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「海底のスピカ」

数か月前に乾ルカさんの本を読んで感じたこと

「私って海がすきなんだなぁ」って


自分が勤務している会社の価値観の違いと、
一緒にはたらく人のPassion、生き方、
私が求める像に対しての現実とのギャップが自分の中で大きくなっていって頭の中でループし思い悩む日々を送っていた

つい最近までやっぱり楽しい!最高!
だなんてネガティブな感情を一切抱かなかったのに、急にネガティブな感情が私のこころを占めた

転職したほうが良いのかなぁ、、、
やっぱり自分と同じ生き方や考えを持っている人に出会うためには海外にいくとか環境をガラッと変えるしかないのかなぁ、、、

そう考えていたら、いつの間にかもう一週間が過ぎようとしている

海外を視野に入れている理由は、人生の転機ともいえるオーストラリア留学給料の良さだけでなく人の明るさだったり、細かいことに気にせずなんでもOKと言ってくれるような性格を持っていたり、すべてがわたしを魅了した
(もちろんキレイな事ばかりじゃないけれど)

そんなオーストラリア留学を振り返って思い出す

オーストラリアはどこ行ってもキレイなだだっ広いビーチがあって、だたそれを眺めているだけで心が救われていくあの感じ

初めての海外で、何もかもが目新しくて楽しい反面、自分の英語力だったり、コミュニティの中にうまく溶け込めない自分がいたりで思い悩むことも少なくなかった

そんな私を元気づけてくれたのは、いつだってキレイな直線を描いた水平線があったからだと思っている


普段ミステリーしか読まない私だが、妹がオススメしてくれたので乾ルカさんの「海底のスピカ」を読むことにした

私にしては超珍しい小説の開拓だった

主人公の美令はよく放課後に自転車で海を見に行くシーンがあって、海の魅力を知る主人公との出会いは私をつよく引き付けた

私は今、ひとりで島暮らしをしている
毎日のように海を眺めながら勤務している

忙しくても、ふとした時に窓からみえる、太陽のひかりが反射してキラキラ輝いている海を見ると私の中から悩みを取り除いてくれるような救世主みたいな存在

きっと美令にもそんな感覚があったんじゃないかなぁ

留学してた時、帰国してもオーストラリアみたいなビーチがあって気軽に散歩できれば理想過ぎるけど、せめて海が眺められるようなところで生活でいたらなぁと思っていた

思い返せば、今、それが叶っている

給料に見合わない仕事量だろうが、好きな仕事で私にあっているし、自分が望む理想像とは少しはなれた人たちでも、自分にはない穏やかさと優しさを持っているし、会社や今の環境に多少不満はあっても完璧なものなんてない

海底にいるわたしを救いあげてくれる海はきっとわたしにとって欠かせない存在なんだと思う

海とともに暮らす生活をこれからも送りたい


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