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心の奥に眠っていた夢を思い出した話

こんにちは!夢カメラです。

今から約8年前、上の子が物心ついた3歳誕生日前。
転職したばかりで毎日仕事が遅くなって、寝る前の子と会えない日々が続きました。

ぼくは子と過ごす時間が大切なので、
それはもう歯がゆい思いをしていました。

子育てのゴールデンタイム、何かコミュニケーションをとれる方法は無いか
とすごく考えました。
手紙はまだ読めないし・・・

そんなある日気付いたのが、子が好きだった「ぬり絵」でした。
そうだ、「お父さん手作りのぬり絵」を作ろう!

絵は、好きで結構自信があったので、
カーズなどのキャラクターをググってはぬり絵を作り、
朝、会社に行く前、起きてくる子に
「これ宿題ね、夜お父さん見るからやっておいてね!」
と渡します。
「うわあ(*^-^*)ありがとう、うんやるよ!」
と言ってくれます。
帰ってくると、力強く色を塗られた紙がちゃんと置かれていました。

いつも採点(コメント付)して、また新しいぬり絵を作る。
それをしばらく続けました。

現在、そろそろ11才になるけれど、今でも覚えてると言ってくれます。

そして子が3才になった時、ぼくは突然、毎年の子の誕生日に絵を描いていこうと決めました。
無事育ってくれてありがとう、そしておめでとう
の気持ちを込めて絵を描くのです。

<写真はジュウオウジャー切り絵。5年前、下の子2歳誕生日の時>

誕生日の絵は、仕事でどんな遅くなっても、楽しみにしてくれる
子どものために制作しました。ある年には切り絵にしたり、またある年は鉛筆画にしたり。
好きな事って不思議で、仕事で遅くなって夜中になって描いていても、
アドレナリンが出ていて疲れないんですよね。
(アドレナリンを使い果たし、会社で少し抜け殻になりますけど。)


リクエストされた絵を、出来る限りそっくりに描きたい!という、良く分からない熱い情熱が、なぜか湧き上がるのです。

<写真は2年前、上の子9歳の時の色鉛筆画。塗りが荒いですが…>

どうしてこんなに楽しいのだろう?

懐かしい匂いと風を感じた雨の日に、なんとなく思い出します。

そうだ、あの頃の気持ちに似てる

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少しずつ絵が好きになっていった幼少時代

小さい頃のぼくは、小児ぜんそくで身体が弱く、激しい運動は出来ませんでした。
運動以外も、体調が続かず、色々と出来なかったように思います。

幼稚園にあがると、唄ったり、絵を描いたり、お面を作ったりと
色々教わってしますけど、どれもイマイチ出来なくて。

その中で、なぜか絵を上手く描けないのが猛烈に悔しくて、母に描き方を
教えて!と言ったように思います。
前世でなにかあったのでしょうか?

母に上手に描けるコツや塗り方のコツを教わって、少し上達しました。
そして先生に褒められて、初めて人並みに出来ることが嬉しかった。

小学校時代、マンガの模写にハマる。

小学校時代、相変わらず小児ぜんそくは治りません。
幼稚園時代と違い、パッと見は健康体なので、体育はみんなと条件が一緒で
本当につらく、嫌いでした。
スポーツでは、ゴルフのように実力によってハンディキャップがあるのに、体育はないのかと。(そんな話は当時知らないですけど、体育の成績が悪いのが今でも悔しくて!)

では、勉強では差を見せたか?
いえいえ。勉強なんて、そんなそんな。
ほとんど記憶も記録もありません。つまらなくて、つまらなくて。
(後で書きますが、理科だけは好きでした。)

読書も、自分の好きな本は読めますが、国語の教科書・課題の本での読書感想文なんて、原稿用紙一枚書くのも大変!そんな小学生でした。

でも、やっぱり絵は好きでよく描いていました
小学生くらいになると、マンガを読み始めますね。
当時の好きな事は、マンガをそっくりに描くことでした。
ドラゴンボール、藤子不二雄作品、北斗の拳、珍遊記、オヨネコぶーにゃん、あと懐かしいハイスクール奇面組!などでした。

友だちにパーマンや、およねこぶーにゃんの絵を褒められたのが嬉しくって、お小遣いで「週刊少年ジャンプ」を買って、難しい絵でも見ないでも描けるように!と北斗の拳のケンシロウなど、好きなマンガの描写をとにかく繰り返し練習したのです。北斗の拳好きだったなぁ…(#^^#)

特撮も好きでした。買ってもらったウルトラマンの本をずっと大切に読んでました。現在、ウルトラマンシリーズは続いているので、❝子と興奮を共有できる点❞は非常にいきています。

そして、ウルトラシリーズ好きからの宇宙好きという理由で、「理科」だけは好きな教科となり得意でした。(宇宙好きといえば、ガンダムも好きで一時は部屋の一角がガンプラだらけでした。)
新学期に新しい教科書が届くと、どんどんと読みふけりました。家でも、理科の授業後のノートを復習し、キレイに書き直して勉強していました。
(理系に進まなかったのが悔やまれます)

中学時代、外国モノのアニメにハマる

中学入学直前。
ぼくは引っ越しをしました。
親が家を建てたのです。

引越し先は同じ市内だったのですが、学区が変わるため
ほとんど知らない人ばかりの中学に入学することになりました

いじめられないためには、勉強か運動か、どちらかはやらなければならん!と小学校までの経験則からなのか、なぜか二択で考えて、勉強を選びます。運動はやはりまだ、苦手でしたので…。

ただ、身体は成長とともにぜんそくが軽くなっていました。ちょっと背伸びしてバスケ部に入ります。(ただレイアップシュートを格好良く出来るようになりたいからという理由で。)
こんなに走るスポーツだとは知りませんで、万年補欠で、かなり苦労しましたが、少し長距離の苦手意識が薄らいだように思います。

そんなこんなで何とか平和に過ごし、友達も出来ました。
その新しく出来た友達の中で、絵を描くのが好きなMくんと仲良くなり、休み時間に絵を描くようになりました。そして、家でも自由帳に絵を描いては、Ⅿくんに見せたくて持っていきました。

そんな日々が続いたある日のこと、ぼくは家でダラダラと過ごしていました。リモコンを片手にチャンネルを変えてテレビを観ていて、運命の出会いをします。
『バックスバニーのぶっちぎりステージ』というアニメの中の❝ロードランナーとワイリーコヨーテ”の話に目も心も奪われたのです
このアニメの話を簡単に説明すると、
「ロードランナーという物凄く足の速い鳥を、コヨーテが捕らえて食べようとするが速すぎて捕れない。なので色々なトラップを作るが、簡単に破られて最後は自分が仕掛けた罠にハマる」です。
単純だけどクスっと笑えて、これ面白い!マンガで描いてみたい!!と思い立ちます。

引用:Looney Tunes | Beep Beep! | Classic Cartoon Compilation | WB Kids

ぼくは、この話をオマージュした新キャラでマンガを描き始め、Ⅿくんに見せるようになりました。
そのマンガが、ある日クラスの友達の目に留まり、徐々に人気を博し、クラスの中で回し読みをされるようになります。
今風に言うならば、クラスの中でバズったのです。

そうなったら毎日、クラスメートを楽しませる!ために、部活と宿題と予習を終えたら、マンガを描いてという忙しい日々になりました。
どんどん面白い脚本が浮かんでくるので、みんなの笑う顔を想像してニヤニヤしながらマンガを描いていました。(怪しかったと思います)

疲れていても眠くても描いていて、親がそろそろ寝なさいと何度も言いに来るくらい夢中でした。自由帳は、何冊分描いたのか覚えていないくらいです。

クラスメートから、「将来マンガ家になったら、サインちょうだいよね!」とか「このマンガはすごい!絶対才能あるよ!」と言われたりして、気持ちも高まります。
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そして、ぼくはついに熱い思いが頂点に達して、両親に相談します。
「絵を描くことを仕事に、マンガ家になりたい!どうしたらいい?」

しかし、両親の反応は期待したものとは違いました。親戚の画家さんの話をして、収入が不安定で大変だよと言われました。

今だったら、インターネットで調べられるので、服のデザインやグラフィックデザイン、広告関係など、表現の世界は多岐にわたって仕事があるってことは分かります。

でも当時は、絵や表現の仕事は画家かマンガ家くらいしかないと思っていたので、「これで食べていけないなら、じゃあ他の道にするしかないか」と考えました。(あきらめが早かった…)

ただ、このことが悔いとして残っていたのかもしれません
先生に相談しても良かったし、誰か表現を仕事として生活している人の話を聞けば良かったなぁと。

おうち時間が増えて

去年の自粛期間があって、退職もしました。
家族も自分もぜんそくがあり、子どもは元々小さな風邪や花粉症の初期症状でも呼吸苦になるくらいでしたので、なかなか再就職にも打って出ることが出来ない日々が続いています。同じように悩んでいらっしゃる方も、たくさんいらっしゃると思います。

そんな沈みがちな日々でも、家族と居られるのは、長年ぼくが望んだことだし、おうち時間が増えたおかげだなぁと、悪いことばかりではないかなと思っています。(ご不幸があった方、お気を悪くされましたらすみません。他意はありません。)

うちの子ども達は、絵を描くのが大好きです。
しかも、その絵がすごく創造的で楽しい絵だったり、なかなか上手いことに気付きました。
もしかしたら、ぼくがやってきた「手作りぬり絵」や「誕生日の絵」が子たちのワクワクと潜在能力を引き出したのかもしれません。(照れ(〃´∪`〃)ゞ)

そして、子育てでも絵に助けられたけれど、子ども達のおかげで、あの日の夢、あの時のワクワクを思い出させてもらいました。

これからは、自分の絵に足りないものを身に着けつつ、練習して、頭に想像している世界を描いて、ちょこちょこ作品をこのnoteで発信出来たらなぁと思っています。(noteって素晴らしいですよね。)

人生の忘れ物を取りに行く。
今度は諦めずに、チャレンジしたいと思っています。
応援よろしくお願いします。

それではまた!

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<今年、下の子の誕生日に描いた絵で色鉛筆画です。>

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