頬粘膜がん 556日目 お経を書き忘れてしまったのかな


 頬粘膜癌 556日目。

 血圧 104 - 70 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 99 %
 脈拍 66 拍/分
 体温 36.8 ℃
 体重 69.3 kg

 耳が痛い。
 きっと和尚さんがお経を耳に書き忘れてしまったんだろう。

 って訳で、今日はどっちかと言えば記録的な内容ですかね。
 放射線性下顎骨髄炎を起こしているのでその対策として痛み止めを大量に添加している今日この頃。オキシコンチン(12時間効用あり)と、ジクトルテープ(24時間効用あり)を使う事で日常的な場面での痛みをコントロールしている。
 コントロールしていると言ってもぎりぎり良さそうなラインを狙っているので、時々コントロール外の所に行ってしまって痛みが表出してしまうこともある。そういう時はオキノーム(粉薬の頓服)を使用して痛みを抑えるという事になる。

 いろんな痛みを経験してきたが、今回はかなりうまく日常はコントロールされているんだろうという感じはある。激しい痛みを感じる事が少なくなっていたので、日常生活はなかなかうまく送れている。

 この日常のコントロールがうまく行かないと、しょっちゅう痛みで悶える事になったり、それにともなって頓服のオキノームを使用する回数が増えたりする。


 今回は日常はうまくコントロールされているので、痛みが出てくる時も頭全部が割れるように痛いなんて事はなくなっていて助かっていた。


 昨日あたりから少し頓服を服用する回数が増えているなぁと自覚していたんだが、どうやら放射線性下顎骨髄炎はやや増悪傾向のようで、日常のラインを超えての痛みがちょくちょく出てくるようになってきた。

 その痛みの発現が今回は”耳”だったりする。


 そう耳が痛いのだ。


 以前も頭痛の前駆症状として耳の奥がツーンと痛くなっていくというのがあった。

 まぁそれに似ているんだと思うが耳たぶあたりが凄く痛くなる。そう耳たぶとその裏側あたりというんだろうか。本当に和尚さんが耳たぶにお経を書き忘れてしまって耳が引きちぎられているんじゃ無いかって感じである。

 ちょっと大げさな言い方になっているが結構突然やってくる耳の痛みってのはそれはそれで結構やっかいである。頭痛とまでは行かないがほぼ頭痛みたいなものだ。耳ばっかり痛いので側頭部や後頭部への痛みは案外出ていない。こんなこともあるものなんだね。

 もちろん、耳も下顎あたりからの神経の支配領域に入っているので痛くなっても不思議ではないんだが、そんなに局所的に出るものなんですかね、的な疑問はある。


 まぁ、耳の痛みは放射線性下顎骨髄炎が原因なんじゃないかなぁってのが感覚的にあるので、ある意味痛みはあっても気持ち的には健全というか。

 頬の周りが痛いとなんとなく気持ち的に”うーん”って感じになるのでダメージが逆にでかいのだ。


 さて、そんな訳で放射線性下顎骨髄炎はあまり調子が良くないっぽい。(耳の痛みから類推してって意味で)

 放射線治療の影響で僕は両方のリンパ節を取り払ってしまっている。その関係で唾液の出がとても悪い。その為の薬も飲んでいる。

 所が、この所は唾液というか涎というか、そういうのが結構大量に出ている感じである。いつも口の中が嫌な味がするってのもそうだし、たまに涎がマスクの中で唇から零れてしまうこともある。

 夜寝て、朝になったときに胃がムカムカしたりする。それは、どうやらこの唇から零れてしまう”何か”、が喉を通って、胃に到達しているのだ。これはおそらく炎症が起こって発生した侵出液達であろう。

 どうやら人間はドラキュラには慣れない身体の構造になっているらしく、血液を含む身体構成物を胃に入れると拒否反応が起こるらしい。

 僕の場合は、骨髄炎の炎症で発生した滲出液や膿の様なモノ達なんだが、寝ている間に飲み込んでしまったそれらは身体には馴染まないらしく、胃のむかつきや吐き気という症状として現れてくる。

 ここ数日は、目覚めは悪くないのだが、どうもすっきりしない目覚めである。ついでにいうと、これらの侵出物を飲み込んでいる関係で喉がイガイガする。これも一種の拒否反応のようなものなんだろう。”こんなん、飲み込んだら良くないよ?”っていう信号みたいなものだろうか。


 まぁそんな事で、耳が痛く、胃がムカムカして、喉がイガイガするという症状が出ていますよという記録でした。


 めでたしめでたし。

 耳が痛くなると、それに合わせて左肩がめちゃくちゃ凝る。本当にめちゃくちゃ凝る。むしろこれが辛いという話もある。


 でもまぁ、原発巣の関連がなさそうな感じなのはいいことだ


 今日もいい1日であった。


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