ゼオスコントロール(実践編)
先日のGP8thにて使用したデッキ「黒単ゼオスコントロール」の解説記事になります。
デッキコンセプトおよび構築の経緯については、考案者でもあるスパゲさんの記事に詳細が載っていますので、まずはこちらをご覧ください。
本記事は実践編ということで、GP当日や調整において意識したプレイ等を簡単にまとめようと思います。
初めての執筆かつ長文を書くことに慣れていないため、見苦しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。
1.基本的なプレイ方針
どの対面に対しても
「相手の手札0枚、盤面は空、自分の盤面にはヘモグロとアゴクイ」
という状況を目指します。
どう考えても実現不可能ですが、それを可能にしたのがゼオス。
一度降臨してしまえば簡単に退かされないサイズ、何かしらの行動をするだけでアドを稼ぎ続ける最強のシステムクリーチャーです。
1:1交換を繰り返すだけで相手の盤面は崩壊し、追加のハンデスや除去札を引き込むことができます。手なりで除去を当てていけば、いずれ相手のリソースは枯渇します。
相手が思うように動けなくなったところを、アゴクイ+ヘモグロのコンボでリソースを与えないまま盾を削り、数ターンかけて殴りきるのが基本プランとなります。
2.各対面で意識するプレイ
対面毎の注意点を箇条書き形式で書いていきます。
2ブロックの代表的な対面のみ取り上げますが、「この対面について知りたい」という要望があれば追記します。
■vs赤白轟轟轟
・初撃を盾から返してムカデで蓋をするプランしか存在しない。ノートリ負けは割り切り。
・先手後手関係なくハンデスは積極的に撃つ。轟轟轟の着地は早まるが、盾から返す前提なので関係なし。(場に出るはずだった打点をあらかじめ消すイメージ)ハンドを減らしておけばマナが伸びずゴルドーザの着地も遅れる。
・パワー6500以上のムカデを立てるのが最初のゴール。最終的には9500以上に引き上げてメガゴーワン圏外まで逃がす。
・ムカデが立てられない場合は極力リリアングにマイナス除去を撃たないこと。盾からゴルドーザを拾われると押し切られる。
・ムカデを立てても盾がなければ轟轟轟→ひれ伏せ→マシンガントークで即死する。ブロッカーを2体立てるか、ゼオス×3+アゴクイを立ててケアすること。
・盾がない状態で仰ぎ見よを踏んだとしても、寝かされたクリーチャーをアゴクイで壊してゼオス効果を誘発させればケア可能 (ロッキーロックは知らん)
・上記をケアした状態ならヘモグロは不要。1点ずつ刻めば負けない。
・轟轟轟を殴り返せない場合は、攻撃できるウィニーよりも攻撃後の轟轟轟を優先的に処理する。軽量除去は豊富なので小粒は大抵なんとかなるが、轟轟轟に2回殴らせるとほぼ負け。
・相手のハンドが空でもSTゴーストタッチは撃つ(スパイナーSSTの最大値を上げる)
・ムカデ着地の直前、(なぜか)トップSAで負ける状況になっていることが多い。正念場だが、そこさえ乗り越えれば絶対に負けない。
■vs赤青覇道
・何よりもハンデスを優先する。受けを厚くした分ドロソは減少傾向にあり、一度減ったハンドは回復されにくい。フレア覇道の要求値を上げて即死パターンを潰しておく。
・赤白轟轟轟と違ってウィニーの質は低いため、ゼオス着地の優先度は低め。
・ムカデは横に並べることを意識する。フレア覇道に勝てるラインまでオーラを重ねるのは効率が悪く、轟轟轟の6000火力から逃がせば十分。
・相手の手札0枚+アゴクイヘモグロムカデムカデの構えを作るのがゴール。この状態を構築できていない場合は絶対に盾を割ってはいけない。必ずヘモグロを予約した上で1点ずつ刻むこと。
・トップ除去札でヘモグロを一掃される場合があるため、ヘモグロ+アゴクイはハンドにもう一組抱えておきたい。
・あらゆるトリガーが搭載されるため、公開領域からトリガーの内訳を予想すること。盾なし仰ぎ見よ、ニャミバウン+マシンガントーク、アクアディープス、7777777、SSTドドンガ轟キャノンなど、不用意な攻撃が裏目となるパターンは多数存在する。
■vsジョラゴン
・ヤッタレの処理よりもハンデスを優先する。ジョラゴンが着地してもビッグ1の選択肢が少ない状態にしておく。
・場に出たガヨウは最優先で除去すること。除去できずジョラゴンに回収されると勝てなくなる。
・バーボシュタインは可能な限りクリーチャー面で使用する。ガヨウ着地前に1体、ジョラゴン着地前に2体立てられると楽。
・7777777を当てられるのがとにかく辛いので、なるべく被害を抑えるよう意識して展開する。(ゼオスやムカデを過剰に立てない、アゴクイヘモグロはハンドにも1セット用意するなど)
・相手の手札0枚 & 盤面も空 & アゴクイヘモグロムカデが場にいる状態から1点ずつ刻む。バイナラを踏んでもヘモグロでハンドは刈り取れるため、裏目はトップジョラゴン→ガヨウのパターンくらい。7777777を踏んでも最低限ヘモグロは残るので、返しのターンで後続のアゴクイorムカデを添えて現状復帰させる。
・長引けば長引くほど状況は悪化するので、ゼオス3打点を含めたリーサルは常に意識する。
■vsバラギアラ
・基本的には従来通りのハンデスvsビマナの動き。ブーストに合わせてハンデスを撃ちテンポを取る。
・初手のムカデはキープ。ミノガミ着地前に立てておきたい。
・相手のミノガミが間に合った場合も、残りのハンドは1〜2枚程度になっているため、ハンデスでテンポを取れる。
・1点→1点→過剰打点のように3〜4ターンで殴りきるのが理想。バラギアラ着地前に勝負を決めること。
・詰める速度が倍になるので、2枚目以降のバーボシュタインはクリーチャー面で出す。
・輪廻暴冥→ミノガミ蘇生に対応できるよう、ゼオスは複数立てる。
3.おわりに
このデッキのポテンシャルは相当高いと思いますし、今後の2ブロック環境にも影響を与えると信じています。
ぜひ一度デッキを組み、ゼオスの強さを実感してみてください。
素晴らしいデッキ案をくれたスパゲさん
細かい枚数配分まで調整に付き合ってくれたみなさま
このデッキを信じてGPに持ち込んでくれたみなさま
ゼオスくんと一緒に戦えて満足です。ありがとうございました。
気になる点があればコメントをお願いします。