族構成
資産状況
クレジットカード情報や購入履歴
「闇名簿」は犯罪者間で売買され、詐欺や強盗に悪用されます。特に高齢者がターゲットにされるケースが増えています。狛江市の事件でも、ターゲットは高齢者でした。この名簿を使えば、被害者を騙しやすい状況を作り出せるため、非常に危険です。
実際に「闇名簿」を目にしたとき、個人情報がここまで漏れている現状に衝撃を受けました。NHKの記者が出所した人物から入手したというその名簿には、「この家はこういったものを購入している」「家に金庫がある」といった詳細な情報が記載されていました。これらの情報がどこから漏れているのか、本当に驚かされる内容でした。
このような状況が進む中で、私は『元公安、テロ&スパイ対策のプロが教える! 最新リスク管理マニュアル 激増する国際型犯罪から身を守るために』を出版しました。この本が、皆さまの日常生活を守る一助になれば幸いです。
現代のグローバル化した社会では、遠く離れた地での戦争や犯罪が、私たちの生活に直接的な影響を与える時代です。本書を通じて、変わりゆく世界の中で、日本が取るべき道を一緒に考えていきたいと思います。
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この研修の続きは講演会でお伝えできます。
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松丸俊彦の記事は、noteのプロフィールページにも掲載してあります。
メディアでは「クローズアップ現代」など、主要ニュース番組にコメンテーターとして出演。
著書には『元公安、テロ&スパイ対策のプロが教える! 最新リスク管理マニュアル 激増する国際型犯罪から身を守るために』があります。