緊急事態宣言下の舞台上演・休演に思うこと
6/5、27回目の結婚記念日に夫婦二人でミュージカル【モーツァルト!】を観に行く予定でした。
4月の後半から始まった緊急事態宣言、しかもそのたびに変わる休業要請のあり方の変化に翻弄され、公演ができたりできなかったりしているこの公演。
東京は後半中止、札幌は全公演上演。
大阪の梅田芸術劇場は前半中止、後半も土日休演となり、結局行けなくなりました。残念です😢
上演できたりできなかったり、同じ緊急事態宣言下でもできる時があったりできない土地があったり。どこに線引きがあるのかも曖昧模糊。
そのたびに直前に振り回される劇場、演者と観客。
その必要性に意味が見出せれば致し方なしとも思えますが、こんなに線引きがグラグラでは心の中に納得のできないものが渦巻いちゃいます。
そして、チケット代だけはどんどん高騰していくんです(ダフ屋的な話ではなく定価です)。少し前はS席13000〜13500円だったのに、今やS席14500円。
業界が苦しいのだから仕方ない?本当にそうなの?
我々だってそれはわかっているからお支払いしたいとは思います。でも、支払う側もこの時代なのだから同じように苦しいのではないでしょうか?
そしてますます、舞台芸術は、高額をお支払いできるごく限られた人たちの娯楽でしかなくなっていくのかもしれませんね。
それでなくてもこういう娯楽は、半年〜数ヶ月前から予定して、チケットを買って握りしめ、その日を楽しみに予定をやりくりするものです。
それが毎回毎回数日前まで上演の有無そのものにドキドキし、予定の変更やドタキャンに落胆・辟易し、純粋に舞台を楽しめるまでの道のりが険しすぎます。
これまで何十年とチケットを買ってきた人たちのうち今回の翻弄に疲れてしまった人々は、おそらくコロナをきっかけに舞台観劇の世界から遠のいてしまうように思います。
その代わり、新しい世代の人々が上演を心待ちにしてどんなに高いチケットでも買ってくれれば業界としてはそれで良いのかな?
でも、そういうの、なんか寂しいな。これが健全な市場原理なのかな?と心が荒みます。
観客が自身の意思で【行かない】と判断する自由は残しつつ、業界への締め付けはそろそろ本気で考えてくださいませんか、政府・首長の方々。だってもはや、劇場側の対策の問題ではなくて、観客側のモラルの問題になってきているんですよ?感染対策は、できる人はどこにいてもできるし、するし、しない人は緊急事態宣言下でもしないんです。
希望が見えにくい世の中で、人の心を支えるものは笑顔だったり、こころの揺らぎ、豊かさ、お笑いや演芸、芸術に触れて得られる高揚だったりします。
まして生の舞台ともなれば、空気も息遣いも鼓動さえ伝わって来るようで、自分がその場にいる非日常に心癒され夢を見ることで、また笑顔の明日がなんとか巡って来るんです。
そんな大好きな世界が、コロナが終わった時にかなり歪んだ寂しい世界になっている気がしてならない、、、そんな今日この頃です。
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地域の保健室をしながらフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群の愛し娘とのキラキラ豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな感動などを綴っております。
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