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おばちゃんミーハー道~恋人岬編~

『あの海の色は「青藍」?それとも「紺青」?ふたりの愛を包み込むようなこの海に向かって鐘を鳴らすのね』

なーんてフレーズでも言おうものなら「あん?」と突っ込まれそうな場所だけど、若いカップル(アベックともいう?)にとっては聖地よね、恋人岬。テレビでは見たことあるよ。ハートがぴょんぴょん飛んでいるような2人が満面の笑みで鐘を鳴らしているシーン。でも、行ったことないんだよね。だってさ…おばちゃんにはちょっと遠い存在、てき?でも、一度は行ってみたいよ、恋人岬。行っちゃう?行っちゃおうか!

意外と長い階段があるんだな。坂もあがったり、さがったり。なるほど…これは岬に着く前に自然に「手をつなぐ」パターンが想像されるわけで、そこがミソだったりする。つまり恋愛初期のふたりが訪れたら、一気に距離が縮まるわけだ。恋人で来るから「恋人岬」なのか。恋人に進展するから「恋人岬」なのか。必死に歩きながらおばちゃんはミーハー想像全開!

恋人岬に到着。想像通り、いやそれ以上の絶景。眼下にひろがる海と岩に当たる白波の群れ。空へと続く青のグラデーションがたまらなーい。そして、そこには夢にまで見た「愛の鐘」が!

なになに、この鐘の存在には「民話」が隠されているんだ。「その昔、漁師の男性と畑仕事をしていた女性が知り合って恋に落ち。でもでもお互いに自分の親の世話をしなくてはいけなくて…」なんと、介護問題勃発か?なかなか会いに行けない遠距離問題もプラスか?

「恋心に心を打たれた神様が鐘をふたつ授け、漁に出る男性が船の上で鐘を3回鳴らし、女性は岬で鐘を3回鳴らし」

なんてこった!まるで「ドリカム」の「あ・い・し・て・る」ってサインみたいじゃん。3回だから「す・き・だ」か?「あ・え・る?」「す・て・き」。今だったら「い・い・ね」ってとこ?いやぁーそんな秘密が隠されていたんだ。

まてまて、愛の鐘の鳴らし方にはルールもあるんだ。1回目で「自らの身を清め」2回目で「相手の心を呼び」3回目で「ふたりの愛を誓う」。なんてすごいんだ、奥が深いぞ、深すぎる。眼下に広がる海よりも深いじゃないか。どうするミーハー。鳴らすか?鳴らさないか?さあ、どうする

「カーン カーン カーン」

あぁ これが 恋人岬ね

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