復縁してそれから
あれから一ヵ月足らずして復縁した。
11月の頭のこと。
前の記事に書いた通り、「話し合えば解決したのでは」という未練が強かった。衝動的に別れたから。
だから私からよりを戻したいと言った。
彼は「自分は別れて後悔したことはない」と冷たく言い放ち、怒っていた。
その時私は泣きながら、氷のように冷たい男に優しい口調で言葉を送った。
氷君は少しだけ氷を溶かして、本音を話した。
私に高額なプレゼントを複数送ったのに私からは何も返ってこないことに不満であること。
私が彼に会いに行く番なのに来ないから不満であったこと。
一緒にやってるゲームの愚痴を言われるのが嫌なこと。
私は優しく優しく優しく(実際は泣きながら)、そんなに無理してプレゼントしなくていいし、気になるなら返すよと言った。
会いに行かないのは本当にお金が足りないからだと言った。
愚痴はSNSでも彼との電話でも言わないと言った。
彼はずいぶん氷を溶かして、今でも俺と付き合いたいか?と3度ほど聞いてきた。
私がハイと答えたので再び付き合うことになった。
ないお金をものすごく駆使して彼に会いにも行ったし、愚痴もSNSにも彼にも言わないようにした。
プレゼントは返さなくていいよと言われたので、お金のない私が出来る範囲でお菓子を作って彼にあげた。
その時は、よかった。
だけど復縁して二週間もすると、また彼はイライラし始めた。
今度はそれを通話中のだんまりで表現してきた。
(イライラを《伝えるための言葉》ではなく攻撃的な言葉や態度でぶつけるのは、このイライラをお前が何とかしろ!という赤ちゃんメッセージだし、彼はどんどん子供になってく)
また話を聞き出してみると、私がまた愚痴っぽいから嫌だと言う。
愚痴言ってないのに…と思った。
でも彼からしたら、私が「将来のためにゲームをやるより勉強に時間を使いたい」と言ったことや「このゲームは難し過ぎてしんどいからやらないの」と言ったことが《愚痴》らしかった。
その割に自分がゲームでうまくいかないことを愚痴ツイートしたり、友達が私の50倍ぐらい辛辣な愚痴をそのゲームに対して言っていても、彼は許していた。
流石にありえないと思った。
私がこんなに頑張って彼の不満に応えて、自分のSNSの発言も耐えて耐えて頑張ったのに、お礼や肯定の一言もなく、それどころかさらに非難され、かたや自分や友人は何も頑張らずとも肯定される。
いくら好きでもこのままでは私は壊れる。
だから、私から振った。
ニートの彼からしたら、ニートの私が将来のためにゲームをやめ行動し始めたのが癪に触ったのか、それか単に冷めたのか、よくわからない。
彼は春頃、私に言っていた。
「俺はもうゲーム漬けの生活には絶対戻りたくないんだ。君と一緒に住みたいのもある。だから今はゲームより在宅の仕事に時間を使いたい」
そう言って私が始めていたそのゲームに見向きもしなかった。
その頃彼は別のゲームを夜3時間くらいしかやらなかったし、朝から夜まで在宅の仕事をしていた。
私が一緒にやろうと言ったわけでもなく、むしろ私が難しさに投げ出したそのオンラインゲームを、彼は6月頃気がつけば始めていた。
彼がやるならと私も再び始めた。
彼はそのオンラインゲームを始めると、あっという間に朝から夜12時まで一日中ゲームをする生活になった。
彼がどこかイライラするようになったのは、それからのことだ。
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