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ドリームシグナル死の経緯

みんなの馬㈱と角居さんを語る上で避けられない馬がドリームシグナルです。
彼の死を含む経緯については私の知る限り、公式に報道等された内容とは異なります。
蹄葉炎に伴う安楽死とされて居ますが、それに至る経緯が公式に語られた事は有りません。

 蹄葉炎からの安楽死は、馬を追い掛けていると時折聞く流れに見えます。
また、人によっては、長く蹄葉炎であったと思われている方も居るのでは無いかと想像します。
しかし、ドリームシグナルに腰の持病は有りましたが、蹄葉炎は亡くなる直前まで発症したとは聞きません。
少なくとも、亡くなる2ヶ月前に私が最後に会った際には、その様な話は全く有りませんでした。

 基本的に私が現地で見聞きした事をベースにお話しますが、ニルヴァーナに比べて期間が長い為長文になります。
現在は、多少なりとも状況は改善されていると信じたいですが、確かめる術は有りません。
この話を信じるかは、読まれた方々にお任せします。また、1年以上前の記憶ですので関係者の方からの訂正は寧ろ私の方からお願いします。

状態の推移と背景

先ず、以下のリンク先の写真を時系列を追って比較して見て下さい

2020年7月

珠洲への受け入れ直後です。

2021年6月

2021年11月

2021年〜2024年冬

適当な写真が見付からないので記事中写真になります。
記事に対しての非難では有りません。
記事の下の方の写真は服装と、馬が3頭で有る事から見て、2022/4以降の春と思われます。
一番奥がドリームシグナルです。

2022年10月16日

ここからは、私が撮った物になります。

2022/10/16
2022/10/16

2022年10月21日

2022/10/21 中央のちょっと耳を絞っているのがドリームシグナル
左のテンも入って来て間もなく、しきりに他馬に突っかかって行くのを何度か「メッ!」と言う感じでたしなめて居た。
2022/10/21 手前がドリームシグナル 奥は小姫

2023年1月19日

あまり何度も貼りたくは有りませんが・・・ごめんなさい

2023/1/19

状態推移

バラバラに撮られた写真の為、分かり辛いですし完全では有りませんが、概ね私の認識は。

珠洲へ移動した2020/7〜2021/6
は大きく変わらず

〜2021/11〜2022/春先
にかけて大きく状態が悪化し

2022/10
にかけて一旦少し持ち直し

2023/1
に向けて再悪化して行った

と認識して居ます

これには別の因果関係が有り、実は世話をしていた人が違います。

直接の飼養担当者の推移

 直接の飼養に関わった方々は以下の4名です

角居元調教師:ドリームシグナルの珠洲移動後、調教師引退後~
A氏:ドリームシグナルの珠洲移動直後~2023年春前
B氏:2022年春~2023年春前
C氏:2022年春~2023年夏前

実際に飼養に関わった時期を纏めます

・2020/7珠洲への移動〜2021/2の角居調教師引退後の交代まで
 A氏

・2021/冬〜2022年初頭
 角居さん

・2022年初頭〜2022年秋
 A氏主導でB、C氏、角居さん

・2022年秋〜
 A氏が現場から追いやられB、C氏と角居さん

・2023年2月〜
 A氏が中心

大まかに状態との関係を合わせると以下の様になり、概ね飼養を行った方との関係性が有る物と考えて居ます。

ドリームシグナルの飼養者と状態の推移

飼養コンセプト

 この推移には、恐らく角居さんの飼養コンセプトが少なからず影響しています。

 この頃、角居さんは取材や動画等で、草を食べて生きて行ける動物である事を度々語っておられましたが、最初にドリの世話を行ったA氏が、飼料について角居さんに問い合わせた際の回答はそこに草が生えて居るので、それが餌だと言う物でした。
流石にA氏は自前で牧草を購入したと聞いています。

角居さんへの交代後どうして居たかは分かりませんが、ほどなく状態の悪化が始まって居ます。
この状態の変化との関係から、状態悪化は推測ですが角居さんの雑草飼料コンセプトの影響が有ったのでは無いかと考えています

私が直接聞いた物を含めて覚えの有るコンセプトは

  • 馬は草(雑草)を食べて生きて行ける

  • 馬着は付けない

  • 馬房は24時間出入り自由の24時間放牧

  • 馬には自然治癒力が有る

しっかりとした管理の下で行われる物であれば、あるいは良いコンセプトで有ったのかも知れませんが、私が認識する限りその運用は、馬の生命力を過信し、必要なフォローを欠いた物であったのでは無いかと思います。

みんなの馬の立上げと状況の変化

 A氏は、その後2022〜2023/冬に珠洲に戻り、みんなの馬立ち上げに協力します。
ドリームシグナルの状態は何とか好転させたと言う事で、付近の住民さんからも同様の話を聞いています。
A氏は、過去にも角居さんが関係した牧場等の立ち上げにも協力しており、ここでも飼養、一般のお客を相手をする上で必要な馬の調教、今のホースパークの基本設計等に指導的な役割を担って行きます。

下の時々動画等で出て来る馬車も、元々はドリームシグナルが引く物で、A氏と、確か近所の製材屋さんの作品です。

こうして始まったみんなの馬ですが秋ごろに他の2名の厩務員さんがパワハラ等の嫌疑を訴えA氏を追い出しにかかり、角居さんはその2人を現場に残す事を選択します。
理由は推測にしかなりませんが、後の経過を見ると、やるべき事を煩く指導された為と思わされる所が有りますA氏はその後、当時行って居た八ケ山のハーブ園跡地への牧場造成等に従事します。

これだけで有れば、会社では偶に見かける話なのですが、これが業務態度の問題を煩く指導する人間を追い出す形の物で有った事から、ここから飼養状況が悪化します

飼養状況の再悪化

それでも、A氏は馬の状態をチェックするBCS、体温確認等を行う様チェック表等を会社を通じて指示を出す様頼む等して居たのですがこれは実施されたとは言えませんでした。

例えば脚の状態や熱を持って居ないか等の確認を、泥で汚れ濡れているので出来ない等と回答する、体温確認も、馬では有り得ない低体温が記録されて居ると言った状態で、体温記録は冬にA氏が戻った際、突然数字が跳ね上がったとの事です。
また、牧場の水捌けの悪さも有り、蹄叉腐爛の馬も居ましたが、治療スプレーを泥が付いたままの蹄に吹き掛ける(そもそも裏堀しているのか?)と言った状況でした。

指導者を外した以上現場への責任はCOOの角居さんに有る事になり、指導可能な程度には現場にも居られましたが、むしろ出来ない理由を上げる状態で改善はされて居ません。

また、洗い場も無い状況に預託馬の馬主さんが、費用を出すので洗い場を作ったらどうかと提案した事も有ったのですが、角居さんは自らのコンセプトに反すると言う理由で断っています。

これらに、角居さんの飼養コンセプトから来る

  • 雑草を中心とした餌の絶対量不足

  • 昼夜通しての馬房出入り自由から来る、特定の馬が他の馬の飼葉を食べて仕舞う状態を放置(角居さんからの直接の説明は「強い馬が全部食べちゃう」)

と言った影響が加わり、殆どの馬の状態は2022年冬までには大きく悪化し、最も強いレッドアルティスタのみ、比較的状態が良い状況となって居ます。

馬房の飼い葉を最も強いレッドアルティスタが食べて仕舞う

どちらも同じデッセシャテーヌで、上から、2022年7月、10月、翌1月です。

デッセシャテーヌは、特に脚を傷めた状態でも騎乗された状況も有り、冬には完全に脚を引きずって居ました。

2022年7月
2022年7月
2022年10月
2023年1月

長々と書きましたが、ここまでで漸く事の背景です

ドリームシグナルの腰の悪化と蹄葉炎発症

 ドリームシグナルは、乗馬クラブで腰を傷め、その状態は、馬房の壁によしかかり、触るとガッと噛み付いてくる状態でした。
珠洲への移動当初は、これに対してストレッチ等を取り入れ、ある程度の状態の改善が見られて行きました

しかし、これを行ってきた人物を現場から追い出してしまいます。
腰へのケアは当然行われず悪化して行きました。

また、当時の他の馬のでも言える事ですが、不用意な騎乗にも原因は有ると思っています。
特に角居さんについては、体の歪みを直す等の理由で騎乗するのを誰も止められない状況であったと聞きます。

そして、ドリームシグナルは、ある日転倒切っ掛けと記憶して居ますが起立困難となっていきます。

前述の通り現場から離されていたA氏はこの時期石川を離れていましたが、ニルヴァーナの死と前後して状況を知らされ急遽戻ります。
しかし、戻った時には既に介助帯で吊られている状態で有った様です。

みんなの馬の会員にドリームシグナルの状況が知らされたのは、2月5日のニルヴァーナの死が2月7日に知らされた、その翌日の2月8日です。
この頃私も運営に問い合わせを行いましたが、当然ながら見学停止との事でした。

懸命のケアが行われますが、獣医さんの見立てはどこかに骨折が有るのではないか?
また、前年にガリガリに痩せてから体型戻る等、体には強い負担がかかっており相当きついのではないか?
と言う物であったと後に聞きました

起立困難となった後の奇妙な対応

 ここで、角居さんはじめ他のメンバーの対応には奇妙な物が含まれて来ます。

先ず、起立困難となった後、濃厚飼料が与えられます。

また、蹄葉炎防止の為、時折歩かせる必要が有りますが、獣医さんが数歩で良いと言う所を角居さん自ら必要以上に歩かせると言う行動を取ります。

私がこの状況を発信し始めて以降、何度か誤った指摘を頂いて居ますが、起立困難となった時点では、まだ蹄葉炎は発症していません。

ご存知の方も多いと思いますが、蹄葉炎の原因として有名な物に、歩行困難となり、蹄の血液ポンプ作用が働かなくなる事が有り、先に挙げた歩行は、これの防止の為の物で運動とは異なります。

もう一つ良く知られた原因が摂食過多、炭水化物の過剰摂取です。

ドリームシグナルは、蹄葉炎となってから摂食制限が必要となり痩せて行ったと言う方が居ますが順番は逆です。
摂食不足等から痩せ、起立困難となった後に濃厚飼料が与えられています。

つまり、素人目に誤って見える処置が角居さん達から行なわれて居ます。

獣医さんも、A氏を除く厩務員さんも角居さんに物を言えない状況が悪い方向に働き、みんなの馬の運営には、そもそも馬の事が分かる方がおらず、飼養には何も言えません。

角居さんは、他の用事で離れる事も有りましたが間違い無く指導可能な程度には現地に入り、自分のコンセプトに基づき指示をして居ます。
少なくとも、然程頻繁では有りませんが、訪問する私が普通に見かける位には。
(普通に訪問連絡はしますが、特に角居さんにはアポは取っていません)
また、お金も無かったのかも知れませんが、費用支出の問題も聞いています。

蹄葉炎の発症

 結果的に、ドリームシグナルは蹄葉炎を発症します。

A氏は何とか進行を止めようと、トレセン時代からの知り合いの装蹄師等に問い合わせる等しますが、どうにもならなかったとの事です。

最終的には3月1日に安楽死となりますが、ここにも奇妙な動きが有ります。

安楽死については、A氏からは比較的早い時期からその必要性を言われていた様ですが、これが大幅に遅れます。

一つは、所有者の問題
奥能登馬プロジェクトの馬であり、みんなの馬独断で安楽死は出来ません。
角居さん他数名の関係者の同意が必要ですが、主導する角居さんの動きは早いとは言えなかった様です。

もう一つは、世間体の問題
ニルヴァーナの死から立て続けとなる事に躊躇する動きが有った様です。

こうして、蹄が剥がれかけるまで症状が悪化したと聞きます。

結果的に必要以上の期間、ドリームシグナルは闘病、有り体に言えば、人間の都合で苦痛を長引かせた形になったと、私は考えています。

矛盾する発表

 私が、今の立ち位置に立つきっかけとなった理由の一つは、以下の記事です。

多くの方が持っている認識だと思います。

無理に全ての経緯を出す事も難しいのかも知れませんが、過剰に美談化されて居ると言う印象を私は抱きます。

「ご飯を食べた」は確かだと思いますが誤ったご飯を与えられています。

「激痛を伴う事を避けられない」は確かですが、激痛を必要以上に長引かせて仕舞って居ます。

そして、この状況は、角居さんの飼養コンセプトと、飼養、人事面の指示が招いた面も有ると感じています。

 また、最も大きな問題点は、角居さん頼みの体制にも関わらず、角居さん自身が高齢馬の飼養経験が無く、これをフォローして来たであろうトレセンの様な充実したバックアップも無いと言う事です。

この状況は、現在も殆ど変わって居ません。
(1名、元乗馬クラブの方がボランティアで入って居る様な事は聞きましたが、頻度等は不明です)

そして、先に無くなったニルヴァーナの経緯も含めて、ここまで実際の事象を変えて表に出す体制です。

本当に、みんなの馬、珠洲ホースパーク、角居さん、そして、他の引退競走馬関連の一部に対して広く思われているイメージがその通りなのか?

一度良く中身を見て
本当に馬が第一なのか?
本当に必要な世話を維持出来る状況なのか?

考えて見られる切っ掛けとなればと思います。


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