青い鳥郵便葉書のあたたかな使い途
【青い鳥郵便葉書】というのをご存知ですか?
障害者手帳や療育手帳を所持する重度の障害者に、年に一度、20枚の葉書を配布してくださる郵便局の福祉サービスです。
青い鳥をデザインしたオリジナル封筒に通常はがき 20 枚が封入されています。
日本郵便のホームページには、
「青い鳥郵便葉書の無償配付」は、1976(昭和 51)年度に当時の厚生省が提唱していた「身体障害者福 祉強調運動」に合わせ、身体障がい者および知的障がい者の福祉に対する国民の理解と認識をさらに 深めることを目的として実施して以来、社会貢献のための取り組みの一つとして継続しています。
これを機会に、はがきのやり取りを楽しんでいただければ幸いです。
と、書かれています。
重度の障害者が果たして葉書を使うことが可能かどうかという疑問もおありでしょうが、昔ながらの郵便局のサービスは、実は今もとてもありがたいのだということをお話しします。
昔から障害者やその家族たちは、似た境遇の仲間を求め、【◯◯の会】なる自助の会(セルフヘルプグループ)を作って情報交換したり、想いを伝えあったり、悩みを分かち合ったり解決しあったりしてきました。
そしてそれは、マイノリティゆえ近所の方の中ではなかなか出会えず、地域を超え、時には国を超えて繋がってきたのです。
そのやりとりの多くは郵便で行われてきました。
インターネットが主流になり、今やzoomなどのオンラインも盛んになりましたが、それでも郵送による会報の送付などは、どこに住むどんな障害種別のどんな境遇の人にも間違いなく届く確かな情報ツールとして今も続いています。
そしてもう一つ、郵便には【書き損じ】の際などに新品と交換してくれるシステムがあります。(一定の手数料あり)
その交換の際には、葉書は葉書への交換でなくてもよく、自身が一番よく使う郵便ツールに交換すればよいのです。例えば、葉書を切手に、切手をレターパックライトやレターパックプラスに、という具合に。
障害者のセルフヘルプグループの中には、これらの青い鳥葉書を持ち寄って切手に換え郵送費の足しにしている会もあります。
私は、同じママ仲間への書簡だけでなく、いかなごを送ったり本を送ったりすることが多いのでレターパックに換えることもあります。
もちろん、障害者ご本人やご家族で筆まめな方が季節のお便りとして使ったり、絵手紙ふうにお使いになっている方もたくさんいらっしゃいます。
昔から変わらぬ福祉サービスは、時に時代錯誤だとか今の時代に合わないなんて言われてしまったりするのですが、この葉書無料配布サービスは、時を超え、場所を超え、マイノリティたちの豊かな通信手段として今も色褪せることなく有り難く使用されています。
とはいえ、今の郵便離れしている世代の方の中にはこのサービスをご存知ない方が増えているのも事実です。
身障者手帳1.2級、療育手帳に「A」または「1 度」もしくは「2 度」と書かれている方は無料配布の対象ですのでお近くの郵便局で是非申請してみてください。手帳を持っていけば代理の方でも申請できます。
時には電話やメールではなく【お便り】📮なんていう連絡手段も味があって豊かで素敵な通信になるのではないでしょうか😊
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地域の保健室をしながらフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群の愛し娘とのキラキラ豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな感動などを綴っております。
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