新体制で突破!第17回九州クラブ野球選手権大会南九州予選【球団News!2022.9.19号】
大会概要
2022年9月17日から、第17回九州クラブ野球選手権大会南九州予選が開催された。
これはどういう大会かというと。
たとえば都市対抗予選(4月)やクラブ野球選手権予選(6月)は、二つの予選を突破することで全国への切符を手にすることになる。
それに対しこの九州クラブ野球選手権大会は、全国へは繋がらない。つまり九州大会だ。
そして”クラブ”選手権なので、クラブチームのみで争われる。
クラブチームとは、企業を母体としないチーム。つまり選手それぞれが違う企業に所属し働きながらプレーしているチームのことである。
企業チームには企業チームの厳しさが当然あるが、練習環境としては恵まれていることが多いようだ。
そういう意味では、都市対抗野球予選などで同じ土俵で戦うことは平等さに欠けるから、クラブチームだけの大会を、となったのかな?と勝手に大会の発端を想像してみた。
…話が逸れました。
つまり九州クラブ野球選手権大会は、「企業を母体としないクラブチームだけで九州一を争う大会」である。
そしてクラブ日本一を目標に掲げるドリームウェーブにとっては、本選に出場して当たり前と言いたい大会なのだ。
今大会は、以下の4チームで行われた。
鹿児島ドリームウェーブ
薩摩ライジング
宮崎福祉医療カレッジ
宮崎灼熱フェニックス
初戦が第一代表決定戦
2022年9月17日土曜日。
台風接近により決行が危ぶまれたこの日の第二試合が、鹿児島ドリームウェーブの初戦だった。
当初は12時から宮崎灼熱フェニックスと対戦、勝ったら15時から第一代表決定戦というダブルヘッダーの予定だった。しかし灼熱フェニックスの出場辞退により不戦勝、初戦が第一代表決定戦となった。
ラッキー?
いや、でもひとつでも公式戦の緊張感を体感したかった今のドリームウェーブにとってはそうでもないと思う。
因縁?の宮崎福祉医療カレッジ戦
第一代表決定戦は、薩摩ライジングとの初戦を勝ち上がった宮崎福祉医療カレッジと。
今年の公式戦全てを場内アナウンスとして見てきた私にとって、この両チームの対戦にはあまりいい印象はない。4月の都市対抗一次予選では、初戦でラグビーの試合かのような点数で辛勝。このときは3時間半の試合だった。
その後敗者復活戦で敗戦、クラブ選手権一次予選でも敗戦。
ドリームウェーブがピリッとしないのか、いやしかし宮崎福祉医療カレッジも締まったいいチームに仕上げてきている。
そんな(わたし的には)いわくつきの試合でもあったが、今回は全く違う展開だった。
1、2回こそ三者凡退だったものの、勝負どころでヒットを重ね、確実に点に結び付けていくドリームウェーブ。気づけば先発全員の12安打は見事だった。
投げては左のサイドスロー山下大斗がランナーは出すものの要所を締め、エース今井に繋ぐ。1点取られはしたものの、さすがの貫禄。
試合時間は2時間9分。6対1という締まった試合で快勝し、10月15日からの本選にコマを進めた。
新体制での勝利
初戦が不戦勝となったこの大会、ドリームウェーブにとってはどうしても試合をしたい理由があった。
実はこの9月から監督とコーチが変わり、新体制となったのだ。
社会人(軟式)や高校で監督経験の豊富な戸嶋博監督(63)と、こちらも少年野球などで指導経験の長い冨重忠広コーチ(51)。
当然のことながら練習のやり方も変わっただろう。
見る人が変われば、今まで見えなかったチームの長所も短所もあぶり出されるもの。
新体制になってまだ半月とはいえ、方向性は間違えていないのか、確かめるためにも実戦が必要だったのではないか。
たった1試合でなにが見えたかは分からないが、ただ、九州クラブ野球選手権本選への出場は決めた。
また公式戦ができる。新指導陣もきっとそう感じているだろう。
第17回九州クラブ選手権は、10月15日から。
第二代表の宮崎福祉医療カレッジと出場するこの大会が楽しみである。