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おばちゃんミーハー道~ゴルフパター編~

日曜日の昼間にテレビをつけると、きまって中継放送されていたのが「ゴルフコンペ」。小さい頃は「樋口久子」さんや「岡本綾子」さんが活躍していて、ルールも何も分からない私でも「なんだかカッコいいなぁ」って見入っていたもので。特に、キラキラ煌めくような芝生と広がる青空の中を鮮やかなゴルフウェアを着て颯爽と歩くプロゴルファーの姿にほれぼれしたっけ。

ゴルフ放送で息を止めてしまうお気に入りのシーンがパター。グリーンを取り囲む気配が一瞬止まり、ギャラリーと一緒にテレビの前で呼吸停止。緊張感が伝わってくるんだよ。ゴルファーが打ったボールが吸い寄せられるかのようにカップに入ったときは、なぜだろう、小さくガッツポーズしちゃう。あの「コロン」とカップインした音も最高。気分いい~私がやってるわけじゃないけど。

じゃあやってみる?ってなるよね。だってなんだか気持ちよさそうじゃん。あの「緊張感」からのぉ「達成感」。行くしかないよね、パターゴルフ。やってみようよ、パターゴルフ。

えっと…まっすぐ前にある、あのカップ、あの穴にボールを入れればいいんでしょ。どぉってことないよな。ふむふむ、打ってみようか。いいねぇ、この緊張感、これよ、これ。息を止めて‥‥あれ?ボールが全然届かないじゃん。わかったぞ、もう少し強く打てばいいんだな。あれ?カップのずっと向こうにまで行っちゃった。もう少し弱く…あれ?また届かない。もう少し強く…あれ?行き過ぎた。なにこれ?全然はいらないじゃん!1メートルくらいの距離なのに、なぜ?吸い寄せられるようにカップインするんじゃないの?

距離感はだんだんわかって来たぞ。カップの横まで届いたからね。でも、なぜだろう?10センチくらい先に穴があるのに、横を素通りするんだよ。反発しあう磁石でもついてる?まさかね。もう一度打っても、またカップのギリギリ横を素通り。もう一度、もう一度…あれ?私、なにしているの?カップの周りをグルグル、グルグル。ボールの軌道はカップの周囲を星形に描き続けて緊張も何もないじゃん。穴の周りを回るばかりで…これじゃあ尻尾を追いかけている犬みたいだよぉ。いつか入るの?これ。本当にカップインするの?絶対に入らない気がしてきた。無理だあー

おっ!「コロン」。カップイン!入った!入った!近くで聞いたよ良い音色。数ミリだけどテンション上がった!やったぁ!やったぁ

「あぁ これが ゴルフのパターね」

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