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日本一決定戦に持ち込んだ4cギャラクシールドの話

もう8月!!!!!?????

クロニクルも殿堂発表も来てしまうので慌てて書きました。

というわけで1ヶ月以上経ってしまい今更感がすごいんですが、これの解説をします。



このデッキは何?

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俗に「銀河籠城」と呼ばれるデッキで、ギャラクシールドの耐久ギミックと青緑のリソース基盤によって圧倒的な防御力を実現しています。
仮想敵のJO退化と赤単には構造上有利がついており、今回は黒を足してドラグナーにも勝てるように仕上げました。

参考にしたのはオリジナル環境で試練ループしていた型ではなく、vault大会でたまに入賞していたほうです。
CS結果や動画で取り上げられることがないので知らない人が多いかも。

とんでもない研究量の調整記事が上がっており、関連noteを含めとても参考になりました。


なんで持ち込んだの?

もともと好きで回していたのもありますが、「環境に噛み合っていた」「大会ルールに噛み合っていた」というのが決め手です。

■環境について

当日の環境は JO退化 > 赤単 ≧ ドラグナー と予想しました。
しっかりとした環境分析というよりは、感覚的な読みです。

・運でなく実力で勝てるような山を選ぶはず (みんな強いので)
・格上とマッチングしても勝ちうる山を選ぶはず (みんな強いので)
・赤単に素通りされる山は選ばないはず (赤単は必ずいるので)
・ドラグナーと長期戦できない山は選ばないはず (ドラグナーは強いので)

これはJO退化やなあ…
赤単にも速度負けしてないし、キャンベロは最強だし、不利対面らしい不利対面がないじゃん。

いやいや他にも環境山あるだろ!と一瞬思いましたが、全人類平等3キル、キャンベロアルモモ包囲網、モルトバトガイダンテラブに対応できないと思ったので無視しました。ひどい環境だ。

でも上位3デッキは盾を殴ってくれるんだよな。
不利対面のダークネスも 5c も多分いないんだよな。
実は五分なんだけど初見なら JO にも負けないだろうな。
まさか籠城と当たるなんて誰も思ってないだろうな。

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「JOと赤単に4回勝てば予選抜け!」


■大会ルールについて

予選の形式は「アドバンス4回戦 + オリジナル3回戦」なので、前半のアドバンスを好成績で抜ける必要がありました。
当然慎重なデッキ選択を強いられ、ますます分布が上位3デッキに偏りそうですね。少なくとも 5cやダークネスに2回も当たることはないだろうと予想しました。

また、オリジナルは決勝トーナメントにも引き継がれるためBO3で勝つ前提でデッキを選ぶ必要がありますが、アドバンスは全て1本先取。つまり、初見殺しが通用します。

それから、時間切れの処理。
制限時間20分に加え、時間切れの場合は追加3ターンを行います
なんと耐久山にありがちな両敗のリスクが減ってました。いけるやん!


持ち込んだ経緯はこんな感じです。
蓋を開けたらドンピシャでワロタ。


立ちはだかる4cドラグナー

ところで、JO退化の圧倒的暴力を受け切るためには大量の受け札を採用する必要があり、どうしても能動的な動きが弱くなってしまいます。

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能動的に動けないデッキが 4cドラグナーと対面するとどうなるでしょう?

こちらが初動を引けず4ターン目にチームウェイブを救っている間に、メンデル栄光からグレンモルトが降臨し、ミラダンテとラフルルラブがあらゆる受けを封殺し、バトガイ銀河が生み出す無限の打点に押し潰されてしまいます。

調整中はボロ負け。
運よくジョー星を早期に引けた回と、星樹の使い過ぎでうっかり禁断解放した回くらいしか勝てませんでした。


ん? うっかり禁断解放?

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その声は……アナシャコさん…!?

ほとんどのドラグナーは禁断+星樹の採用に疑いを持っていません。
黒マナのおかげでデドダムという最強の基盤も手に入れました。
第一、籠城からテック団が飛んでくるなんて、誰も想定していないでしょう。

試しに回してみると五分五分。
ドラグナー側の要求値を考えるとそこそこ見込みがあります。

決まってしまった。


なんで50枚??

ここに関しては本当に根拠がなく、完全に感覚値です。
目コピした45枚のリストに対ドラグナー用の黒を入れたら溢れちゃったので50枚になりました。

一応、ミスティ採用の山を何度か回したことはあり、そのなかで手に馴染んだというか、ちゃんと回ると感じたのが50枚山だったんですよね…
景気よく山を掘ってもLOしない、ほどよく目当てのカードを引けるラインが50枚でした。

言語化、難しい…



ジウォッチってなんだよ

VANや完全不明と比べると「1コスト軽い」というのが一番の強みです。

仮想敵のJOには着地がそのまま勝利に繋がります。
ガイアッシュ込みでジウォッチ召喚には6マナ必要ですが、これは2回のマナ加速を挟めば4ターン目に到達可能で、先手なら十分見込めるラインです。

さすがにドラグナー対面はVANのほうが強いんですが、ドキンダム討伐までの時間は十分稼げそうなのでジウォッチでOKという魂胆です。

あとはテキスト通りですが
・バウンス効果で負けない盤面を作れる
・自軍バウンスでリソースを伸ばせる
・一部トリガーを無効化できるので盾を殴っても裏目が少ない
という点を評価しています。


採用カードの話


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《フェアリー・Re:ライフ》×4
《地龍神の魔陣》×4
《天災 デドダム》×4

初動。デッキが50枚ということもあり最大枚数。
6マナまで伸ばせるかどうかが勝負の分かれ目です。


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《護天!銀河MAX》×4
《「光魔の鎧」》×4

《「絶対の楯騎士」》×4

耐久パッケージ。JO対面で絶対に踏ませたいので最大枚数。
1枚でも踏ませればもりもり繋がります。


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《「雷光の聖騎士」》×2

ギャラクシールドの耐久力を支えるカードですが、そのまま使っても手札消費が激しく息切れしてしまいます。
どうしても攻撃を受けられない時の最終手段として考えていたので、他の受け札に枠を譲って2枚だけ。


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《流星のガイアッシュ・カイザー》×4
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》×3

コンセプト。ちゃんと出るジウォッチはちゃんと強いです。
ガイアッシュは必ず出したいので最大枚数。ガイアッシュ着地後、6マナ溜まったあたりで1枚引ければよいのでジウォッチは3枚。

警戒されないように、なるべくマナに置かず隠すようにしましょう。
もうバレてるけど。


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《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》×3

JO退化やドラグナーの動きを抑制することができ、これ一枚で受けの要求値がかなり下がります。
1ドローのおまけ付きで50枚デッキの圧縮にもなります。えらすぎる。

えらいんだけど、1枚置ければ十分なのと色が弱いのを加味して3枚。
耐久中の光魔やガイアッシュが引っかかるので、受け方は少しだけ注意が必要です。


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《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》×3

リソースおばけ。6マナで撃つのが一番強いです。
長らく4枚で回してたけど、盾から捲れて殺意が芽生えたので3枚。


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《テック団の波壊Go!》×3
《ヴィオラの黒像》×3
《唸る鉄腕 ギリガザミ》×2

裏コンセプト。ドキンダム討伐セットです。
手撃ちでも強いのでテック団とヴィオラは3枚ずつ。

ドラグナー対面、テック団は撃てる時に必ず撃ちます。
ヴィオラもギリガザミもケアできません、気合で踏ませましょう。

野生のギリガザミがSSTで捲れた時は、SST効果テック団→バウンス効果の順で処理するとドキンダムを即死させられます。


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《インフェル星樹》×2

ドラグナー側、ラフルルラブを何度も何度も使いまわしてテック団を止めてきます。あまりに腹が立ったので封印剥がし要員を追加で連れてきました。

対ドラグナー専用機かと思いきや、GSのおかげでJO対面でも腐りません。
自分のパルテノンやヴィオラを食べてリソースを伸ばしたり、禁断英雄の下敷きを引っこ抜いて禁断解放を先延ばしできたりもします。


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《希望のジョー星》×1

赤単・ドラグナーが機能不全に陥ります。
とはいえインフェル星樹に飛ばされてしまうので、【聞け】を抱えて再展開できるようにしておきましょう。


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《蒼き覚醒 ドギラゴンX》 ×4

お守りです。

ガイアッシュから革命チェンジする機会はなきにしもあらず。たまにアルモモを殴り返したり、たまに光魔をスレイヤーにしたりします。

レッドゾーンバスターの面は使ったことないです。
雷光から侵略できるけど、そんな状況あるのかな。


不採用カードの話

《お清めシャラップ》+《神の試練》
赤単・JO対面で役に立ちません。
シャラップが刺さる山は絶滅していますし、こちらは50枚なのでLOしません。

《水上第九院 シャコガイル》
山が50枚もあります。
シャコでなければ勝てない、という対面は特にありません。

《凄惨なる牙 パラノーマル》
JOは止まりません。赤単には無くても勝てます。
デスマーチもダイパ殺デーも使われてません。

《ドンドン水撒くナウ》
JO対面で役に立ちません。

《深海の伝道師 アトランティス》
JO対面で役に立ちません。
ドラグナーには容易にケアされます。
バルカディアNEXもゲンムエンペラーもいません。

《怒流牙 サイゾウミスト》
《斬隠オロチ》
JO対面で7マナ溜まっていたらもう勝ってます。
50枚山なのでLOしません。

《斬隠蒼頭龍バイケン》+《怒流牙 佐助の超人》
ダークネスもバルカディアNEXも環境にいません。

《ロスト・Re:ソウル》
赤単・JO対面で役に立ちません。
ドラグナー対面ではラフルルラブに止められているか、盤面を広げられているかのどちらかなので、撃つタイミングがありません。

《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》
50枚山はLOしないので、より質の良い受け札に枠を譲りました。

《罪罰執行 ジョ喰ンマ》
ミラダンテに止められるのでドキンダムを倒せません。


プレイングの話

JOを倒すために
初手から耐久を見据えたハンドキープを徹底します。
護天と光魔を可能な限り抱えつつ、4~5マナくらいまで伸ばせればOKです。
ガイアッシュは必ずキープします。ガイアッシュを埋めてまでブーストする必要はありません。

護天と光魔はなるべく小出しにして耐久します。盾の枚数ではなく手数で受けるようにしましょう。

一度ジウォッチで盤面を返してしまえばボルバルモモキングに倒される心配はありません。
そのまま殴り切りを視野に入れつつ、禁断英雄の解放に備えて2枚目のジウォッチを探しておけば盤石です。

■赤単を倒すために
考えることはJO対面とだいたい同じで、初手から耐久用のカードをハンドに集めていきます。マナブーストも最低限でOK。

楯騎士やガイアッシュが着地すれば大体勝てます。

■ドラグナーを倒すために
まずはガイアッシュの着地を目指します。耐久系のカードは楯騎士を1枚抱えておけば十分です。

地龍神やデドダムや【聞け】で山を掘り、ジョー星とテック団を探します。見つけたら試合がもつれないうちに使いましょう。
【聞け】で拾いたいカードはマナに、ヴィオラで蘇生したいカードは墓地に置くようにして長期戦に備えます。
いつラフルルラブが飛んできてもいいように、呪文に頼らない動きをハンドに用意してターンを返すよう意識します。

ジウォッチを囮にしてうまくターンを稼ぎましょう。

■試合に勝つために
シャコや試練を採用していないので、最終的には殴って勝つ必要があります。盤面ゼロの状態から勝つことはできませんが、相手の攻撃によって少しずつ打点が増えていきます。

耐久の過程で出てくる光魔や楯騎士、ついでに出てくるガイアッシュなど、相手の攻撃を利用して「いつの間にか勝ってる」状態を目指します。


CSに持ち込むなら

全国大会とCSではデッキ分布もルールも大きく異なるので、正直おすすめはできません。

特に時間切れ負けが怖いので「ジウォッチで頑張って殴る」ではなく「ジウォッチで時間を稼いで本命のフィニッシャーを叩きつける」というプランを組むのがいいんじゃないでしょうか。

翌週のCSに持ち込んだ時はジウォッチを1枚だけVANに差し替えてました。
星樹の枠も少し微妙な気がするので、パルテノンの4枚目とテック団の4枚目に差し替えたほうがよいかもしれません。別に試してないけど。



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というわけでギャラクシールドの解説でした。
はじめての全国大会、いい思い出になりましたね。楽しかったです。


あと、こういう記事はさっさと書けるようにならないとな…


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