頬粘膜がん 454日目 音の不思議
頬粘膜癌 454日目。
血圧 110 - 83 mmHg
血糖 - mg/dL (朝食前)
酸素 99 %
脈拍 75 拍/分
体温 36.6 ℃
体重 72.9 kg
日曜日の夜である。
このところはずっと放射線性下顎骨髄炎と折り合いをつけながらの日々である。なんか、書くことも痛いよねぇみたいな話ばかりなのでさっぱりなんだが、まぁ仕方がない。
普通に虫歯とか痛くなったら歯医者に行って、なんとかなったりするんだが、そこらへんががんによる放射線の後遺症ということになってくるといろいろややこしいことになってしまう。僕の場合は頬粘膜のがんだったのだが、その手術の後の後遺症プラス、放射線治療によって開口障害があり、実際に口が開くのが10mm強くらいになっている。この状態だと歯科治療が受けられないというのが現実だ。
最初そのことを知らずに近所の歯科医に行った事があるんだが、そもそも口がちゃんと開かないと治療に使うドリルが入らない。まぁ歯磨きが極めて困難になっているぐらいなんだから口を大きく開けてあちこちの方向から歯を削るドリルなんか入る余地はないわけだ。
去年の10月に、がんの転移の疑いがあって右側のリンパ節の切除手術を受けたが、今はその手術による右の頸部や顎の下の傷口の痛みなんかはかなり楽になっている。
むしろ、その後に表れてきた左下顎骨の放射線性骨髄炎による痛みの方が圧倒的に辛い状況になっている。
この下顎骨髄炎だが、状況が悪くなると骨が歯茎から露出したり、皮膚を破って膿が出てきたりとかなかなか嫌な状態になってしまうこともある。できれば適当な所で収まって欲しいのだが。
昨日は近所のかかりつけ医でビタミン剤やアレルギーの皮膚の痒みが出てきたのでその関係の薬(デザレックス)、その他入眠剤のデエビゴ等と処方してもらった。がんになってからも普通に風邪引いたり調子悪い時はかかりつけ医に通っているが、今回の放射線性下顎骨髄炎についても、痛みが激しいようならベースの痛み止めを増量して貰ったら?とも言われたり。でも、熱も出ないので炎症もそこまで酷い状態ではないという事なんだろう。
炎症が酷くなくてコレだと、ガチで炎症が酷くなったらどうなるのかねと思ったりもしないでもないのだが。
まぁ、現状では痛みもかなり強いのと、3から4時間おきに頓服を服用するような状況だしまぁその通りではあるのだ。なんせ、土日になってもゴロゴロ横になっているのが精一杯なのだ。
次の大学病院の検診日まであと2週間。
一応、仕事はなんとかこなせているのでもうしばらくの辛抱だ。次の検診で何がどうなるという見込みがあるわけでは無いが、もうちょっとなんとかなることを期待したい。
この土日、特に何もできもしないのでゴロゴロしながら、あるいは座椅子に背を預けていろいろ動画や音楽を流していた。
普段、通勤の時は今はインイヤータイプのノイズキャンセルのワイヤレスイヤホンを使っている。併用で有線の安価なソニーのイヤホンも使っている。厳密に言えば、有線のイヤホンの方が音がいい。音の分離や定位がいい。ちょっと低温が弱いというか、高音が若干出過ぎな所はあるが、高級ワイヤレスイヤホンよりも音がいいんだから、値段と音は一概に一致しないものだ。
ただ、やはりワイヤレスイヤホンはケーブルの取り回しを気にしなくて良いので使い勝手がいい。また、バス通勤しているのでノイズキャンセル機能も使い勝手がいい。
通勤の行き帰りの時間帯にイヤホンでそれなりの音量で音楽を聴くのが習慣であり楽しみな時間でもある。副作用で耳鳴りがあるにはあるがある一定のボリュームを超えればそこら辺は気にならなくなるw
で、この週末は1人で居間で過ごしている時間の中でちょっとボリューム大きめでいろいろ音楽を聞き流していた。
今勤めている職場には100名ぐらい入れる研修室があり、イベントの際にはこの研修室がメインの会場になる。で、建物を建てた当時(15年とか20年前ぐらいとかになるのかな)導入されたものが今でも稼働している。
というか、ちょっと不思議なシステムになっていて、パワーアンプの下にプリアンプがあるんだが、その直下にカラオケ用のプリアンプが入っている。そこからワイヤレスが2系統別に入っていて・・・・・・みたいな。
メインアンプは前2発のRAMSAの天吊りと後ろ2発の天井埋め込みなんですが、秋にイベントがあったときに慣らしてみたいんですが家で聞くのと違ってそこそこの音量で鳴らすとやっぱり楽しいですよね。空間が鳴るというのが判る気がする。
で、この週末は普段はそこまでボリュームは大きくしないのですが、ちょっと大きめで鳴らしてみた。この所、ブログの知り合いがなんだか新しいスピーカーを買ったり、プレーヤーと古いシスコンを動かしたりと面白そうな事をしているので釣られてしまったわけだw
ずっと眠らせていた頂き物のタンノイの古いスタジオモニター系のスピーカーを去年箱出しして設置して半年くらい使ってる。音質的には申し分なく、特に癖もないので普段聞きで意識せずに聞いてたもの。
で、今回はチェロのデュオの曲を何曲か聴いてみたんだけど凄く良かったんですね。僕はもともとアコースティックギターとかをひく人なんだけど、アコギと同じでチェロも木製の胴体が音を反響して弦の振動を鳴らす楽器だ。その鳴りが良くわかる。木製の胴体が鳴っている音が凄い。
多分、そういうことを意識して録音作成された楽曲だと思うけど、その意図が木製のスピーカーを通してとてもきちんと表現されているなぁと思ってゾクゾクした。
チェロってヨー・ヨーマが登場するまであまり表舞台には出てこなかった楽器だと思うけど、とてもいい楽器だなぁと思う。甘い音も、思いの外激しい音も表現できる。僕が聞いた2cellosはもしかしたらクラシックの愛好家の方からは眉を潜める部分なんかもあるのかもしれない。
演奏法や楽曲でのミキシングやマイキングによる音の加工だとか、エフェクト処理なんかを好ましく思わない人達がいるかもしれない。
でも僕はこの人達の演奏もかなり好きだった。ドキドキしたしワクワクした。イケメンだしねw バロックとロック、バがついてるかついてないか。かなり近い所にある音楽なんじゃね
自分の家のスピーカーがcelloの銅鳴りになる体験ができる。
それほど大きくないスピーカーから、大きな木製楽器の胴体が鳴る音がする。マジで不思議だ。まぁ女性ジャズボーカルとか聞いてると目の前に人がいるみたいに感じる事があるしね。本当に不思議だ。
今日もいい1日であった。