ケガをした時にできるだけ詳細な情報が欲しい理由 過去を知ることは今と未来を紡ぐこと
こちらの記事は、後半、苦手な方にはちょっと刺激の強い生々しい傷が出てきますので初の有料記事とさせていただきます。後半部分、具体的な傷の画像とそのコメントについては有料とさせていただきました。(とは言え、お見せしちゃいけないほどのひどいものはありません💦)
娘が怪我をすると…
娘は小さな頃からたくさんの方の支援を受けて育ってきました。
保育園、学校、放課後等デイサービス、重心児デイサービス、日中一時支援、ショートステイ、生活介護、ヘルパーさん。
そのおかげで、親や家族だけでは味わわせてやれなかった深い体験をさせてやることができましたし、プロの皆さんの落ち着いた関わりで伸ばしていただけた成長発達もたくさんあります。
危ないことから護るだけでは本当に危ないことを知る機会さえ奪ってしまいますし、年齢相応の体験もできません。ある程度の冒険は必要です。
ただ、娘の障害特性もあり、多動で衝動的で力加減がきかないので、しょっちゅう転んだりぶつけたりを繰り返し、擦り傷、打ち身は日常茶飯事。
加えて、本人は傷が気になって触りまくり、絆創膏は剥がす、かさぶたは剥く、爪は剥がす、という状況になって悪循環していくので本来軽く済むはずの傷が悪化してなかなか治らないことが多いです。
傷ができること、その傷を治すことは我々アンジェルマン症候群児者の支援者にとっては大きな課題なんです。
欲しいのは言い訳じゃなく正確な情報と観察
その怪我のほとんどは支援者の責任とは言いにくいものですが、中には、支援者が目を離したがためにとんでもないことになってしまった傷もあります。(我々家族が支援者の場合も含みます)
ただ、我々家族は、そのほとんどのケースで、支援をしてくださっている人の責任を問いたいわけではありません。我々がこれ以上ないくらい愛を込めて見護っていたって事故は起こるのですから。
ただ、本人は有意語をもたず、何ひとつ状況を説明することはできませんから、その傷がいつ何をしたときにできたか、その時誰が見ていたか、事後どんな手当てをしたかなどできるだけ詳細な情報が欲しいのです。
・何によってできた傷か
擦り傷ひとつとっても、泥のあるところで擦りむいたのか服の上から擦ったのか。
噛まれたのか、引っ掻かれたのか。
人や動物の唾液や爪による傷の汚染があったのかどうか。
・同じアザでも力の加減も効かない娘と同じような知的障害者さんに力任せに掴まれたのか、介助者さんが思わず掴んでしまった時にできたアザなのか。またはどこで打ったのか。
・表面に見える傷の奥に、打った挫滅はあるのかないのか。(内出血の有無)
・事後、冷やしたのか、消毒を行なったのか、医師に見せたのか、などなど。
傷ができた経緯も時間もその後の応急処置もわからないことには、その後どんな悪化の仕方をするか、どんな感染を起こす危険があるかがわかりません。
大切なのは事後処置 過去を知り未来に繋げる
原因や経緯がわかることで、今後気をつけること、処置の仕方が決まってきます。
のみならず、ヒヤリハットとして、同じシチュエーションで、また起こるかもしれないとみんなで気をつける材料にもなります。
ですが、稀に、本当にごく稀に、事故を軽く見せたい支援者の責任を軽くしたいと思うバイアスが働くのか、適切な報告と処置がなされないことがあります。
どんなに取り繕っても見ればわかるほどに大きな傷なのに、その後の処置がお粗末で、受診もしてくれなければ冷やしただけ、すぐ親に連絡さえしてくださらなかった、なんてことも過去にはありました。
普段は、支援者さんやお相手の障害者さんに責任をとって欲しいなどとは思わない我々も、隠されたり言い訳だけされると腹が立ちます。
あなたの大切な家族がこんな目にあったらあなたは黙っていられますか?!と問い詰めたくなってしまうのです。
そんな様々な記憶を具体的な傷とともに備忘録として残したくて綴っております。
以下、生々しい傷やあざの画像が出てきますので、あえて有料記事にしています。(もちろん、載せてはいけないほどのグロテスクなものではないのですが、怪我、あざ、血で気分が悪くなる方もいらっしゃるのでご自身の責任でご覧ください🙇♀️)
怪我の具体例
・手形くっきりの内出血痕
・顔に出来たひっかき傷
・剥がれかけた(剥いでしまった)爪
・弁慶の泣き所の青あざ
・肘と掌の大きな擦過傷(アスファルトで転倒し、ずる剥け)
・掻き壊し感染して広がった傷(とびひ?)
・施設内で他の利用者にかまれたリンゴ大の大きな噛み傷(全治2か月以上)
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