
失業保険とハローワーク
突然ですが、
ハローワークのイメージってどうですか?
私は昔からなぜか、『暗そう』や『立ち寄りにくそう』など、本当に偏見でしかないですが、あまりプラスのイメージがありませんでした。
しかし、失業保険を受給するにあたり、人生で初めてハローワークに行った後、180度イメージが変わりました。
今回は、失業保険をこれから受給予定の方に一通りの流れと、おそらく壁にぶち当たるであろう求職活動について、お伝えします。
求人や職業訓練についても、実体験をもとにお話ししていきますね。
P1 . 失業保険
失業保険とは、雇用保険の被保険者が、定年・倒産・契約期間の満了等により離職し、失業中の生活を心配しないで新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるもの。
かみ砕いて言うと、仕事がなくなって次の就職まで収入が0円になるので、その期間少し援助しますよという制度です。
・受給資格
下記2つのどちらも当てはまる方に、受給資格が発生します。
・失業状態
→簡単に言えば、『仕事がしたいけど、仕事がない状態』
※病気やケガ、妊娠出産など、すぐに働けない時は例外です。
・離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上ある。
※特定受給資格者または特定理由離職者は、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上あるなら可
離職時の状況も人それぞれかと思います。自分から仕事を辞めた人、急に倒産で仕事を失った人、派遣切りされた人など、十人十色の理由があるはずです。
自分が失業保険を受け取れるか不安な方は、ぜひ一度ハローワークに行ってみることをオススメします。そもそも自分は受給対象者なのか、いくら受給になるのかを計算して丁寧に教えてもらえます。
・受給期間
最短90日~最長360日が受給期間です。ただ、受給資格と同様に受給期間にも、色んなパターンがあり人によって日数が異なるので、詳しくは下記をご参照ください。
また、雇用保険の受給期間は、原則として離職した日の翌日から1年間です。
例:1月1日に離職の場合
→翌日の1月2日〜翌年の1月1日までが受給期間です。
※その間に病気やケガ、妊娠や出産などの理由で30日以上働くことができなくなった時は、その日数だけ受給期間を延長することが可能です。(ただし、延長できる期間は最長で3年間)
なので、仮に上記の例の場合、12月1日に受給しようと思って手続き等済ませたとしても、翌年の1月1日までの約1か月分しか受給期間が残っていないということです。(ここ重要)
・金額
離職票に基づき計算されます。自分の計算では正確な金額を出すのが難しいので、気になった方はハローワークに行って計算してもらうのが早いです。
およその計算式は、(離職前6か月の給与の総支給額の合計÷180)×給付率です。なお給付率は、離職時の年齢や賃金により、45%~80%になります。
私も最初気になったので自分で計算した後、職員さんに計算してもらいましたが、全然金額が違いました^^;
次の就職まで、ある一定の額が受給できるのは本当に助かりますし、焦らず自分に合う求人を探せたのは、就職活動において大変貴重でした。
P2 . ハローワーク
初めて知ったのですが、ハローワークの職員の方は国家公務員です。だから何?という話なのですが、行く前はなんだか勝手に怖そうなイメージがあったのに、実際に行ってみてお話すると大変丁寧で驚きました。
来所している方も、色んな年齢層の方がいて若い方も多かったです。冒頭の話ですが、私の中のハローワークのイメージはガラリと変わりました。
ざっくり施設の中の様子は、こんな感じです。
(いらすとやさん、ありがとうございます!)

・手続き
さて、受給手続きに必要なものはコチラ↓
離職票、マイナンバーカード、本人名義の通帳またはキャッシュカード
詳しくは、下記のQ4に記載があるので各自でご確認くださいね。(マイナンバーカードがあれば大変便利です。)
利用できる通帳とキャッシュカードですが、下記から確認しましょう。ネット銀行も一部対応しています。
なお、ハローワークの開庁時間は平日の8:30~17:15です。(祝日と年始年末は閉庁)最初の手続きは時間がかかるので、できるだけ時間に余裕を持って行きましょう。
・待機期間
本当に無知で行って知らなかったのですが、受給にあたり待機期間というのがあります。
受給決定日(手続きをした日)から7日間、何もしないで待つ期間が発生します。この待機期間が終われば、翌日から支給対象の日となり、基本手当が支払われます。
下記2つのどちらかに当てはまる方は、
さらに2か月(もしくは3か月)の給付制限があります。
・正当な理由がなく自己都合で退職した
・自己の責任による重大な理由で解雇された
上記の給付制限期間がある場合でも、最初の認定日には必ず来所する必要があります。ここで認定を受けないと、7日間の待機が経過したことにならないからです。十分注意しましょう。
・雇用保険受給者初回説明会
必ず出席が必要です。当日は、雇用保険受給資格者のしおりとマイナンバーカード、筆記用具を持参しましょう。この日に、初回の失業認定日が分かります。

この会に限ったことではないですが、開始10分ほど前に到着すると前の2列しか空席がなかったです^^;(だいたい後ろから埋まっていきますよね)
P3 . 認定日
・何回行くの?
受給期間によって異なります。基本的に4週間に1回のペースです。残りの認定日の確認をしたい時は職員の方にご質問すると、あと何回か計算していただけます。
初回の認定日は、雇用保険受給者初回説明会に参加するだけでOKです。次回の認定日からは、求職活動を2回以上する必要があります。
受給手続き時にマイナンバーカードを提示した方は、認定日に毎回必ずマイナンバーカードを持参しましょう。
認定日は、指定された時間帯にハローワークへ行き、雇用保険受給資格者証と失業認定申告書(事前に求職活動状況を記入)を提出する必要があります。
・時間はいつ?
一番最初の認定日は、何時でもOKとの説明を受けたので、雇用保険受給資格者証に記入されていた時間とは全く違う時間に行きました。
諸々の確認が終わったら最後に、次回の認定日の来所時間帯を指定されます。職員さんに理由を聞くと、『混雑緩和の為に、時間帯を決めている』とのことでした。
ある認定日の来所時間が午後でしたが、どうしても用事があり午前に来所した時がありました。認定手続きは特に問題なかったです。
また、例えば月曜日が認定日で、次の認定日が祝日の月曜日の場合、前の週の金曜日に繰り上げられます。なので、金曜日には①元々金曜日の認定の方と②月曜日だったけど繰り上げで来た認定の方で、とても混雑します。
・変更は可能?
認定日変更は、出来ないと思っておくのが良いです。もちろん、何か特別な事情がある場合は変更が出来ると思いますが、極力そうなることがないように努めましょう。
P4 . 求職活動
失業手当を受給するためには、客観的に確認できる仕事探しの実績が必要です。これを求職活動実績と言います。
実績として認められる活動は、主に下記の5項目です。
①求人への応募
②ハローワーク等が行う職業相談、職業紹介、各種講習の受講など
③許可・届出のある民間事業者が行う職業相談、職業紹介、各種セミナーの受講など
④公的機関が行う職業相談、各種セミナー、個別相談が出来る企業説明会等の参加など
⑤再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験の受験など
ここがみなさんの乗り越えなければならない壁となります。
最初は何をしたら良いか分からない状態かと思いますが、基本的に初回認定日以降は2回以上しなければならないので、工夫が必要です。
筆者が具体的にどんな活動をしたのかは、有料記事をご購入していただいた方にお伝えしていますので、ぜひスーパーで100円のお菓子を買う感覚でご購入していただけたら嬉しいです。(会員登録不要のゲスト購入が可能です!!)
P5 . みんなの疑問
・どこのハローワークでも良い?
諸事情により、住民票と異なる都道府県のハローワークに行きましたが、問題なく受給できました。その代わり、そこに住んでいることが証明できる書類を出して確認がありました。
何か事情がある方は、一旦電話で聞いてみると、来所の手間が省けて良さそうです。
・求人は、どんな感じ?
正直、今までハローワークの求人を見たことがなかったのですが、こんなに充実しているのかと驚きました。応募前の職場見学が可能の企業もあり、とても良かったです。
求人検索の保存もできますし、毎日新たな求人が追加されていきます。加入する保険は何か、就業場所の人数(女性とパートが何人か)、採用人数と募集理由なども記載されているので、ある程度全体像が掴めました。
自分が気になる求人があったので、その日の内に応募したら、他にも数名応募があったとのことで驚きました。
結局、その求人の掲載期間はあっという間に終わり、翌日には求人一覧から消えていました。(レアケースかもしれませんが…)
紹介期限日に余裕があっても、いきなり変わる時があります。
例えば、最初見た時に紹介期限日が12月31日だったのに、違う日に見たらその当日に変更されている時がありました。これは、”もう締め切ったから、応募できない”という可能性が高いです。
応募する時は、履歴書などの書類の準備と郵送(持参可能のところも有)に時間がかかるため、気になった求人が出たらすぐに行動することが大切です。
また、求人票に書いてあることに質問があった時、求人票に記載の担当者に直接電話して聞くのは良くないです。一手間かかりますが、ハローワークの職員さんを通じて質問するようにしましょう。
・職業訓練とは?
基本0円で受けれる訓練という名の専門学校や教室みたいなレッスンです。もちろん教材や材料費などは負担の所が多いですが、格安で受けれます。
多種多様な訓練が設けられていて、Web関連やCAD、事務系も簿記や医療事務、介護や建築など豊富でした。
職業訓練の説明会やセミナーも実施されていました。その参加でも求職活動として参加証がもらえました。
職業訓練に参加したい時は、書類の準備や郵送に時間がかかるため、早めに申し込むのが良いです。
締切日は、書類が職業訓練施設に届く日の期日であり、申込希望をハローワークに伝えれる最終日ではありません。
・求職活動のコツ
受給が決まったら、次回の認定日までに求職活動をする必要があります。私も最初は何をしたら良いか分からず、色々調べたりしました。
毎回職員さんに相談してハンコをもらうのもアリかと思いますが、ここではそれ以外の3つの求職活動を紹介します。さらに、ハローワークでの相談内容も記載していますので、悩んでいる方は参考にしてみてくださいね!
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