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29年 「ともに」
29年前の今日。
1995年1月17日午前5時46分。多くの命が失われた。
私が記憶している中で最も古く、最も身近で起きた大震災。
この日があったからできた制度があり、今に生かされている対策やノウハウもたくさんある。
この体験を語り継いで守れた命もある。
でも、この日失われた命も街も戻らない。
この地域には、今はごく平凡に暮らしているように見えても、この日に知り合いを亡くした心の痛みを持つ人はとても多い。
私はこの約1ヶ月後に母になった。
その子の歳を数えることは、私の中でこの日を風化させないための儀式でもある。
今年29歳になる子は、自ら平和のために祈る子に育ってくれた。
でも、今日、この日に息子さんを亡くされたお母さんへのインタビューを見た。
その方はこの日を、亡くなった子の歳を数えるようにして生きてこられた。
どれほど苦しい時の流れだったのだろうと想像すると胸が詰まる。
29年前のこの時にも多くの支援が入るまでにとても時間がかかったし、以降長い長い支援が必要となった。
このすぐ後に地下鉄サリン事件が起きたことで人々の記憶や気持ちが遠ざかる寂しい経験もした。
今年の元日に起こった能登半島地震のことも、2011年の東日本大震災のことも、2016年の熊本地震のことも、いつまでも思い続けると強く心に誓う。
時の流れが解決することも多いが、時の流れでは癒やされないものも、実はとても多い。
それゆえ長い寄り添いが必要だ。
今年の慰霊の灯が描き出した文字は【ともに】。
一度にたくさん何かを成す必要はない。
思いやりの気持ちを持ち続け、家族や友人たちと持ち寄ってともに歩んでいきたい。
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