お金の貯め方・増やし方 第1回 by 時田真児也(ライフマネー研究家)
お金の増減は体重の増減と同じ
はじめまして、ライフマネー研究家の時田と申します。
いきなりですが、お金がなかなか貯まらない、なかなか増えないという方は多いのではないでしょうか。
お金というのは体重の増減のようなもので仕組みはいたってシンプルです。
体重で言えば、
摂取カロリー < 消費カロリー の時は体重は減り、
摂取カロリー > 消費カロリー の時には体重は増えます。
お金も同じで、
収入 < 支出 ならばお金は減っていき、
収入 > 支出 ならばお金は貯まっていきます。
なので、収入に見合った支出を心がけることはもちろん大切なのですが、今回は収入の部分をちょっと考えてみましょう。
たとえば5000円の収入を得ようとすると、時給1000円で5時間働かなければなりません。コンビニの店員として5時間働くとか、ガソリンスタンドで5時間店番をするとか、働き方はいろいろあると思います。
最近は激短バイトみたいな1日だけ働くというような働き方もあるので、1ヶ月で5時間だけ働くというのも、まんざら現実味のない話ではありません。
でも、5000円のために5時間も働くのは嫌だなあという方も多いのではないかと思います。
働くという方法以外にも、フリマサイトで物を売ったり、ポイ活などで地道にポイントをためるという方法もあります。
いずれにせよ、5000円を手に入れようと思うと少なからず時間も必要ですし、ある程度の嫌なこともしなければなりません。
それらの収入を得るという方法がもし嫌であるならば、支出を減らせば良いということになります。
例えば、月に一度居酒屋に行くのを我慢したとします。
まあ、1回5000円ぐらいでしょうから、これをやめれば5時間働かなくても効果は同じです。いずれにせよ、その5000円を、居酒屋で飲食するか、貯蓄に回すか、はたまた投資をするのかによって、何年か後には大きな違いが出てきます。
飲食すればそれでおしまい、貯蓄に回しても5000円は一年たっても利子はほぼつきません。利子がついたとしても、ほんの数円といったところです。
そこで、ここではお金をもう少し積極的に運用する投資というものを考えていくことに致しましょう。
今さら聞けないNISAとは
近年投資に関する話題を多く耳にしますが、まだまだ一般に知れ渡っていないのではないかと思います。
そこで、今さら聞けないNISAについて、ちょっとおさらいしておきましょう。さらには、来年から始まるという新NISAとの違いについても調べておいた方が良さそうです。
まず、NISAとは何ぞやということですが、元はと言えばイギリスのISA(individual savings account)の日本版ともいうべきものです。ISAとは個人貯蓄口座のことです。これがモデルとなり日本のNISA(nippon individual savings account)ができました。日本でNISAという時は、口座自体を言うよりも少額投資非課税制度という制度の総称として使うことが多いようです。
さて、つまりNISAとは個人が少額で投資でき、なおかつその利益が非課税になる制度と言えます。通常、株や投資信託で得た利益には約20%ほどの税金がかかります。その税金をある投資金額までは非課税にしようという制度がNISAなのです。
NISAにはつみたてNISAと一般NISAがあり、その投資限度額は、つみたてNISAでは年40万円まで、一般NISAでは年120万円までとなっています。
そしてそれぞれ期間が決まっていて、つみたてNISAでは20年(限度額800万円)、一般NISAでは5年(限度額600万円)です。
口座開設期間も2023年までという期間限定商品でした。
さらに、つみたてNISAと一般NISAは併用できないことになっているので、始める時にどちらかを選ばなければなりません。
少額を長年積み立てて増やすならばつみたてNISA、ある程度のまとまったお金があるなら一般NISAにすると良いでしょう。
さて、次回はいよいよ来年から始まる新NISAについて調べていきます。