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ジャーナルで人生が変わった件について
ジャーナルに出会って人生が変わった話
コロナで悲惨な毎日と夢への迷い
あれは、2020年の春。
新型コロナウイルスが世界を襲い、日常が一変した。会社の業績は悪化し、先行きの見えない不安が常につきまとった。リモートワーク、子どもたちの休校、外出制限、すべてがストレスだった。
40代に差しかかり、人生の折り返し地点に立つ自分がいた。
「このままでいいのか?」
「自分の人生はこれで終わるのか?」
昔から漠然と「成功者になりたい」という夢があった。しかし、何をどうすればいいのか分からない。思いつくままにYouTubeを見たり、自己啓発本を読んだりしたが、どれもピンとこなかった。行動しようとしても、何をすればいいか決められず、結局また同じ日常に流されていった。
子どもたちに「最高の未来を与えたい」と思っているのに、何もできていない自分が情けなかった。毎日が単調で、何の手応えもない日々。焦りと無力感ばかりが募っていった。
ジャーナルとの出会い
そんなある日、本屋さんで目にした本に「ジャーナリング」のことが書かれていた。
「ジャーナルを書くと人生が変わる」
そんな大げさな話が本当にあるのか?と思いつつも、何かを変えたいという気持ちが強くなっていた僕は、とりあえずその本を買って試してみることにした。
最初はA4のノートを用意し、ただ日々の出来事や考えたことを書くだけだった。
「今日は仕事が忙しかった」
「子どもと遊ぶ時間が取れなかった」
「将来、何をしたいのかよく分からない」
ただ書くだけ。それなのに、少しずつ心が整理されていくのを感じた。
数日経つと、書く内容が自然と変わっていった。単なる出来事の記録から、自分の「本当の気持ち」や「願望」を書くようになったのだ。
「本当は人生を変えたいのかもしれない」
「でも、やるのが怖い」
「なぜ怖いのか?失敗が怖いのか?」
気がつけば、ノートに向かう時間が楽しみになっていた。自分の中に眠っていた「やりたいこと」や「本当の気持ち」が、少しずつ明確になっていく感覚があった。
ジャーナルが変えた僕の行動
ジャーナルを書き続けるうちに、大きな変化が訪れた。
「何をしたらいいか分からない」と思っていたのに、ノートには明確な言葉が並ぶようになった。
「自分はこんな家に住みたい」
「お金や時間を自由に使いたい」
「子どもたちと一緒に何不自由ない未来を作りたい」
それまでは「いつか成功したい」と思うだけだった。でも、ジャーナルを書くことで「じゃあ、まず何をすればいいか?」を考えるようになった。そして、小さな行動を積み重ねるようになった。
例えば、「成功者について調べてみる」「この分野の本を読んでみる」「小さなプロジェクトを始めてみる」といった具合に、実際に動くようになったのだ。
すると、不思議なことに、少しずつ「やりたいこと」が形になっていった。最初は小さなことだったが、行動を積み重ねることで、チャンスが巡ってくるようになった。
何より、自分自身が変わった。
以前の僕は、失敗を恐れて何もできずにいた。でも、ジャーナルを書くことで、自分の思考のクセに気づき、乗り越えられるようになった。
そして、「書くこと」そのものが、人生の指針になった。
ジャーナルは人生のコンパス
今では、ジャーナルは僕にとって欠かせない習慣となっている。
毎朝ノートを開き、自分の気持ちを整理し、やるべきことを明確にする。そして、夜には振り返りを書く。
「今日、何ができたか?」
「どんな気づきがあったか?」
「次に何をするか?」
それを繰り返していくうちに、確実に人生が変わっていくのを実感した。
振り返ってみれば、ジャーナルを始める前の僕は、ただ漠然と「成功したい」と思うだけで、何もできていなかった。夢を夢のままで終わらせていた。
でも、ジャーナルを書くことで「具体的な行動」に落とし込めるようになり、小さな一歩を積み重ねることができた。
もし、あの時ジャーナルに出会っていなかったら
僕は今も、あの頃のまま、何をしたらいいか分からずに立ち止まっていたかもしれない。
「いつか成功者になりたい」と思うなら、まずは「書くこと」から始めてほしい。
紙とペンさえあれば、人生を変える第一歩が踏み出せる。
子どもたちに最高の未来を贈るために、
僕は、今日もジャーナルを書き続ける。