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夢の作り方研究所第2回 夢ノート

 前回を読んでいただいて、「夢がない人なんているの? ぼくなんか、お金持ちになりたいし、女の子にはもてたいし、おいしいものをお腹いっぱい食べたい、人の役にたちたい、他にもあれこれ……夢なんていっぱいあるよ」と思った人もいるかもしれません。
 上に挙げたようなものは、欲望・願望であり、生きる根幹にある力です。みなさんあれこれお持ちだと思います。しかし、これから作ろうとする「夢」ではありません。
 欲望・願望を叶えるために、どのようにするかを現実的に考えたものをここでは「夢」と呼ぼうと思います。つまり「お金持ちになりたい」というのは欲望、それを実現するために「サッカー選手になろう」と思うのが夢。
 同じ「お金持ちになりたい」という欲望を満たす方法でも「会社を作って社長になろう」ということを夢にする人もいるかもしれません。願望は同じようなものでも、各人の能力や置かれた状況が変わるので夢も人それぞれ変わります。
 ここで扱う夢は願望を現実化するのための目標のようなものです。なんとなくおわかりいただけましたでしょうか。

 ところで「ブランドのハンドバッグが欲しい」という夢はどうでしょう。これはここで扱うべき夢とします。「バッグを手に入れる」ことでどんな心の奥底の願望を満たそうとしているのかわかりませんが、現実化できそうなことなので、夢としたいと思います。一方「過去に戻りたい」「世界を征服したい」などという現実化できそうもないものは、夢というよりは、夢想とか妄想と呼んでいいかもしれません。
 ただし、簡単に「そんなこと現実化できないよ」とばっさり切り捨てるのは慎重に! 一般にはできないと考えられていることも実現可能かもしれないのです。「空を飛ぶ」とか「大リーグで二刀流で活躍でする」など、それまで誰もできなかったことを現実化した人もいるのですから。

 これから夢の作り方について、いろいろ方法を提案していきます。これらの方法は、前に述べた、人が夢が持てない理由や、夢の作り方の基礎を踏まえて出来上がっています。
 あなたの夢は、誰かの夢ではありません。かならず自分の夢探しは、ご自分で行う必要がありますので、面白そうな方法だと思ったら、実際にやってみてください。

では、まずその第1回は……
「夢ノート」
を作るという方法です。

 ノートを1冊用意します。
 これをスクラップブックとして、自分が好きなものや興味を持つことを中心に、写真やイラスト、記事、引用などを集めます。
雑誌や新聞の切り抜きを使ってなるべくビジュアルに仕上げるのがよいでしょう。Webから、プリントして切り抜くのもアリです。

 最初はあまり深く考えずに、欲しい物や好きなもの、これいいなあと思った写真の切り抜きを集めていくのがよいでしょう。このとき、欲しい物・手に入れたいものを貯めていくことになりがちなのですが、欲しいものではなく、自分の好きなものの傾向を探しているという意味合いで行うのがコツです。
 欲しいものを貼っていっていると思っていると、欲しいけど買えない物リストになってしまう可能性もあります。これはあまり、精神的によろしくありません。
 あなたの好きなものの傾向を見るために行うのです。
 こんな家に住みたいな
 こんな部屋のインテリアいいな
 こんな車に乗ってみたい
 この髪型やってみたい
 などなど、好きな物事を一堂にビジュアルとして眺められるスクラップブックを作るのです。意外と知らなかった自分の趣味嗜好が客観化できます。

 また、スクラップブックには、自分自身が目指す未来や夢を表現することができます。自分が将来的に達成したいことや、やりたいことをスクラップブックに集めることで、それらを具体的にイメージすることができます。そして、そのイメージが自分のモチベーションとなり、夢を追いかける原動力ともなるわけです。

 「夢ノート」は1回で作り上げるわけではなく、なにか気になるものができたら、足していくという方法で行えば、新しい夢や目標を考えるときに、常に見直すためのノートとなります。
 このノートにより、自分の中にくすぶっていたり、隠れている欲望や興味を顕在化していきましょう。一瞬浮かんでは消えていくやりたいことも書いておくことで、自分の願望を忘れないようにすることができます。

 大事なことは、「あなたの夢はあなただけのものですから、あなたの中を深く探求してみるのが最初にすること」ということを再確認することです。
<人が好きなものを集めても自分の夢を探すことはできません。まずは自分の中を深く探求してみましょう>

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夢の作り方研究所



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