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つづき 岡本歌織さんのこと、ユア•プレゼントのこと
青山さんの作品は、装丁にも色んな工夫がされており大変面白く、青山さんの作品に出会ってから、表紙や、カバーを外した中のデザインをじっくり見るようになりました。私の中では、青山さんがブックデザイナーの方にスポットライトを当てた感じがします。
ブックデザイナーの岡本香織さんについては、失礼ながら、これまで全く知らず、今回、ネットで初めて拝見させて頂きました。岡本さんは、売れっ子のブックデザイナーさんというだけでなく、落語家でもある(10年前の記事なので今はされていないかも知れません)とのこと。だからこそ、引き出しが多く、人の心を掴む楽しいデザインをされるのだなと、勝手に納得していました。
赤と青とエスキースの表紙は、U-kuさんの絵を写真に撮ったもので、私としてはとても斬新に感じられました。
マイ•プレゼントとユア•プレゼントに
ついてはU-kuさんの綺麗な絵の上に金色の文字で、大変おしゃれで、プレゼントしたくなる本だと思いました。
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また、特にマイ•プレゼントからユア•プレゼントに進むに連れて、本文に則して、文字の配列が四角で廻りながら中に入って行ったり、新体操の紐のように波打ってたり、字の塊が葉っぱの形になったり、内容をより一層際立たせて読者を飽きさせない工夫が散りばめられています。
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このユア•プレゼントも、赤と青とエスキースやマイ•プレゼントと密接にリンクしており、ブーやレイの思い、レイの手紙に対するブーの返信、更に青山さんやU-kuさんの思いと思われる文章等、この本だけ読んでも胸に来るものがありますが、上記2作と合わせて読むと、より分かりやすく深みを感じられると思います。
ちなみに、この本の中で私が印象に残ったのは以下の文章です。
体が言うことをきかないって、間違っていた。私が体の言うことをきいていなかったんだ。
始まりも終わりもなく終わりも始まりもなく。私たちに与えられた、くるくるとまわるこのまんまるな世界はまるで毛糸玉のよう。
すっごい幸せより、ちょっぴり幸せぐらいがいい。
嫌なことを繰り返し思い出してしまうのは、それが危険だと脳が感知し続けていて、逃げなくてはと警告しているのだろう。無害だと教えてあげないと終わらない。
ふたりの自分の引っ張り合いに、ようやく決着がついたのは、"永遠"と"一瞬"が同じことだと気づいたから
あなたの隣の芝生の隣の芝生は間違いなくあなたなのに。
最後まで読んで下さり、有難うございました!!