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花を丁寧に生ける母との時間
初めてのnote投稿。
ドキドキする!!
お盆だからお仏壇にお花を生けたい、 と母。
93歳の母はホームにいる。
お花を持っていくと、「あらあら、お花さん、おしくらまんじゅうで大変。暑かったでしょう。」と、母は花束に一声かける。確かに暑い日だった。
キッチンでボールに水を入れ、氷を入れ、一本一本丁寧に水切りしていく。「ほら、気持ち良さそう、のどが乾いていたものねえ」と。
冷たい水の中で茎を切ると、スッと水が入っていき、お花が一層長生きするらしい。
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次に一本づつ長さを調節しながら丁寧に花瓶に生けていく。葉っぱが多すぎる白菊には、「毛むくじゃらならぬ、葉むくじゃらね。」と言いながら自分で笑う。「これじゃあお花に栄養が行かないもの」と、チョキチョキと葉っぱを間引いていく。
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お仏壇用の小さな花瓶にも彩りを考え、赤い花と、白い花を選び、短めに切って生けていく。
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日が経ち、お花に元気がなくなってくると、またまたボールに水を入れ、氷を入れ、一本一本丁寧に水切りしていく。
母は視力が落ちて、お花の枯れ具合が見えにくくなっている。そんな時、私も母の目となって、少しお手伝いができる。おそらく歳を取ったからではなく、母は昔から一つ一つのことに丁寧に向き合って生きてきたんだと思う。
4月から朝ドラ「虎に翼」を母と見ることを習慣にしている。母は主人公・寅子より13年後に生まれた。寅子と同じ戦前、戦中、戦後を生きてきた母はそんな時代のことも懐かしそうにポツン、ポツンと話してくれる。そんなことも綴りたく、やっとnoteを始めた。さっ、ゆるりゆるりスタートだ。