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晴れの国で幼かった自分に出会った
今日は、法事(祖母の13回忌)で、田舎である岡山県へ
岡山駅から赤穂(あこう)線に乗り換えて、電車に揺られるとすぐに懐かしい景色にであえる。
ボタンを押してドアを開ける電車
方言交じりの会話
田園風景と壁を真っ黒に炭焼きしている家
小学校までは、毎年の夏に帰省していたが、中学生以降はもっぱらお葬式や法事での帰省になっていた。
今回は、祖母の葬式からまさに、13年ぶりの帰省だった。
自分の中に帰りたい気持ちに従った感じだ。
親戚もわたしも、歳をとっている。
でも、私が幼いころの感覚で会話をする。なんだかそれが変な感じだ。
家もキレイにリフォームされていたが、仏間や柱は私の想いでの風景のまま。おかれていた陶器や掛け軸。
私のために買ってくれた「五月人形の弓矢」。
何十年も前にタイムスリップしてきたみたいだ。
広くて走り回った「庭」が、とても狭く感じる。
まるで、運動場のようにひろくて、祖父の農作業道具がしまわれた倉庫まで、半円のように道が伸びていた。
妹と何度も、その半円を往復した。
100mくらいあったと感じた道は、30mほどだった。
トラクターやコンバインに乗せられて、田んぼにいくのが好きだった。
目を向ければ、当時を思い出す。そこにあったもの。祖父と祖母の顔。匂い。
時が経てばすべて変わってしまうと思っていたけれど、変わらないものもある。
瀬戸内海は、今日も穏やかに迎えてくれた。
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次は、5年後。みんな元気でいて欲しい。
時間よ、とまれ。
もっと幸せを感じていたいから。
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