頬粘膜がん 206日目 滋賀旅行記その2
頬粘膜癌 206日目。
血圧 104-71 mmHg
血糖 - mg/dL (朝食前)
酸素 99 %
脈拍 68 拍/分
体温 36.4 ℃
体重 71.6 kg
さて、今日で旅行記が終わるのか終わらないのか。昨日はまだ滋賀県1日目の午後に入った所までなのである。でもまぁ、日曜日はそれほどイベントがあるわけでもないので今日で走りきることができるだろうか。
体重は、先週の体調不良で70㎏を切りそうな勢いだったのだけれど持ち直してきたぞ。一応、まだ余裕はあるとは言え、72~74㎏ぐらいに維持していこうかなぁと思っていたのでいい感じだ。
食欲がなくなっていたのは完全に回復したみたいで一安心。味覚障害も徐々に回復したっぽい。甘みの感じ方がまだちょっと不安定な感じはあるが塩味や酸味については丁度いい具合で感じられる。
もしかしたら今の甘みの感じ方がむしろ入院中とか以前よりも細かく分かっている可能性も無い事は無い。ただ、以前とは違うという部分は間違いは無いような感じなのだけれど。
さて、昨日の続きだ。
ちょっと遅めの昼食は僕は定食屋でざるそばを食べた。もともとざるそばは好きだったし、まぁ頬粘膜がんで開口障害があって口は10mmぐらいしか開かないので麺類は非常に食べやすい。入院中にうどんを食べ過ぎて退院後しばらくうどんが食べられなくなっていたがそれも回復した。特になんということのない門前町の観光客相手の定食屋さんなんだが、値段はかなりリーズナブルだった。ざるそば600円はそんなもんだろう。その割に、麺はわりとぱっつりしていて美味しかった。出汁も地元に似た少し甘めのつゆで美味しかった。
昼飯を食べてまだ時間に余裕があるので目的地に向かう途中のこちらに寄り道。
かねふくめんたいパークびわ湖である。そう、かねふくは本社は福岡だw でもなぜかめんたいパークは全国6カ所も展開しているらしい。知らんかった。
中は、普通にめんたいこが大量に売られているわけで、それにちなんだフードがフードコートもどきのところで食べられたりする。
めんたいこの試食があり、切り子1個・・・・・・いや半分ぐらいかな、を試食できる。べつに1人1回とかってこともなく、何度も食べたりしても怒られたりしないみたいだった。スーパーで明太子の切り子を買ったら10個も入ってないけれど400~500円ぐらいしてるんではないか?
めんたいせんべいも大量にケースに試食が入っていた。
ちなみに、試食の明太せんべいはパリッとしていたが、めんたいソフトに乗っけてあるせんべいは微妙にしんなりしていたのは気のせいだろうか?
では感想を・・・・・・明太子は口の中がやっぱりぼろぼろの為に唐辛子がヤバいので試食できましぇん。もともとはかなり好きなだけに悔やまれる。仕方無いからせんべいは食べてみた。おぉこれはなんていうかえびせんみたいな感じにほのかに辛みが。暫くしたら、口の中がずっとピリピリして痛いのであります。口内炎があるときは、せんべいと言えども侮ってはいけない。しゃれにならんので。もちろん、めんたいソフトも味見はした。買う気にはならなかったが妹達は購入していたのでひと口いただく。・・・・・・僕はふつぅのソフトクリームの方が好きだと知った。想像通りに微妙に生臭いw
大丈夫ならめんたいおにぎりとか最高なんだろうけれどね。冷凍の明太子とか、生とかいろいろ置いてあったが、多分お買い得価格で売っていたりしたのだろう。1000円とか超えると僕にはお得なのかどうなのかはんだんができない。
子供を遊ばせる所や工夫があって、子供連れなら半日くらい遊んでいられそうな感じだった。
本日ラストはこちら。佐川美術館である。佐川急便のあの佐川である。
ちなみに、確かテレビの水戸黄門は佐川の会長(社長?)が面白い時代劇が見たいという要望があり作られたという話を聞いたことがあるようなないような。
エントランス部分もなかなか洒落ている。水面が揺れている。これ、流れがないなら景色が綺麗に反射してそれもまた綺麗だろうな。
目的はこちら。
ちょうど山下清展をやっているということだったので見に行ってきた。
僕の世代は子供時代からテレビで”おにぎりが好きなんだな”という芦屋雁之助の名演で育っているので山下清は思い出深いのである。その頃でも、言ってみれば障害があっても特別な才能ですばらしいもの人々に与えることができる人がいるというのはインパクトがあることだった。24時間テレビとかの走りもこの頃からだったんじゃないだろうか。障害者という表記が”害”ってのはよろしくないので障碍者や障がい者と表記しようねっていう流れになっていったりとか、その後、”五体不満足”の書籍がミリオンセラーになったり。
もちろん、それ以前にも宮城まり子さんを中心にねむの木学園が作られた歴史なんかもあるがそれはちょっと特別な世界の話だった。障害者という特別を身近な所までもってきたのは”はだかの大将”だったかもしれない。
そんなことはさておき、展示会は素晴らしい物だった。僕は美術の事はさっぱりなんであれだが、晩年に向かっての作品は素晴らしかった。ヨーロッパを描いたもの、それ以降の東海道五十三次を描いたものは技術的に極めた何かがそこにはあるんだろうと素人の僕なんかでも思うくらいだ。
切り絵や点描の描き出す世界がこんなにも躍動的であるとは。まいりました。
いい物を沢山見せてもらった。ここでも音声ガイドをレンタルして拝観したんだがやっぱり音声ガイドはいいねぇ。解説を読むことから開放されて絵を見る事に集中できる。
美術館とか博物館って昔から好きなんだよねぇ。見れて良かった。
いい具合に夕方になったので大津市内に戻り一旦宿へ。
スーパー銭湯に併設のホテルにて宿泊。
晩飯は近くの洋風居酒屋さんへ。
腹一杯w
沢山で行くとちょっとずついろいろ食べられて楽しい。僕は最近はそばぐらいじゃないと1人前食べられないので(汗)
飲んで喋って食べて、楽しい夕飯であった。
と言うことで今日はこれぐらいで勘弁しといたるわ。・・・・・・結局2回では終わらなかった。そんな予感はしていたんだがw
今日は、お義母さんのお見舞いに行った。毎日点滴とのこと。
抹消静脈に点滴のルートが確保されていた。毎日は辛いね。僕はPIC入れてたのでまだ楽だったけれど抹消からだと痛い時もあるだろう。好きなお風呂に自由に入れないのが辛いとのこと。分かる。僕も入院中は風呂が楽しみだった。毎日入っても良いという環境だったので看護婦さんには申し訳ないが養生してもらって毎日入浴(シャワー浴)していた。
ずっと入院しているとどんどん病人になったような気分になる。まぁ病人であるのはそうなんだが。薬も飲みまくるし尿は薬臭くなる。体全体が人のにおいから遠いものになっていくような気がして僕は風呂に入るのが随分気休めになっていた。お義母さんももう少しお風呂に入れるといいんだけどね。多分、病院はそういう事はあまり気にしてはくれないんだろう。いろいろ気を遣ったくれているのは分かるけれど、それでもちょっと足りないんだよね。何もかもが思い通りになるわけじゃないのは分かっているが、入院しているって時点で相当に思い通りになっていないということも分かっていただければいいのにね。
さぁ、明日は除草剤を撒こう。
今日もいい1日であった。