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私は湯たんぽみたいな恋愛がしたいだけ

今年の3月に離婚して新しい生活が始まり、
彼氏が欲しいような欲しくないような。
ひとりの時間が最高に楽しいけど、誰か一緒でもいいような。
なんかの記事で「40すぎたら彼氏じゃなくて、
真面目なセフレが欲しい」って読んだけど、
わかりみが強すぎる。

私の離婚の原因はパートナーによるモラハラだったのだが、
これがトラウマになり私にまとわりついていた。
相手の機嫌を必要以上に気にしてしまうのだ。
こんなことじゃ健全なパートナーシップはこれから先作れないんじゃないか?
と思った私は、リハビリがてらマッチングアプリを初めてみた。

せっかくリハビリなんだし!
と結構好き勝手にやってみた。
その気負いの無さが良かったのか、無事に(?)彼氏ができたのだ。

最初は全てリハビリだと自分に言い聞かせ、恋愛が始まる時特有のあの空気に
飲まれてなるものかと踏ん張っていたものの、あっけなく陥落。
あのウキウキしたワクワクしたドキドキした空気に
どっぷりとハマってしまった。

そしてもう一つ忘れていた空気にもハマっていた。

それは「不安」だ。

恋愛にはつきものなのかもしれない。
というか、この不安を感じるのが恋愛の醍醐味なのかもしれない。
しかし!私はもうその不安を感じたくないのだ。

嫌われたらどうしよう、捨てられたらどうしよう、裏切られたらどうしよう
そんなネガティヴなドキドキが私を襲う。
LINEの既読や返信に一喜一憂。
毎日の電話が途絶えただけでうろたえる。

危険回避のための習慣とでも言おうか。
自分が影響を受けないように先回りして手を打つ。
でもたいがいそんなことすると痛い目に遭うことになる。
それは不安が原動力になっており、不安が原動力になって動いたことは
不安になって返ってくる。

不安のない恋愛ってあるのかな。
私が経験してないだけなのかな。
不安にかられる恋愛はもうしたくないんだけどな。

湯たんぽを抱いている時みたいに、
あったかくて、気持ち良くて、安心できる
そんな恋愛がしたいだけなのに。



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