頬粘膜がん 575日目 リモート勤務


 頬粘膜癌 575日目。

 血圧 94 - 64 mmHg
 血糖 - mg/dL (朝食前)
 酸素 99 %
 脈拍 69 拍/分
 体温 36.9℃
 体重 65.4. kg
 先週末、CT撮影で通院して、肺炎が発覚した。
 まぁ肺炎と言っても、咳が出だすとちょっといやな感じの咳が続いたり、一度咳が始まるとなかなか治まらないとかはある。けれど、咳の症状が出ていないときは殆ど肺炎の症状らしい症状はない。
 月曜日に普通に出勤したのだが、職場の配慮で今週はリモート勤務と言うことになった。ありがたいことだ。以前の職場だったらとても考えられない。おそらく休めないだろうし、かと言ってなんだか邪魔もの扱いっぽい事になってもおかしくないような気がする。実際に業務については迷惑を掛けるので仕方無いとも言えるが、そこら辺の人に対する優しさなどというものは案外と企業文化みたいなものだったりするのではないかと思ったりする。

 今の自分の仕事を考えると、当面は仕事がなくなるというところには行かないと思う。でも業務によってはAIがそれをカバーしてくれて人間の入る混む隙はなくなっていくかもしれない。いや、どうかな。僕のやってる業務もAIにとって変わられるかも知れない。

 相談支援業務と言っても相手の話を聞いて、共感を示しつつ、相手の方が自立できる福祉サービスを紹介したり、その他のサービスも含めて利用の計画を立てていくというものだが、案外これはAIの得意な分野なのかもしれない。

 共感して話を傾聴するというのが人間の得意な業務だと考えがちだが、今時のAIの共感能力はかなり高いと言える気がする。

 おっといつものように脱線しまくりだ。

 そう、ということで今週はリモート業務で自宅でPCをカチャカチャやっている。

 金曜日に診察予定である。

 さぁ、直近の様子である。

 1ヶ月の体重の推移である。

5月の体重推移のグラフ

 まぁ、かなりのペースで体重は減少している。先月までは69kg前後で維持するように気を付けていたのだが、今月に入ってから放射線性下顎骨髄炎の症状が悪くなって、それに伴って体重が一気に減少した。

 1ヶ月でほぼ5kg減少したのでちょっとなぁ。


 今月前半はまだ比較的食べれていた。エンシュア2本/1日にはなっていたけれど、夜もうどんの他に何かおかずも食べていた。それが段々開口が悪くなって食べにくくなるとともにおかずを食べるのが減っていった。

 月の中頃にはほとんど夜はうどんとお刺身ぐらいしか食べてないような状態だった。


 月の中頃に顎がちょっとおかしくなった。朝起きたら、顎が普段よりも大きく動く。その代わりに動くのにあわせてギシギシとかゴツゴツとか骨の当たる音がするようになった。開口は3mm程度余分に開くようになって歯ブラシが歯の裏側にまた入るようになった。

 口の中の腐ったような臭いは相変わらず酷いものだ。自分では分からないが、左の奥歯の下の歯がどうも良くない。もともと、先月の診察の時に”hadesね”って事で左下の親知らずが勝手に抜けた。普通親知らずが抜けるとその部分って抗生物質淹れたりなんだ利するんじゃ無いかと思わなくも無いが、なんせ開口幅が狭い。歯の治療は基本的な何もできず、いつも歯科では歯の衛生を守る程度の処置しかできていない。

 顎がなんだかおかしくなったときに、親知らずのあった場所やそのすぐ手前あたりの歯がなんだかグズグズになっている感じがしていた。この顎がおかしくなってからの数日は、歯のかけらっぽいものが歯磨きの時に出てきたり、なんだかいやな感じだった。

 先週の検診の時に歯科でもファイバースコープが使えるようになって開口もぎりいけるということで確認したが、左奥歯下側は歯も緑っぽいグレー色になっていて完全に血流は止まって壊死している状態なのだそうだ。

 その部分周囲から膿のようなものもにじみ出てきているのだろうなぁとは感じている。


 4月の診察の頃は頬の原発巣付近に走るような痛みがあった。それと合わせて、左口角部分からやや中心までなにやら口内炎様の症状が出てきていた。もともと今日粘膜癌になって入院するまでの間、原発巣から頬の裏側が割れて唇の方まで症状が進んでくる状態だった。まるでその時みたいに唇の症状がどんどん前の方に広がってくる様子が気味が悪い。


 この原発巣付近の症状がどんどん悪くなってきて、口を開けたり閉じたりすると左口角付近から最近は唇の正面まで痛みが広がる。これが酷くて口から食べ物が殆ど食べられなくなってしまった。もう、口を開けたら痛いし何かが唇付近に触れても痛い。

 うどんやらーめんみたいなものはなんとかすすって食べている。噛むと言う行為はすでにちょっと無理になっていて、本当に薄い肉でもなんでもを口に入れてもそのまま飲み込むみたいな食べ方になる。噛もうとすると痛いので口に入れたら飲み込む。

 実際の所、お刺身でもネギトロみたいなものは食材表面に既に味が乗っていて口に入れただけでうま味が広がる。そのまま飲み込んでも美味しさがある。けれど、たとえばハムでもいかの刺身でも、表面に味があまり出ていないモノは殆ど味がしないまま飲み込んでいる。うま味も少ない。

 噛むとうま味が広がる食品では充分なうま味を感じる事が難しいという事だ。逆に、ミキサーに掛けてペースト状態にするとそれぞれの食材のうま味やそれぞれの味がかなりはっきり分かる。ペースト状にしてもうまそうに感じるものであれば案外とミキサーした方が今の僕には味は分かりやすいかもしれない。スプーンですくって舐めるようにして食べるのだが時間がかかるのとやはり少しずつしか食べられないので、単純に口を開け閉めしているだけでその回数が増えると痛みがあるので辛いわけだが。


 唇の口内炎みたいな状態については、とうとう唇中央付近まで明らかに症状が広がってきていて開口運動とともに食べる時に痛みを発している。

 ここ2~3日にかけてだけれど、明確に味覚の障害のようなものが発生しはじめている。どうも塩分が強く感じる。うどんの出汁やらーめんの汁がすごくしょっぱく感じるようになった。

 先週末あたりもねぎとろを食べた時に、スプレーの醤油がかかっていないくても塩分を感じ食べられる。逆に、魚の血なまぐささも強く感じるようになってしまったけれど。

 そんなこんなで塩味が強く感じる。甘いモノ(クリーム)とかを食べても甘さが強く感じたり、若干の塩味を感じないことも無い。しょっぱくて食が進まないのは嫌だなぁと思うがこれは仕方がない。


 気が付けば多分胃の大きさが明らかに小さく鳴ったのかも知れないが、とうとううどんでもらーめんでも1人前が食べられなくなってしまった。

 途中でお腹いっぱいになってしまう。先週ぐらいから、職場で蒸しパンを食べていたんだが、それが1個を食べられなくなってきていた。小さな蒸しパン1個が食べられずに半分ぐらい残してしまうようになっていた。

 それこそ、朝食用の小さなカップのヨーグルト1個分がギリギリな感じかも知れない。


 なんとも小食になってしまったものだ。

 取りあえず、現状の記録だ。


 しょっぱかったけれど、今日の晩御飯の塩ラーメンのつゆ、おいしかったなぁ。

 おいしいと感じられるのだ、幸せなことだ。


 今日もいい1日であった。


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