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「キャンサージャーニーコーチ」としてがんに関連した方へのこころのケアを日本に広めていきます

この度、私は世界最大規模の国際コーチング連盟(Internattional Coaching Federation)の認定機関 であるアメリカのCancer Journey Instituteから研修を受け、日本で初めての「キャンサージャーニーコーチ」になりました。キャンサージャーニーコーチ自体、これまで日本には存在していませんでした。今回私が実際にコーチングを受け、コーチになった経験から日本のがんに関わる方(患者、サバイバー、ケアギバー、家族、友人、医療従事者など)に恩恵を広め、がんの新しいサポート方法として広めていきたいです。


キャンサージャーニーコーチングとは

世界で初めてがんに関連した方を対象にしたコーチングで、アメリカで10年以上UCSF (カリフォルニア大学サンフランシスコ校 脳腫瘍センター) をはじめとした病院、キャンサーセンター、財団、患者会などで行われています。キャンサージャーニーコーチングは心理・メンタル・スピリチュアルへのアプローチで様々な「気づき」を促します。そして結果的に「パニック」状態から「パワフル」な自分へ変化をもたらし真のヒーリングパワーになるとして高く評価されています。

キャンサージャーニーコーチングはひとりのがん患者の実体験から生まれました。そのがん患者は漠然とした不安をかかえていました。

「治療は終えたけれど、今後の私の人生はどうなるの?」

医師に問いかけても明解な答えは得られませんでした。そこで彼女はコーチとして働いていたキャリアを活かし、すべての悩めるがん患者・サバイバー・ケアギバーのために新しいコーチングを作り上げることを決心しました。それが、キャンサージャーニーコーチングです。

一人ひとりのがんの経験は異なります。しかしながら共通して癒やされ、成長し、新たな自分に生まれ変わる機会が訪れることを発見しました。その過程が「キャンサージャーニー」です。

キャンサージャーニーコーチとの出会い

私の軸となる人生の目的は、世界の人々の架け橋になることです。私はこの目的に基づいてこれまで多くの決断をしてきました。しかし、2020年に脳腫瘍と診断されたとき、私は人生の目的と意義を見失いました。脳科学は完全には解明されていないため、絶望的な気持ちになりました。

そんな時、私がメンバーとして参加している、UCSFのSheri Sobrato Brain Cancer Survivorship Programのプログラムマネージャーがキャンサージャーニーコーチであることを知り、毎月のサポートミーティングで、初めてキャンサージャーニーコーチングと出会いました。

コーチングセッションを受けて気付いたこと


出会ったときに衝撃を受けました。それはキャンサージャーニーコーチングの最重要のツール「キャンサージャーニーロードマップ*」を見た時でした。一番最初に思った事は、

私は1人じゃないんだ。これまで病気になった人たちは、このロードマップをたどってきたんだ。

無断転載禁止

*キャンサージャーニーロードマップの説明は後日投稿します。

そしてその時の私は、「どん底」のフェーズにいることに気づきました。それでもその先に続く道がある。だれもどん底で終わらないんだ。

それに気づいてから、コーチングの様々なツールやマップを用いながら、今この瞬間の自分自身に真剣に向き合いました。

病気になってしまった自分を受け入れるのは簡単なことではありません。 病気は私の意思に関係なく、強制的に脳の機能に障害をきたし、今まで当たり前にできたことができなくさせ、髪の毛や体質の変化はもちろんのこと、大切にしてきた夢や、目標、家、仕事、人間関係などすべてを奪っていったからです。 それを受け入れる事は到底できませんでした。

しかし、これらは全て過去の自分と今を比べている私の思考が大きく影響していたのです。病気にならなくても、事故や老化など様々なことで同じような思いをしている人もいます。過去ばかりを見て今の状況を嘆いているという事は、今の自分を認めていないことになります。

今の私は生きている。
こんな幸せな事を感じない事は人生損してしまうのではないか。

病気を通して、時間には限りがあることを身をもって体験し、毎日どう時間を使うかを真剣に考えるようになりました。そう思っていたのに、私の思考回路が邪魔をしていたのです。 

キャンサージャーニーコーチとなったこれからの目標

私は病気になってからの自分は生まれ変わったと思っていました。家族や周りの方にもそう言われて、何も疑問を抱かず受け入れていました。 確かに脳神経が再度つながっていくことで術後と比べてできるようになったこともあります。

しかし、コーチングを通して自分と向き合うことで、自分の軸となるものは変わっていないことに気づいたのです。むしろ、今の私は「進化した私」なんだ。自分が思い描いていた方法とは異なるけれど、他にもいろいろな方法で世界の架け橋になる事はできる!

その1つがキャンサージャーニーコーチとなることです。 「アメリカの革新的ながんサポートを日本に導入したい」その思いが私の目的意識を取り戻すきっかけになりました。

目的意識を取り戻した今、私はあなたのパートナーとして、これから新たな人生を踏み出すためのあなたの輝きを放つ存在になりたいと願っています。自分を一番信じてあげられるのは自分自身です。

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