コロナ禍で 出合った事
空にかかっていた薄いグレイのレースのカーテンが、ゆっくりゆっくりと開いていく。そんな感じがしてる・・・コロナ禍の終焉。そろそろ終わるよ、きっと、たぶん、絶対・・・
さて、この2年半、何をしていたんだっけ?時計が止まっていた気もするけど、きっと何かをしていたよ。
マスクを縫った。型紙をみつけて、着なくなっていた服を切って。手縫いでチクチク。パンツ用のゴムを耳かけに付けて完成。なんとなく出来上がった手縫いマスク。コロナがなかったら、私の人生の中に「手縫いマスクをつくる」ってワードは無かっただろう。不織布が推奨されるようになって・・・全部捨てたけど。
YouTubeをみながら運動したよ。有酸素運動やダイエットストレッチ。家の中で汗をかきながら。飽きてきたころにはヨガに変更。まったり寝転んでそのままお昼寝。コロナがなかったら、私の人生の中に「YouTubeを見る」って行動は無かっただろうな。
和服をリメイクしたよ。布目をほどくのってひと苦労。肩も背中も亀の甲羅みたいにガチガチになったけど「こんな型だったんだ」って発見したり。オドオドしながら布を切ったり。できあがったのは、羽織から変身したジャケット。感動したね~一回も着てないけど。コロナがなかったら私の人生の中に「着物リメイク」って発想は無かったよ。
縦笛を練習しはじめた。子どもの頃吹いていたから簡単に吹けるだろう、と思っていた縦笛。始めたら奥が深い+指が動かない。脳トレには最適。コロナがなかったら、私の人生の中に「縦笛を吹く」って趣味は戻ってこなかった。
ジャムを作った。梅の実をもらったので、それを活用。最初は凍らせると一旦細胞が破壊されて作りやすくなるそうで。砂糖をいれて鍋をかき混ぜていると、ふとした瞬間から混ぜやすくなる。そこから一気にジャムへと変身。レモンでも実践。コロナがなかったら私は「ジャムおばさん」になる事はなかった。
ベランダの花を頻繁に変えるようになった。季節に合わせて、近所のおじちゃんがやってる小さな苗屋さんに出かけて。知らなかった花の名前を覚えた。季節ごとにベランダが華やいだ。苗屋のおじちゃんと知り合いになった。コロナがなかったら「ガーデニングをする」ってワードは無かった。
コロナは嫌い。
でも、コロナで出合っ事に ふと気が付く。