頬粘膜がん 230日目 リハビリ通院は自分の弱さを知っているものが通う
頬粘膜癌 230日目。
血圧 107-76 mmHg
血糖 - mg/dL (朝食前)
酸素 99 %
脈拍 80 拍/分
体温 36.8 ℃
体重 68.5 kg
昨日は雨模様だったが今日は朝から曇りではあるものの雨は落ちていない。
今日は退院してから2回目のリハビリの通院だ。開口障害がかなりのものなので経過観察と指導を受けるためにSTの先生にお願いして通院でリハを入れて貰っている。僕の通っている大学病院では口腔リハは基本的に外来を殆ど取らない。入院患者さんを見るだけでもかなりギリギリの人員で回しているというのもあるし、口腔リハについては例えば月1回とか数ヶ月に1回というオーダーでは、通院してのリハビリだけでの効果は期待できないからだ。
口腔リハの場合、毎日の自主的な訓練が中心となり、通常であれば頻回のリハビリを受けることで症状を改善する治療的なことができないからだ。僕の場合はしばらくは月イチぐらいでリハを入れてもらって評価と次の1ヶ月の目標設定および自主訓練のメニューを一緒に考えて貰うという形で実施して貰っている。
実は口腔リハが必用な多くの患者さんは(頭頸部がん患者が多いわけだが)リハビリについての重要度をあまり高く評価していない。勿論、自主訓練が主な方針となるので評価と目標設定で保険点数がかかってそれが実際に治療費となったときに、その治療費を払うに当たり(高いとか、無駄だとか)いろいろ考えてしまうらしい。そしてリハビリに通う事も辞めてしまうし、自分で訓練を続けることも辞めてしまうというのが多いパターンだと思う。
自主的に継続して開口訓練を続けるというのは思いのほか難しいことなのだ。
毎日ウォーキングするとか、逆に禁煙するとかでもいいけれど、継続しつづけることってのは難しい。入院中に毎日リハ室に通うという状況であれば、その都度、自主訓練の状況を報告する(状態を聞かれて評価して進捗が確認される)ので自主訓練も続けていけるのだが、いざ退院して評価される事がなくなるととたんに人間というのはサボりがちになってしまう物なのだ。
僕は自分自身がそんなに意志の強い人間だとは思っていないので、リハビリに通って状況を報告しなければならないという状況を作り出さないと、自主訓練をさぼってしまう事がわかっているので先生にお願いしてリハを入れて貰っているという具合だ。
さて、先月の評価では開口幅は8mm~12mmという具合だった。
先月の段階では左唇端にうっすらと切れ込みが入り、場合によってはそこから頬に向けて裂傷になってしまう可能性が危惧されていた。主治医の先生は切れる場合があり、切れたら治りはかなり悪いという事は話してくれている。かなり執拗に聞き出さないと悪い情報はあまりちゃんと話さない傾向の先生なのでネガティブ要素を聞き出すのはなかなか大変なのだ。僕もリハの先生も最初からそういう可能性がそこそこあると思っており、主治医の先生の”まぁ、切れたら切れた時で対処する”的な外科医的な思考よりも慎重に考えていた。やっぱりね的な感じなのだ。一度切れてしまうと、おそらくだが食事動作などでかなり状況が悪くなりQOL(生活の質)が低下することで連鎖的にいろいろな問題が持ち上がるに違いないと考えていた。そのため、次のリハビリの日までは一応自主訓練は進めて行くが積極的な訓練と言うよりも現状を維持すること、これ以上開口幅を小さくしないことが目標としてあげられていた。
今日の評価では開口幅は訓練前で10mmだが、自動運動後で12mm、STの先生の手による他動運動後で14mmという開口幅が測定され、先月からみて状況はアップしていると言える結果が出た。
日々のウォーキング中に入院時と同じように歌いながら歩いてたり(あまり人がいない時に限るわけだが・・・・・・いや、多少いても関係なく歌ってたりするからちょっと危ないおじさんとして写っているかもしれないがそんなことは知った事じゃない)、ふっふっはぁーーーー!っとラマーズ法のようにウォーキングの呼吸に合わせて開口の自動運動をしていたりはしていた。
ここ1週間ぐらいだと思うが、頬部分の内側の原発巣付近が抉れていた部分は皮が張らずに刺激で痛みやなんかを常に感じている状態だったのが、若干ではあるが痛みの質が緩和されつつあるような感覚を持っていた。先週末の主治医の視診と触診においても”若干、粘膜が再生してきているかなぁ”という感想も貰っており、僕自身が感じている感覚と一致していると言える。食事のレベルがそれほど上昇しているわけではないが、痛みの質が良い方向に変化していると感じられるのは悪くない。
ということでの次回のリハビリまでの1ヶ月間については前回より少し積極的に自動運動と手指あるいは器具を使っての間欠の開口運動と、ストレッチ的に広げる開口運動を組み込んでいこうという事になった。
さて、来月はちょっと成果を出して先生に報告できるだろうか。
リハビリを退院後も入れていて良かった。
今日の晩飯。
この所するめいかが安い。今日はするめいかのガリバタ醤油炒めだ。お刺身でも行けそうな奴なのでさっ火を通して硬くなる前に仕上げる。
カロリー添加の為、たっぷりチーズ入りのスクランブルエッグ。
上の2品は今日は僕が担当させていただいた。キーマカレーは妻が作ったやつw カレーは飲み物(好き)なので喜んで食べるw 口内のカプサイシンに対する痛みが若干和らいできているのでカレー系も少し食べられるようになった。
今日もたいへん美味しかった。
お待ちかね、アルミニウムブラック到着。
これ、アメリカ製なので蓋が実はちょっと特殊な作りになっている。普通に反時計回しに開けようとしても滑って開かない。アメリカ式のチャイルドロックがかかったボトルなのだ。
僕は以前、仕事の関係で児童施設用のウォーターベッドみたいなものを扱っていたんだけれど、その水用の防腐剤がやはり同じようにチャイルドロックタイプのボトルだった。
蓋を上から底に向かって押しつけるようにしながら右回しにする。もの凄く硬いネジになっているんだが、そこを頑張って右回しにするとカチンとロックが外れ、そこから左回しにすると蓋が開くというギミックになっている。
輸入系の薬物を扱う事があったら、こういうボトルに出会うことがあるので覚えておくともしかしらた・・・・・・滅多にはないと思うが役に立つことがあるかもしれないw
さぁ、準備は整った。ブルーイング再開だ。
今日もよい1日であった。