5法律は誰を守るのか?/15歳までのびんぼー実学「貧乏は状態だ」
偉人の一言に対する反応はどれでしょうか?
このnoteのびんぼーの定義は「お金がない」ではありません。お金がなくても幸せな人がたくさんいることを知ったからです。「お金」と「心」のバランスを崩している状態をびんぼーとして書いていきます。楽しんで頂いたり、びんぼーを脱出するものになればいいなと思って書いています。
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法律は誰を守るのか?知ってますか?
私が法律を勉強し始めたのは小学生。
理由は隣のやくざが夜に大声を発しながら、暴れて人のものを壊し連行されたことです。
この現実おかしくないか?っていう純粋な小学生だった私の問い。
怖かったのです。ものすごく。家の中に電話はあったけれど、110番はできなかった。暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(通称:暴対法)という法律はありました。理由は「報復」が怖かったからです。
電話をせずに祈ってたのです。
馬鹿じゃないかと思うのですが、電話したら誰が電話したのか話さないといけません。これは恐怖でしかなかったのです。ちなみに今は暴力団員などの場合は匿名通報ダイヤルというものがあるようです。
・・・・ということで、弱いものが助けられるどころか、意地悪されたり、耐えるという環境の中で小学生の私の中でなんじゃこりゃ?と思い始めていました。親も微妙だし、近所も微妙だし、なんだよこれ。っていう。
私が当時見ていたのが「ナニワ金融道」。
あの世界観に絶望・なぜ、そうなるのか?とびんぼーを学べる教材にしてました。びんぼーなひとが、悪い話に巻き込まれて、びんぼーくじを引く。
誰も助けてくれない。
今でこそ消費者金融は大手銀行が資本を入れる時代になりましたが、当時は利息制限法と出資法があってグレーゾーン金利というものがあって、消費者金融が貸し付けの際の金利は出資法の高金利でした。
え?違法じゃないの?と思うじゃないですか?
・・・グレーとして存在してました笑
その後法律を学ぶ際に言った先生の一言。
「法律はね。弱い人を守るものじゃないの。知っている人を守るものなの」
まじか!!!!!
そう。法律を知らなければ守られるべきことも守られないのです。
私は出資法と利息制限法のことを高校生の時点で知っていました。消費者金融に出入りする親には金利がおかしいことを言っていましたが、まぁ伝わりませんよね。当たり前に請求されているのだから、これはそれでいいのだという理解でした。
あほちゃうか…って思いつつ、法律は弱いものを守らんのやな‥と猛烈に刺さりすぎて、その体験のお陰で、法律の勉強が好きになりました。
大学生の時点で任意整理・自己破産などは理解し、法律を盾に戦うすべは知っていました。当時金貸しの社長さんにこの話をしたら、
「どこでその知識手に入れた。絶対に言うなよ。うちの商売あがったりや」
勤務する喫茶店にはこの社長さんからお金を借りている人もいましたが、それから何年後、過払い請求が始まり、消費者金融が倒産し、あの日一緒に話した社長の店はありません。
法律が弱いものを助けてくれると思ってた幼少期と現実が違ったので、お陰でいい反面教師にはなっています。
宅建士になったのは不動産屋に負けないため。
FPになったのは保険屋に負けないため。
税理士を目指すのは税金を学ぶため。
負けない視点で学んでいたときの怒りは今はありませんが、法律は知らないより知っていた方がいいと今も思います。
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書いている私は、現在会社とNPOを運営しながら、日々過ごしています。
ひとり親家庭に生まれ、母親がパチンコ狂に入信し、7歳からパチンコ屋や消費者金融に出入りしていました。家も隣がやくざ№2だわ、上は全盲の方で音が出るところを永遠にこづくなど、レアキャラの集まりで、公営住宅という弱い者が集まる中でなお弱い者いじめをされる環境でした。
それでも会計を知って、お金持ちにもいろんな人と話をしてきました。今ならびんぼーは脱出可能な状態だと思っています。
大好きなこと:お金の計算・法律・会計・税金・不動産
2023年に100日書いたnoteは、自分の人生の振り替り。